「サステナブル」という概念の始まり

・ 1987年、国連の「環境と開発に関する世界委員会」という会議が出した報告書「われら共有の未来」の中で、「持続可能な開発 sustainable development」という言葉が使われた。意味は、次の通り。

「持続可能な開発とは、次世代の人々のニーズを損なうことなく、現在のニーズを満たすこと。」

(引用元:NY Green Fashion|サステナビリティ (サステナブル)

これが環境用語としての「サステナブル」の始まりであり、将来の利益を損なわないように限りある資源を利用していく概念として、一般に広く普及した。

・ 地球環境に配慮していることを意味する言葉として、「サステナブル○○」という言葉が広い分野で使われている。一般企業でもサステナビリティへの取り組みが一般的となっている。

‐ サステナブルデザイン
再利用素材や自然由来の素材を使うなどして、環境に配慮したデザイン。

‐ サステナブル経営
サステナビリティを意識した企業経営。環境への取り組みにとどまらず、経営の健全性を示す指標としても注目されている。従業員や顧客、取引先などのすべての利害関係者に対し、企業が生み出す利益を継続的に提供し続ける経営。地域社会とも適切に関わり合いながら、企業の利益を社会貢献につなげていく経営。

‐ サステナブル社会
環境を守りながら、子孫の利益を損なわないことにも配慮して作る、住みやすい社会。

お父さん、おじいちゃんが子どもだった頃よりも、もっとずっと昔から続いてきた豊かな自然を、私たちも守っていかなくちゃいけないよね。これまでずっと受け継がれてきたように、次の世代へ、そしてその次の世代へと、きれいな地球を残していく必要があるんだよ。このように、将来を生きる人たちがちゃんと生活していけるようにと考えながら、今を生きる私たちの暮らしも大事にする社会のことを、「サステナブルな社会」と言うんだ。

(引用元:花王|環境講座 第4回 サステナブルな社会をめざして

様々なサステナブル

・ サステナブル建築

一般家屋のサステナブル建築を手掛ける兼六土地建物によると、サステナブル建築とは、

自然エネルギーを活用し、地球環境や人への負荷を極力抑え、建物の長寿命化によって、環境をできるだけ維持し続けることを考えて計画された建築

(引用元:兼六の家|サステナブル建築への取り組み

一般住宅に取り入れられるサステナブル建築の手法例としては、以下のようなものがある。

‐ 落葉樹を南に配置し、夏は日差しを遮り、冬は室内に光を取り入れる。常緑樹を北側に配置し、冬の北風から家を防ぐ。
‐ 太陽光発電や太陽熱温水器を導入。
‐ 雨水をタンクに貯留し、洗車や植栽の水やり、夏の打ち水などに再利用する。
‐ 地熱の利用。

・ サステナブルファッション

環境に優しい素材を使うだけでなく、以下の点を満たしたファッション。

(1)素材の染料は川や海を汚していないか? その染料が労働者の健康に害を及ぼしていないか?
(2)素材を得るために、動物を殺してはいないか?
(3)工場で服を作る人々への支払いは「最低賃金」にとどまっていないか?
(4)工場で10代の子どもたちを働かせていないか? 移民を奴隷のように虐げていないか?
(5)労働環境は清潔で安全か?
(6)生産はできるだけ地元のものでまかなわれているか?
(7)製品を回収するなど、リサイクル意識はあるか?

(引用元:朝日新聞DIGITAL|欧州で注目が集まる「サステナブルファッション」

・ サステナブル寿司

サンフランシスコの寿司店「タタキ」発祥の、持続可能な寿司。海洋生態系に負荷をかけない漁法により獲った魚を使用する寿司。「タタキ」は次のように宣言している。

「当店では、はえ縄、底引き網など、大量の混獲(鳥、サメ、稚魚など)を伴う漁法による魚は、使用を控えております。また養殖魚については、海から隔離された養殖場のものを使用しています。この養殖法は、魚の生息数とその環境を守る一助となります」

(引用元:JBPRESS|クロマグロもハマチも使わない、持続可能な寿司

(参考)
コトバンク|サステイナブル
コトバンク|サステイナブルデザイン
NY Green Fashion|サステナビリティ (サステナブル)
花王|環境講座 第4回 サステナブルな社会をめざして
NECネクサソリューションズ|【いまさら聞けない経営用語】サステナビリティ
朝日新聞DIGITAL|欧州で注目が集まる「サステナブルファッション」
JBPRESS|クロマグロもハマチも使わない、持続可能な寿司
兼六の家|サステナブル建築への取り組み