ユニバーサルマナー検定とは

・ ユニバーサルマナー検定とは、一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が主催する、民間の検定試験である。運営しているのは、バリアフリー社会の創造、ユニバーサルデザインの提案に取り組む株式会社ミライロ。

・ 日本ユニバーサルマナー協会は、ユニバーサルマナーを以下のように定義している。

ユニバーサルマナーとは

高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、
多様な方々を街で見かける現代。
私たちにとって、“自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”は、特別な知識ではなく、
「こころづかい」の一つです。

多様な方々へ向き合うためのマインドとアクション。
それを私たちは「ユニバーサルマナー」と名づけました。

(引用元:日本ユニバーサルマナー協会|ユニバーサルマナーとは

・ ユニバーサルマナー検定で身に着けるのは、ユニバーサルマナーにおける「マインド」と「アクション」。障害のある当事者が講師となって、カリキュラムを監修している。

‐ マインド
高齢者や障害者(知的障害者、精神障害者を含む)など、多様な人々についての特徴や心理的な状況を知り、向き合い方を学ぶ。

‐ アクション
高齢者へのサポート方法に加え、様々な障害別に適した実践的なサポート方法を身に着ける。

・ ユニバーサルマナー検定には、座学の講座を受講することで得られる3級と、座学に加えて実技と試験によってより実践的な知識とスキルの習得をめざす2級がある。3級講座、2級講座・試験のいずれも、全国各地で不定期に開催されている。3級は月に約1回東京と大阪で開催されているほか、オンライン講座の受講によって取得することも可能。検定費用は、3級5,000円、2級15,000円。2013年8月の検定リリース以降、延べ15,000人が受講している(2016年2月時点)。

・ ユニバーサルマナー検定は、サービス業をはじめとする大手民間企業や金融機関、教育機関や自治体など、多くの団体でサービスとマナーの向上のために導入されている。

・ 2016年4月の障害者差別解消法の施行に合わせ、2016年4月25日、「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で嵐の櫻井翔さんがユニバーサルマナー検定2級に満点で合格したことを報告すると、ユニバーサル検定への注目度が高まった。

ユニバーサルマナーが求められる日本の現状と課題

・ ユニバーサルマナー検定を手掛けるミライロの創業者は垣内俊哉・代表取締役社長。垣内氏は生まれつき骨形成不全症を患っており、車椅子で生活している。その経験から、障害を価値に変える「バリアバリュー」を理念としたユニバーサルデザインのコンサルティングを行う会社としてミライロを創業した。

・ 垣内氏は、ユニバーサルマナーが求められる日本の現状について次のように説明している。

現在、日本の人口が1億2千万人強と言われ、高齢者人口が約3000万人、障害者(身体・知的・精神含めた)が約750万人、3歳児未満人口が約300万人、存在しています。人口全体から考えるとおよそ1/3に達します。しかし、日本の生活環境はこれらの人たちに必ずしも優しいものではありません。

(引用元:handicap|生きづらさを生み出しているのは障害者自身かもしれない【ユニバーサルマナー検定受講レポート】

・ 2020年の東京オリンピック・パラリンピックはバリアフリー社会の実現に向けた好機となり得る。垣内氏はパラリンピック運営や選手村・交通機関などについて顧問として提言を求められており、以下のように語る。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決定し、世界から日本の福祉事業(街のユニバーサルデザインなど)に注目が集まっています。特に、ハード面については急ピッチでインフラ整備が進んでいますが、ソフト面(人の心部分)については、まだまだ足りない部分が多くあります。

(引用元:同上)

・ 垣内氏の取り組みは、社会貢献だけを意識したものではない。バリアフリーへの取り組みをいかにビジネスとしての成長につなげていくかを意識している点が注目されるところである。垣内氏は、バリアフリーの推進が社会貢献にとどまらないようにするためには、社会全体、もしくは、企業が次のように考える必要があると指摘する。

障がい者、高齢者のために何かをしたことが、「結果的にお客さんが増えた」「満足度が高まった」「クレームが減った」といった経済活動にしていかなかければいけない

(引用元:HUFFPOST LIFESTYLE JAPAN|「106センチの視点、歩けないからこそ気づくことがある」ミライロ・垣内俊哉社長が語る、ダイバーシティの未来

・ また、垣内氏の会社ミライロ自身も、上場や資金調達を視野に入れながら、事業規模を大きくして障害者の雇用を作っていくことを狙っている。大手旅行会社のHISと組み、ハワイでバリアフリーの先進事例を学ぶツアーを催し、HISとの相乗効果を狙うなど、他社との連携も積極的に行っている。

(参考)
ユニバーサルマナー検定
日本ユニバーサルマナー協会
ミライロ|代表プロフィール
handicap|生きづらさを生み出しているのは障害者自身かもしれない【ユニバーサルマナー検定受講レポート】
モデルプレス|嵐・櫻井翔、満点で検定合格に反響「さすが」「尊敬」
まだ東京で消耗してるの?|「上場も視野に入れてます」:急成長の「ユニバーサルマナー検定」を展開する「ミライロ」に注目!
HUFFPOST LIFESTYLE JAPAN|「106センチの視点、歩けないからこそ気づくことがある」ミライロ・垣内俊哉社長が語る、ダイバーシティの未来
朝日新聞DIGITL|障害を価値に変える ミライロ社長 垣内俊哉さん
日本経済新聞|車いすの目線でマナー検定(次代の創造手)ミライロ社長 垣内俊哉さん(26)