ユニバーサルカートとは

・ ユニバーサルカートを提供する媒体1つに個人情報や決済情報を登録しておけば、そのカート1つだけで、複数のオンラインストアの商品を1回にまとめて購入することができる。近年アメリカでトレンドとなっているECの手法で、日本でも2015年頃から注目されるようになった。

・ ユニバーサルカートという考え方が注目される背景には、ECに関する以下のような現状がある。

‐ ネットショッピングは今や当たり前となっていて、様々な企業がオンラインストアを展開しており、ユーザーにとってオンラインストアの選択肢が増えている。

‐ 複数の商品を購入したいとき、1つのオンラインストアで買い物が完結することはないため、いくつかのサイトでそれぞれのカートに購入希望商品を入れ、サイトごとに決済をしなければならない。

‐ しかし、何度も同じことを入力するのが手間であったり、手続き画面が長かったりすると、ユーザーは決済を面倒に感じる。ある調査によると、約6割のユーザーが、購入意思があるにも関わらず、商品をカートに入れたまま決済画面で離脱している。

‐ ECユーザーには、モバイルからの利用者も多いが、モバイルでの決済のしやすさには改善の余地が残されている。アメリカで通販サイトShopStyleJapanを運営する小川飛春氏によると、

「(米国では)2014年はECサイトのトラフィックの内、25%がモバイル経由だったという調査結果が出ています。しかしながら、モバイルからの購入率は2013年に比べ32%アップしたものの、トラフィック数から考えると対策の余地があります。そのため、CVアップに効果があるとみられるユニバーサルカートが話題になっています。」

(引用元:MarkeZine|モバイルユーザーのCVRが10%アップした例も、米国で注目を集める「ユニバーサルカート」って?

・ アメリカで導入が進むユニバーサルカートは、日本での展開も期待される。しかし、個人情報の取り扱いが壁となっているため、日本ではまだ導入されていない。

ユニバーサルカートのサービス例

・ アメリカのユニバーサルカートサービスの代表例は「KEEP」。

・ KEEPは、あらゆるネットショップの商品をKEEP経由で一括購入することができるサイト。KEEPのサイト上で紹介されている商品だけでなく、ネット検索で見つけた商品を何でもカートに入れ、購入することが可能。トレンドやユーザーの好みに合わせた商品をお勧めするキュレーション機能もある。PC用サイト、モバイル向けアプリが展開されている。

・ KEEPがユーザーからの注文を一旦受け取り、各商品をそれぞれのオンラインストアに注文する。ユーザーへの請求はKEEPがまとめて行うという仕組み。

・ ほかにもいくつかのユニバーサルカートサービスが登場しており、「Ebates」(※)というキャッシュバックサイト内のユニバーサルカート「Ebates Buy Now」では、カート導入後、コンバージョンレート(購入に至る割合)が10%アップしたEC店舗もあった。

(※Ebatesとは、アメリカの会員制オンラインキャッシュバックサイト。ユーザーは、Ebatesに登録されているネットショッピングでの買い物をEbates経由で決済すると、キャッシュバックが受けられる。)

(参考)
feedforce全力ブログ|全ECサイトをシームレスに連携する「ユニバーサルカート」とは?1つのアカウントで商品を一括購入できる!
feedforce全力ブログ|「Amazon ログイン&ペイメント」で注文成約率が34%UP!? ECサイトの決済を簡単にし、売上アップ!
MarkeZine|モバイルユーザーのCVRが10%アップした例も、米国で注目を集める「ユニバーサルカート」って?
日刊セカイのアプリ|あらゆるネットショップの商品をワンタッチで購入できるユニバーサルカートアプリ「Keep Shopping」
Medium|「Spring」はユニバーサルショッピングカートを目指すファッションECアプリ
INTERNET Watch|楽天、キャッシュバックサイトの米Ebatesを約10億ドルで買収