裏垢とは

・ 裏垢とは、TwitterやInstagramなどのSNSで、本来のアカウントとは別に持つアカウントのこと。「垢」とは「アカウント」という意味のネットスラングで、「裏アカ」と表記されることもある。「闇垢(闇アカ)」もほぼ同じ意味。

・ 裏垢は、表(現実での人間関係)には出せないネガティブな気持ちを吐露したり、隠している本性や明かしたくない趣味などについて発言したりするために用いられている。実際のプロフィールを明かす本来のアカウントとは違い、裏垢は匿名で使うのが基本。複数アカウントを作りやすいTwitterによく見られ、相互フォローしている人でなければツイートを見ることができないよう鍵をかけて利用されることが多い。本心を吐き出せると信用した相手とだけアカウントを教え合ったり、フォロワー数0のまま利用したりするケースがある。

・ 時折、私生活を自由に明かすことのできない芸能人の裏垢が流出し、過激な発言内容が暴露されてニュースとなることがある。そのため裏垢は、芸能人や著名人ならではのものとして目立つことがあるが、一般のユーザーの中にも裏垢を持つ人は多い。Twitter を利用している20~40歳代の男女221人を対象に行われた調査(2015年1月発表)によると、Twitterで2個以上のアカウントを持っている人は33.6%であった。また、電通総研の「若者まるわかり調査2015」によれば、Twitterに登録している高校生のうち62.7%、同じく大学生では50.4%が、複数のアカウントを所有していることが明らかになっている。

裏垢の使われ方

・ 裏垢の使われ方は、幾通りかに分かれる。まず、仕事用にアカウントを分けたり、日記代わりにするためにアカウントを別に設けたりするなど、明確な目的がある場合。他には、純粋に「自分が語りたいことを自由に語りたい」「自分だと知られずに自由にSNSを楽しみたい」というポジティブな発想から利用されているケースもある。また、愚痴や不満といったネガティブな発言をしてストレスを解消するためのアカウントとして利用されている場合もある。

・ ポジティブに裏垢を楽しむ例としては、好きなアイドルやゲーム、アニメなどの情報を発信・入手するために、趣味専用アカウントとして裏垢が使われるケースが挙げられる。熱狂的なファンであるために通常のフォロワーに向けての情報発信がしづらい場合や、ファン同士での交流を深めたい場合、普段の人間関係の中では趣味を隠しておきたい場合などに、裏垢が用いられている。

・ 一方、裏垢は匿名性が高いがゆえに、愚痴や不満のはけ口として使われるケースも多い。この場合の裏垢ユーザーは、会社や仕事、友人関係の愚痴を、そうした関係者が見ていない鍵付きの裏垢で吐き出している。

・ 愚痴や不満のはけ口として裏垢を使っている場合、問題が起きることがある。それは、利用するアカウントを間違えて裏垢で発言すべきことをメインのアカウントで発言してしまったり、友人に公開しているメールアドレスを使って裏垢を作ったりしてしまい、裏垢の存在が公になることがあるため。こうした問題が起きると本来の人間関係に悪影響となりかねないので、裏垢の利用は慎重に行うべきである。

yoko815
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裏垢に関する専門家の見解

・ 裏垢を作る若者が増える背景には、現代の若者ならではの事情が見える。ITジャーナリストの高橋暁子氏は、裏垢は、SNSの普及によっていつでも人と繋がる時代だからこその処世術であると解説している。

たとえば普段の友人づきあいで明るく、面白いキャラクターで通していると、表のアカウントでも同様の振る舞いを求められます。もし、そこから外れた言動をみせると、友人たちの間で居場所をなくしてしまうかもしれません。裏アカや闇アカをつくるのは、リアルのコミュニティでの居場所をなくさないための処世術です

(引用元:NEWSポストセブン|SNSは「使い分け」が常識か 若者の「裏アカ処世術」とは

・ また、ーケティングアナリストの原田曜平氏(博報堂 ブランドデザイン若者研究所リーダー)は、今の若者は「空気を読む世代」であるがゆえに裏垢をつくているのだ、と分析している。

キーワードとなるのが、「周囲への気遣い」と「自らの保身」である。今の若者は空気を読む世代と言われているように、ツイッター上でも自分本位のつぶやきで他人のタイムラインを埋めてしまうことに申し訳なさと抵抗を感じてしまうのだ。

また、関係の浅い友人や微妙な距離感の人に対して、つぶやきで本当の自分を出しすぎると「イタイ人」だと思われてしまう可能性もある。そうなることをおそれて、人間関係に細心の注意を払いつつ、それでも、自分の欲望(今回で言えば趣味をエンジョイすることや、愚痴や本音をこぼすことなど)に対して忠実になっている結果が、“裏アカ”という現象には表れているのではないだろうか。

(引用元:東洋経済ONLINE|ツイッターを複数使い分ける、若者の本音

(参考)
R25スマホ情報局|SNSの“裏アカ”3割が所持!?
NEWSポストセブン|SNSは「使い分け」が常識か 若者の「裏アカ処世術」とは
東洋経済ONLINE|ツイッターを複数使い分ける、若者の本音
dentsu|電通総研「若者まるわかり調査2015」を実施
YOMIURI ONLINE|わたしのカタチ(1)
JOOY|裏アカって何?裏アカの正体とSNSを楽しむための作り方
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