ワーケーションとは

・ ワーケーションとは、仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた造語。英語ではwork-cation / workation、日本語ではワーケーションまたはワークケーションと表記される。

・ ワーケーションとは、働きながら休暇を取ること、バケーション先を職場として仕事をすること。近年アメリカでワーケーションを始める人が増えている。日本ではまだ一般的ではないが、働き方の多様性のひとつとして徐々に注目され始めた。

・ ワーケーションは、休暇中にも関わらずメールをチェックしたり、電話などで用件に対応したりすることではない。数日から数週間の間、休暇先(旅先)から仕事をする働き方のことであり、休暇ではなく勤務日として扱われるので給与が出る。ワーケーションの仕組みとは次のとおりである。

多くの場合、労働者が滞在先の宿泊費と旅費を負担して、旅先から電話会議に参加したり事業の最新情報について報告書を書いたりする。休み時間は観光に出かけたり家族と一緒に過ごしたりするが、休暇日数に不利に働くことはない。

(引用元:THE WALL STREED JOURNAL.|あなたもいかが?米で増える「ワーケーション」

ワーケーションが注目される背景

・ アメリカでワーケーションが生まれたのは、2000年代のことと見られている。アメリカでは、労働者が休暇を取得する日数が全体的に減少している。全米旅行産業協会の調べでは、アメリカで平均的な労働者が取得した休暇日数は、2000年の20.9日から2013年には16日にまで減少していた。また、休暇を取っても、メールや電話などで業務対応をしてしまい完全な休暇を過ごすことができない人が増え、そのことが社会問題になっているとも言われている。

・ このような、アメリカの労働者が長い休みを取りにくくなっているという現状を受け、ワーケーションという形で、仕事と休暇を組み合わせた働き方が公式に認められるようになった。ワーケーションを願い出る労働者は近年増えつつある。ワーケーションを利用する場合、家族らと一緒にリゾート地などに行き、移動中や日中(時差がある場合にはそれに応じる)を業務にあてて電話会議に出席したりメールや電話で用件をこなしたりして、休憩時間や夜などを観光や食事、レジャーなどに費やす。

・ 週末などの完全なオフ日と平日を組み合わせてワーケーションをすれば、本来の休み日数以上の期間を、休暇先で過ごすことができる。休暇の日数に不利に働くことなく、休憩時間や仕事の前後の時間のレジャーで気持ちをリフレッシュしながら業務を進めることが可能。また、家族のスケジュールと仕事のスケジュールが合わないために休暇先に同行できないといったことも無くすことができる。柔軟な働き方を認めることで、労働者の離職を食い止める効果もある。

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ワーケーションの課題

・ ワーケーションでは、職場を離れることになるため、同僚や取引先など関係者の了承を得ることが必要。また、旅先に仕事を持ち込むことになるので、旅の同行者にも理解を得なければならない。

・ ワーケーションは、どのような業界、職種にも適しているわけではない。例えば、特定のエリア担当の営業担当者が、遠いリゾート地から仕事をしようとしても、できることは限られてしまう。そのため現在では、比較的勤務時間や勤務場所の融通が利くIT系の仕事で導入されているようである。

・ また、メンタル面でもワーケーションの向き不向きはある。ワーケーションは休暇日ではなく勤務日であり、いくら休暇先とはいえ、業務はこなさなくてはならない。仕事と休暇の境目があいまいになるため、「休みながら仕事のパフォーマンスも十分に挙げる」ということをポジティブに捉えることができる人でないと、ワーケーションは向かないと言われる。つまり、「休みなのにずっと働かなくてはならない」と不満を覚える人にとっては、ワーケーションはうまく機能しない。

・ ワーケーションを実施することは、働き方に悪影響を及ぼすのではないかとの指摘もある。その指摘とは、ワーケーションでは結果的に労働者が仕事から離れられない状態が引き起こされる、というもの。ワーケーションが進展するにつれ、休暇中に働くことが標準化してしまい、結局労働者が「燃え尽き」てしまうのではないかとの懸念も示されており、ワーケーションを普及させるには慎重さも求められる。

ワーケーションの増加は、多くのアメリカ人が仕事に熱中しすぎて、自分が2、3日仕事を離れても職場には何の問題もないことを自覚できていないということなのかもしれない。

労働者の休暇増を提唱する団体「テイク・バック・ユア・タイム(あなたの時間を取り戻せ)」の代表、ジョン・デグラフ氏は「休暇中の社員が常に電子的に束縛されているように感じるのは良いことではない」と話す。

(引用元:同上)

(参考)
コトバンク|ワーケーション
COURRiER JAPON|長旅がしやすくなる、米国発の新たな働きかた
THE WALL STREED JOURNAL.|あなたもいかが?米で増える「ワーケーション」
キャリアコンパス|究極のリモートワーク? ワークケーションが持つ働き方の可能性とは
Fledge|リモートワークの進化系?ワーケーションで働きながら休暇を取る!
Daijob.com|Workation = Work + Vacation(休暇中も仕事します)
英辞郎on the WEB|workation