ユニコーン企業とは

・ ユニコーン企業とは、株式未公開(非上場)かつ、企業価値が10億ドル以上であると評価される有望なベンチャー企業のこと。10億ドルは、約1,056億円(2016年7月15日換算。1ドル=105.59円)。

・ ユニコーン企業という名前は、2013年に、アメリカのベンチャーキャピタルであるカウボーイ・ベンチャーズのベンチャー・キャピタリスト、アイリーン・リー氏が使い始めた。当時創業間もないベンチャー企業には、企業価値が10億ドルを超えるような企業はほどんど存在しなかったため、額に一本の角が生えた伝説の生き物ユニコーンになぞらえて、ユニコーンのように稀な存在という意味合いを込めてこう呼ばれるようになった。

・ しかし近年、ユニコーン企業は特殊な存在ではなくなってきた。ユニコーン企業のランキングを公表しているCB Insightsによると、ユニコーン企業の数は、2013年11月には39社だったのが、2014年頃から急増しはじめ、2015年10月時点で141社、2016年5月時点では161社にまで増えている。ユニコーン企業が急増する理由のひとつに挙げられるのが、FacebookやTwitterなどのかつてユニコーン企業であったインターネット関連企業が上場し、成功を遂げていること。例えば2012年に上場したFacebookは、2015年11月の時点で企業価値3,000億ドルを超える巨大企業となっている。多くの投資家が、有望なベンチャー企業がFacebookのように巨額の利益を生み出す可能性のある企業へと成長する期待をこめ、ベンチャー企業への投資を盛んに行っている。その結果ユニコーン企業が増えている。

ユニコーン企業の例

・ スタートアップ系ニュースメディアのTHE BRIDGEがCB Insightsの情報よりまとめたところによると、2016年5月時点でのユニコーン企業の上位10社は以下のとおりである。

1位:Uber(米国・510億ドル・5兆7668億円・2009年3月創業)タクシー配車サービス
2位:Xiaomi(中国・460億ドル・5兆2014億円・2010年4月創業)中国スマートフォン大手
3位:Airbnb(米国・ 255億ドル・2兆8834億円・2008年8月創業)個人宅の空き部屋仲介
4位:Palantir Technologies(米国・ 200億ドル・2兆2615億円・2004年創業)ビッグデータ分析
5位:China Internet Plus Holding(中国・180億ドル・2兆353億円・2015年10月創業)共同購入サイト
6位:Snapchat(米国・ 160億ドル・1兆8092億円・2011年5月創業)写真共有アプリ
7位:WeWork(米国・ 160億ドル・1兆8092億円・2011年2月創業)オフィスシェア
8位:Flipkart(インド・150億ドル・1兆6961億円・2007年9月創業)インターネット通販
9位:Didi Chuxing/kuaidi(中国・150億ドル・1兆6961億円・2012年9月創業)中国版Uber
10位:SpaceX(米国・ 120億ドル・1兆3569億円・2002年6月創業)宇宙・ロケット関連事業

(引用元:THE BRIDGE|ユニコーン(評価額10億ドル・約1130億円以上企業)世界ランキングまとめ(2016年5月時点)より、順位・企業名・国・評価額・創業期・事業内容を抜粋し引用)

・ 日本では、有望なベンチャー企業はあれどユニコーン企業は希少である(LINEをユニコーン企業と見る向きもあったが、2016年7月に上場した)。日本のユニコーン企業として注目されるのは、フリマアプリを展開するメルカリ。2013年創業のメルカリは、2016年3月に、総額約84億円の大型の資金調達を実施した。これにより、評価額は10億ドルを超えたと言われ、世界のユニコーン企業に名を連ねることとなった。

(参考)
THE BRIDGE|ユニコーン(評価額10億ドル・約1130億円以上企業)世界ランキングまとめ(2016年5月時点)
THE BRIDGE|たった5年で10億ドル(1000億円以上)の評価額をつけたユニコーン5社+国産1社
TechCrunch Japan|フリマアプリのメルカリ、今度は84億円の大型資金調達——評価額10億ドル超の日本発ユニコーンに
コトバンク|ユニコーン企業
オキナワアイオー|必見のユニコーン企業15社まとめ!バブルの明暗を分ける10億ドルの価値を持つスタートアップとは?
日本経済新聞|世界で台頭 巨大ベンチャー「ユニコーン」勢力図
TechCrunch|Welcome To The Unicorn Club: Learning From Billion-Dollar Startups
投資用語集|ユニコーン企業