ツイ廃とは

・ ツイ廃とは、「ツイッター廃人」の略語で、一日中Twitterを眺めたり多数の投稿を行ったりするなど、Twitterに依存している人。自分や他者に対して冗談のように使われる俗語で、2013年頃に出現した言葉である。

・ 2016年におけるTwitterの月間アクティブユーザー数は世界全体でおよそ2億9,000万人を数え、そのうち多い順に米国人が20%、ブラジル人が10%、日本人が9%であった。Twitterを使っている日本人は約2,600万人で、国民の5人に1人という計算になる。また、大学生向けマーケティング事業などを手がける株式会社オーシャナイズが2015年に行った調査では、「Twitterのタイムラインは1日に何回くらい見ますか?」という設問に対し、「10回程度」と答えた人が44%で最も多かった。次に多かったのは「数日に1回程度」で26%。以下、「5回程度」(13%)、「3回程度」(10%)、1回程度(7%)と続き、半数近い大学生がTwitterを頻繁にチェックしていることがわかる。

・ フリーライターのchan-rie氏が、SNSに依存していると思われる人の特徴を20代の女性たちに尋ねたところ、「食事中もスマホを手放せない」「旅行中や食事のときに、その場を楽しむよりも写真を撮るのに夢中」「グチかポエムばかりつぶやく」などの意見が挙げられた。食事や旅行をしている最中にもTwitterが気になったり、大勢の人に見せるのがはばかられるような内容をツイートすることが多かったりすると、ツイ廃だとみなされやすくなるといえる。

・ Twitterのタイムラインには、新しいニュースや友人の近況などがリアルタイムで次々と流れてくる。最新の情報を手に入れられたり、友人と交流して楽しむことができたりといったメリットがある一方、ツイ廃と呼ばれるほどTwitterにのめり込んでしまうことによる問題が指摘されている。

ツイ廃になることのリスク

・ SNSやブログといったソーシャルメディアには中毒症状があることが知られており、重症の場合は日常生活に支障をきたすため、専門外来で治療を受ける必要が生まれる。ネット依存治療部門を設けている久里浜医療センターの樋口進院長は、以下のように話している。

例えば、仕事に身が入らなくなるとか、あるいは夜遅くまでやっていて次の日の朝、なかなか起きづらいとなったら、もう依存はそこまできている。そのような方は潜在的にたくさんいるんじゃないか。

(引用元:NHKオンライン|“つながり”から抜け出せない 〜広がるネットコミュニケーション依存〜

・ Twitterで自分がツイートしたことに対して「いいね」や返信という形で反応が生まれると嬉しくなり、ツイ廃と呼ばれるTwitter依存につながりやすい。NHKの情報報道番組『NHK クローズアップ現代+』に登場した30代の主婦は、スマートフォンとタブレットの両方を使って1日8時間以上も、Twitterをはじめとしたソーシャルメディアの「友人」たちとやりとりすると話す。この女性はソーシャルメディアに夢中になるあまり家事がおろそかになってしまったと語っている。

洗い物をためすぎて、排水溝が詰まっちゃったりとか。これをやめれば、洗う時間はいくらでもあるんですよ。でも、これをやっていると一日がものすごく早くて、洗い物もたまってしまう。

(引用元:同上)

yoko815
苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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なぜツイ廃になるのか

・ 脳科学者の篠原菊紀教授(諏訪東京理科大学)によれば、ソーシャルメディアへの依存には、ドーパミンという神経伝達物質が関係しているのだという。たとえばTwitterで投稿したツイートに「いいね」が押されたり、リツイートされたり、好意的な返信を受け取ったりすると、自分が評価されたと感じることができ、脳内でドーパミンが放出され、快感を覚える。しかし、次も評価されたいと思って投稿しても評価されないと、ドーパミンの量が減って落胆してしまう。それでも、落胆したあとに再び評価されるようになると、喜びが倍増し、以前より多くのドーパミンが放出される。このサイクルによって、ソーシャルメディアで評価されることの喜びはどんどん大きくなり、ツイ廃と呼ばれるほどTwitterに依存して、やめられなくなってしまうのだという。

・ ジャーナリストの津田大介氏も、Twitterに投稿したツイートに反応があると快感を覚え、気になってTwitterを何度も見てしまった経験があるという。ツイートに対する「いいね」やリツイートの回数は数字で明確に現れるため、「ゲーム感覚」になり、Twitterへの依存が生まれるのではないかと津田氏は話す。

・ 津田氏は、ソーシャルメディアへの依存を脱するための方法をいくつか提案している。

- 1日にやる時間を「20分」などと決める。
- 電車などの移動中にしかやらない。
- タイムラインをさかのぼるのを「5時間前まで」などと決める。
- 食事のときにはスマートフォンをしまう。

(参考)
STUDENTS LAB|大学生のSNSの利用頻度を徹底調査!学生は1日にどれくらいSNSを利用するの?
ハフィントンポスト|Twitterが国内ユーザー数を初公表 「増加率は世界一」
NHKオンライン|“つながり”から抜け出せない 〜広がるネットコミュニケーション依存〜
日経ウーマンオンライン|あなたも既に陥っている!?「SNS依存」から脱却する方法
マイナビウーマン|「SNSに依存している」と思う人の特徴5選「食事中もスマホ」「Twitterでポエムを大公開」
日本経済新聞 電子版|睡眠と勉強削ってスマホ 「ソーシャル中毒」の処方箋 ソーシャル新人類の不夜城(11)
ITpro|Twitterの世界利用者数、16年は2億8630万人に