全自動衣類折りたたみ機とは

・ 全自動衣類折りたたみ機とは、最先端モノづくり企業セブンドリーマーズが中心となって開発を進めている機械「ランドロイド(laundroid)」のこと。乾いた衣類をランドロイドに投入すると、衣類の種類を判別し、綺麗に折りたたむ。

・ ランドロイドは、セブンドリーマーズが10年以上にわたり開発を続けていたもの。2015年10月にはパナソニックと大和ハウス工業が加わり、以後3社で共同開発している。2015年10月のCEATEC(家電・ITの見本市)で試作機が公開され、大きな話題となった。2016年のCEATECではさらに開発が進んだランドロイドが紹介され、発売予告の発表と共に、デモンストレーションが行われた。

・ ランドロイドは、以下のような仕組みで衣類をたたむ。

洗濯乾燥が済んだ衣服をランドロイドに放り込むと、画像解析によって衣類の種類ごとにベストなたたみ方をランドロイドが判断する。このテクノロジーの背後には機械学習が応用されているため、長く使えば使うほど賢くなっていく仕組みだ。また、設定により家族のメンバー別やアイテム別に仕分けることもできる。一度に約30枚の衣服が投入可能だ。

(引用元:TechCrunch Japan|AIによる全自動衣類折りたたみ機を開発する日本のセブンドリーマーズが60億円の大型資金調達を発表

・ 靴下のような小さすぎるもの、シーツのような大きすぎるものには対応していない。1枚当たりの衣類の処理には3~10分程度かかるため、即時にたたむことができるわけではない。就寝前や朝の出勤前にセットしておき、起床時・帰宅時にたたまれた状態で受け取る、という利用シーンが想定されている。サイズは大型の冷蔵庫のイメージ。稼働中の動作音は、夜間に動かしても気にならない程度の静かさ。

・ ランドロイドとして初めての製品「ランドロイドワン(laundroid 1)」は、ベータ版として、2017年3月に予約販売がスタートする(価格未定)。その後完全製品版が2018年に発売される予定。今後、一般家庭への普及に向け期待が高まっている。

2017年3月予約販売スタートの「ランドロイドワン」は、ハードウェアとしては完成したもので、ソフトウェアに関しては進化し続けるランドロイドの開発最終段階のベータ版製品となります。ソフトウェア正式版の完全製品版ランドロイドは、 2018年3月に予約販売を予定していますが、「世界初の全自動衣類折りたたみ機をいち早く体験したい」という、屈指のイノベーターの方にお届けするモデルとなります。

(引用元:PRTIMES|世界初 全自動衣類折りたたみ機「 / laundroid® 1」2017年3月に予約販売をスタート

ランドロイド開発の経緯と今後

・ セブンドリーマーズ(正式にはセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)自体は2011年創業のベンチャー企業であるが、企業としてのルーツは1957年創業のスーパーレジン工業株式会社にまでさかのぼる。同社は、高い技術力を持つ企業として、小惑星探査機はやぶさに部品供給するなど航空宇宙分野などで活躍してきた。セブンドリーマーズの社長阪根信一氏が2008年にスーパーレジン工業の社長に就任した後、技術譲渡を経て、現在の形となった。セブンドリーマーズは世の中にないモノを創り出す技術集団として、ランドロイド以外に、オーダーメイドのゴルフシャフト、いびきのない快眠のために気道を確保する医療デバイス「ナステント」を開発・販売している。

・ セブンドリーマーズは、世の中にないモノを創るという観点から、洗濯作業のなかで唯一自動化できていなかった「衣類たたみ」に着目した。セブンドリーマーズによれば、4人家族のうちの1人が洗濯物たたみを担当し続けた場合、その人は一生のうち約1年分もの時間を衣類たたみに費やすこととなる。ランドロイドは、その時間を削減する、世界に類を見ない画期的な製品として開発された。

・ 衣類は柔らかく、ロボットアームでつかむたびに変形してしまい形が一定しないため、センサーでなかなか認識できず、ここまでの開発は困難を極めた。

セブンドリーマーズは、洗濯物を折り畳むというプロセスを「つかむ」「広げる」「認識する」「折り畳む」「仕分け・収納する」という5つのプロセスに分けて分析。画像解析とロボティクス技術を融合することで解決した。洗濯物をつまむアームも30種類以上を作成するなど、約10年の歳月をかけて試作機の開発までこぎ着けた。

(引用元:東洋経済ONLINE|大和ハウスが「全自動折り畳み機」に描く夢

・ 今後は、製品の本格的な実用化とともに、大きさや価格などの課題をクリアするべく、以下のようなスケジュール目標にむけ開発が進められる。

今後は2017年に一般家庭向けの折り畳み・仕分けに特化した専用機を発売、2018年には介護福祉施設・病院向けの業務用を投入する予定。2019年には洗濯から乾燥、折り畳み、分配まで備えた「オールインワン」タイプ、2020年には「ホームビルトイン」タイプを(大和ハウスの)スマートハウスにオプションとして装備する計画だ。

(引用元:同上)

・ 洗濯乾燥機とランドロイドの一体型開発はパナソニックとの協力で、ホームビルトインタイプの開発はダイワハウスと協力することとなる。パナソニック、大和ハウス工業の販売網を生かし、売り込んでいく方針。また、介護福祉施設向けの業務用については、ダイワハウスが経営する老人ホームが導入で先行するとみられる。初期の価格は、高級家電として売り出されるため高額となることが予想されるが、本格普及期以後は一体型で30万円以下、専用機で20万円以下を目指すとされている。

(参考)
seven dreamers|/ laundroid
PRTIMES|世界初 全自動衣類折りたたみ機「 / laundroid® 1」2017年3月に予約販売をスタート
産経WEST|これはすごい?全自動で折りたたむ洗濯機開発します…パナなど3社、6年後めど
日経ビジネスONLINE|ついに出る、「洗濯物自動折り畳み機」
東洋経済ONLINE|大和ハウスが「全自動折り畳み機」に描く夢
日経ビジネスONLINE|洗濯物自動折り畳み機で面倒な作業とおさらば!
マイナビニュース|洗濯物を自動で畳むロボ「ランドロイド」、2017年3月に正式発表へ – CEATECで実演を見てきた
TechCrunch Japan|AIによる全自動衣類折りたたみ機を開発する日本のセブンドリーマーズが60億円の大型資金調達を発表
THE BRIDGE|ランドロイド開発元が60億円調達ーーロボットが洗濯物を畳んだきっかけは「妻の一言」、セブンドリーマーズ 阪根氏インタビュー
WIRED|暗闇の先の光へ。洗濯物折り畳みロボットをつくりあげた哲学──seven dreamers