「#東北でよかった」とは

・ 「#東北でよかった」とは、2017年4月26日頃からTwitter上で使われはじめたハッシュタグ。26日現在、「#東北でよかった」をつけて、東北地方に関連する画像や東北地方の好きなところを語るツイートが多数投稿されており、「#東北でよかった」はTwitter内で話題になっているだけでなく、マスメディアにも注目されている。

・ 「#東北でよかった」が流行するきっかけとなったのは、4月25日に開かれた自民党のパーティーで、今村雅弘復興相が講演を行った際の発言である。今村氏は、東日本大震災に関して「これがまだ東北で、あっちの方だったからよかった。けど、これが本当、首都圏に近かったりすると、ばく大な、甚大な被害があった」などと述べた。これがマスメディアによって「東北でよかった」発言として報じられ、多くの批判を浴びる事態となり、今村氏は辞任を表明した。一方、Twitterの「#東北でよかった」には当初、今村氏への批判が投稿されていたが、時間の経過とともに「東北でよかった」という言葉を前向きに解釈し、東北地方のよさを語る投稿がされるようになった。

「#東北でよかった」への投稿

・ 「#東北でよかった」には、一般のユーザーによって東北地方の風景や食べ物などの写真が多く投稿されているほか、自身に関する情報をアピールする団体・企業もある。たとえば、岩手県広聴広報課の公式アカウントは、「これからが見頃の桜の名所も多数」という言葉と桜の写真とともに、岩手県観光ポータルサイトへのリンクを貼ったツイートを投稿した。

・ また、宴会・グルメ情報検索サイト「ぐるなび」内のコンテンツである「みんなのごはん」の公式アカウントからは、宮城県仙台市の名物である牛タンや、山形県で愛されている芋煮などの写真が投稿された。同ツイートは500回以上リツイートされ、その回数は、ほぼ同時刻に同アカウントが投稿した、福岡のラーメンを紹介するツイートのおよそ10倍だった。このことから、「#東北でよかった」は、東北地方の魅力をTwitter上で改めて広く認知させることにもつながっているといえる。

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「#東北でよかった」への反応

・ コピーライター事務所ARAWASのTwitterアカウントでは、「失言が、 # をつけたことで郷土愛に変わった」と述べられ、当該ツイートは多くの賛同を得ている。ほかにも、政治家による失言を逆手に取ったことに対して「前向きで素晴らしい」「粋」など、Twitter上では称賛の声が上がりつづけている。

・ ハッシュタグ「#東北でよかった」の盛り上がりは、早くも26日昼にNHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」で取り上げられた。同ニュース記事では、東日本大震災時、津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の佐藤仁町長による「震災から6年がすぎ、震災の風化が進む中で、被災地を思い出し、応援するメッセージが広がることは本当にありがたく心強い」というコメントが紹介された。

(参考)
Twitter|#東北でよかった
毎日新聞|今村復興相:「東北でよかった」発言と記者団への一問一答
産経ニュース|二階派用意のひのき舞台で失言、パーティー暗転 二階俊博幹事長の面目つぶす
NHK NEWS WEB|#東北でよかった 東北の魅力伝える投稿相次ぐ