バーミキュラとは

・ バーミキュラ(VERMICULAR)とは、鋳物ホーロー鍋のブランド名で、名古屋市にある老舗鋳物メーカー、愛知ドビーが手掛けている。鋳物ホーロー鍋の「オーブンポットラウンド」と、それを炊飯用に進化させた「ライスポット」がある。

・ バーミキュラの鋳物ホーロー鍋は、直径14cmの小型から26cmの大型まで5タイプあり、売れ筋の直径22cmタイプの価格は28,000円(税抜)。また、2016年12月1日に発売され話題となっているライスポットは、白米の場合最大5合まで炊くことができ、価格は79,800円(税抜)。VERMICULAR online shopのほか、家電量販店、百貨店などで購入できる。

・ バーミキュラの鍋は高級品であるにも関わらず、出来上がった料理のおいしさ、鍋としての機能が口コミで高く評価されており、注文してもすぐには入手できないほどの人気がある。注文から配達までの待ち期間は、2016年12月12日時点で、オーブンポットラウンドは7カ月半、ライスポットは3カ月半。

・ 高価ながらも使い勝手やデザイン性の面で人気の高い鋳物のホーロー鍋には、ほかにも、フランスのル・クルーゼやストウブなどの製品が挙げられる。バーミキュラは、これらの海外老舗メーカーの鋳物鍋に並び、日本発の製品として注目を集めている。

バーミキュラ鋳物ホーロー鍋の人気ぶり

・ バーミキュラのキャッチコピーは、「究極の無水調理で素材本来の旨みを引き出す」。バーミキュラの鍋の特徴とは、鍋とフタの隙間を0.01ミリメートル以下にして密閉性を高め、食材の水分やうまみを逃さずに調理できる点。そもそも鋳物とは以下のようなもので、バーミキュラはその特徴を生かした鍋となっている。

鋳物とは鉄と炭素の合金のこと。それにホーロー加工(ガラス吹き付け塗装)を施したのが、鋳物ホーロー鍋だ。鉄は熱伝導性が高く、炭素とホーローは遠赤外線効果と保温性が高いのが特長。このため弱火で調理しても、熱効率がよいのでおいしく料理が出来上がる。重くしっかりとした気密性の高いフタにより、食材が含む水分だけで「無水調理」もできる。

(引用元:日経トレンディネット|鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」に注文殺到

・ バーミキュラの鋳物ホーロー鍋は、2010年2月17日に発売されたが、発売前の1月末の段階で500個の予約があり、発売後の3月10日にはすでに4カ月待ち、その1年後の2011年3月3日までには14カ月待ちの人気ぶりとなった。最長で15カ月待ちとなり、手に入らない人気の鍋として知られる存在となった。これまでに累計で20万個超販売している。

・ 2015年3月には生産能力を月4,000個に増強し、入荷待ち状態をいちど解消したが、百貨店や家電量販店などへの販路拡大に伴い注文が増え、再び品薄状態となった。それを受け2016年秋に、焼き窯を増やすなど再び生産体制を拡大し、月1万個に増やして受注に当たっている。

・ バーミキュラを手掛ける愛知ドビーは、1936年創業の老舗で、もともとは工業メーカー向けに鋳物の精密部品を製造する会社として発展してきた。同社は2007年頃から、独自ブランドを確立するために一般消費者向け製品の開発を開始し、フランス製の鋳物ホーロー鍋にヒントを得て、バーミキュラの開発に着手した。同社の鋳造技術・加工技術を活かし、より日本人向きで、高性能かつデザイン性にも優れた、世界最高の鍋を目指して開発された商品である。バーミキュラの鋳物ホーロー鍋の発売により、2015年までに同社の売上高は、鍋を発売する前の約7倍にまで伸びた。

・ 愛知ドビーは消費者と接点のないメーカーであったため、バーミキュラの鋳物ホーロー鍋の発売時には、イベントや試食会、料理研究家や有名ブロガーへのサンプル品提供などを通じて、知名度を徐々に上げていった。バーミキュラは、これらの取り組みによる口コミの拡大とテレビでの紹介(2010年1月)を経て一躍知られる存在となり、発売前から予約が殺到する話題の商品となった。発売から数年経ってもその人気ぶりは衰えず、2016年には料理レシピブログのポータルサイト「レシピブログ」によって、「2016年トレンド料理ワード大賞」に選ばれた。

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炊飯鍋「ライスポット」について

・ 2016年12月1日、バーミキュラの鋳物ホーロー鍋に炊飯機能を加えた新製品として、「ライスポット」が発売された。ライスポットが目指すのは、「世界一、おいしいご飯」。2015年5月に製品化が発表されると、発売前から話題となっていた。

・ バーミキュラのライスポットは、バーミキュラで炊いたご飯が美味しいという消費者の声をもとに、開発が始められた。ライスポットの開発においては、鍋の温度を正確に把握して繊細に火加減を調節する機能のほか、かまどのように立体的に鍋を加熱する技術、炊飯中の吹きこぼれを防ぐために蓋を本体からわずかに浮き上がらせる技術などが採用された。また、鍋の下部と上部に温度差を生むために保温蓋をなくす工夫を施し、熱対流を起こして全体をむらなく炊き上げる仕組みとなっている。

・ ライスポットは、白米・玄米の炊飯だけでなく、おかゆやおこげにも対応しているほか、おかずを調理できるモードもある。鋳物ホーロー鍋同様高級品ではあるが、ライスポットを使って炊いたご飯や料理のおいしさは、すでに話題を呼んでおり、今後も注目され続けるとみられる。

(参考)
VERMICULAR online shop
家電Watch|無加水料理で大人気の、鋳物鍋“バーミキュラ”から炊飯器が発表!
日経トレンディネット|鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」に注文殺到
日経トレンディネット|1年1カ月待ち! “水いらず”鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」はどこがスゴい?
朝日新聞DIGITAL|ホーロー鍋バーミキュラ、生産能力倍増へ 品薄で窯増設
朝日新聞DIGITAL|小さな「バーミキュラ」発売 人気のホーロー鍋
日本経済新聞|品薄の鋳物ホーロー鍋、5日から販売 ビックカメラ
産経ニュース|町工場から「世界最高の炊飯器」づくりに挑戦 発売延期し簡単直火炊き実現
家電Watch|「世界一、おいしいご飯」を目指したバーミキュラの炊飯器がついに発売
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