あなたはいくつやっている? 年収1000万円超えプレイヤーの5つの”朝習慣”

コーヒーカップと朝日

「いまよりももっと年収を上げるにはどうしたらいいだろう?」
「キャリアアップするためにできることはないかな?」

そんな上昇志向をおもちの方にオススメの方法は、ビジネスの成功者に共通する朝の習慣を取り入れること。

じつは、年収1,000万円を超えるようなハイクラスプレーヤーと一般的な年収のビジネスパーソンでは、毎朝の習慣にハッキリとした違いがあるのをご存じですか?

本記事では仕事で忙しくとも実践しやすい、一流のビジネスパーソンの朝習慣をご紹介します。朝の時間の過ごし方を工夫して、レベルアップを目指しましょう。

朝の習慣1:朝読書をしている

「朝はなかなか頭が働かず、仕事モードに入るのに時間がかかる...…」 「朝からシャキッと集中して仕事に取り組みたい!」

そんな悩みをおもちの方に、おすすめの朝活があります。それは、読書です。

目覚めたら、まず手に取るのは本や新聞。活字を追うことで脳が刺激を受け、自然とスイッチが入ります。その結果、頭がクリアになり、仕事へのスムーズな移行が可能になるのです。朝の読書習慣が、あなたの1日の生産性を大きく変える可能性を秘めています。

たとえば、アメリカのビリオネアの投資家として名高いウォーレン・バフェット氏もそのひとり。毎朝複数の新聞を読むことを日課にしているそうです。*1

しかし朝読書を仕事の糧にするには、読み方にコツがあるので要注意。

『仕事に効く!ー 朝10分の読書術』(2014, ゴマブックス株式会社)の著者で経営コンサルタントの中島孝志氏いわく、「わずか朝の10分間の読書が自分の仕事の成果や業績につながり、頭の中も整理され、さらには人脈にまで効果が現れる」とか。

ただし、朝読書の効果を仕事に活かしたいなら、「早朝にペラペラとページをめくるだけでは不十分」だとして、次のような読み方をすすめています。*2

  1. 「本の内容をうのみに」せず、「参考にする」というスタンスで読む
  2. 本の内容に、自分なりの工夫を加えて取り組むことを想定して読む
  3. 「自分だったからこうする!」と、自分が主役になったつもりで読む

このように意識的に読書することで、脳が徐々に活性化され、職場に到着する頃には自然と仕事モードに入れるでしょう。朝の読書習慣は、1日の業務をスムーズにスタートさせるのに役立ちます。

朝からリズムよく仕事に取り組みたい方は、この習慣を試してみる価値があります。毎朝の短い読書時間が、あなたの仕事の進め方に良い影響を与えるでしょう。

コーヒーと本

朝の習慣2:朝勉強をしている

「キャリアアップのために勉強したいけど、仕事が忙しすぎて時間がつくれない!」 そんなジレンマを感じている方は少なくないでしょう。

しかし、年収1,000万円以上を稼ぐビジネスパーソンたちは、一工夫しているようです。彼らの多くは、一般的な人々よりも早起きして、朝の時間を勉強に充てているのです。

この傾向は、実際の調査結果からも裏付けられています。シー・ビー・ティ・ソリューションズが運営する情報サイト「日本の資格・検定」が実施した「勉強する時間帯」の調査(2021年7月7日~8月16日、10代以上の男女1,308人対象)では、興味深い結果が報告されています。*3

年収別で平日の勉強時間帯を見たところ、「朝4時~8時」という回答は全体で15.1%なのに対し、年収1,000万円以上の人の場合は33.3%だった。年収1,000万円以上の回答者は朝に勉強する割合も高いことがわかった。

要するに高収入の人は、ほかの人がまだ寝ているあいだに着々と勉強を積み重ね、レベルアップしているということ。

筆者は、学生時代に忙しい部活に属しながら学業成績もとびきり優秀だった人が、学校で朝勉をしていたことを思い出しました。みなさんの周囲にも、そういう人がいた記憶はありませんか?

たとえば、これまで起床時刻が午前7時だったのなら、少なくとも1時間以上程度早起きして勉強時間に充ててみてはいかがでしょう。

毎朝、ほかの人より努力した成果が、年収の差となって大きく現れてくるはずです。

外の机で勉強をしている女性の手元

朝の習慣3:仕事を始める時間が早い

「夜、持ち帰り残業までして仕事を頑張っているのに、少しも成果が上がらず年収も増えない……」という方は、その仕事を朝に回してみませんか?

ハイクラスのビジネスパーソンは、仕事を始める時間が早いという特徴があるからです。

日本最大級の美容室「EARTH」を運営する株式会社アースホールディングス取締役で、1億円以上稼ぐ山下誠司氏もそのひとり。山下氏は、著書『年収1億円になる人の習慣』(ダイヤモンド社, 2018)で、早起きで年収が上がる理由を6つ紹介しています。*4

  1. 「朝の時間」を利用しようと考え、「目的意識」がはっきりする
  2. 集中力が発揮でき、来客や電話もこないので「仕事の効率が上がる」
  3. 「人よりも早く来て、頑張っている」と実感でき自信がつく
  4. 「理性的」に考えることができる早朝に、頭を使う仕事をする
  5. 「残業」より「早朝出勤」のほうが高く評価される
  6. 長時間働くと「仕事が好きになる」

つまり、人よりも早く仕事をスタートすれば、作業効率、周囲の評価、仕事へのモチベーションすべてがアップするということ。そんな人なら、年収がどんどん上がっていくのも頷けますよね。

たとえば勤務時間後に残業する習慣があるのなら、夜はしっかり睡眠をとり、朝早めに出勤して仕事をする習慣にシフトチェンジしてみては?

いまよりも生産性が上がり、上司から自主性を認められ、仕事が楽しくなって、いつの間にか地位も収入も上がっているかもしれませんよ。

7時を指す目覚まし時計

朝の習慣4:朝から運動している

ビジネス界のトップランナーたちの日常を描いた映画やドラマでは、早朝のランニングやジム通いのシーンがよく登場します。こうした姿を見て、「仕事も健康も両立させたい」と思う人は多いのではないでしょうか。

しかし現実は厳しいものです。仕事帰りには疲労困憊で運動する気力が残っていないこともあるでしょう。週末には時間的余裕があっても、「今日はちょっと...…」と先延ばしにしがちです。特に運動が得意ではない人にとって、これを習慣化するのは容易ではありません。

では、忙しい毎日のなかで運動習慣を確立するにはどうすればよいのでしょうか。その答えは、朝の時間を活用することかもしれません。

たとえば、米スターバックスの元CEO、ハワード・シュルツ氏は、朝4時半に起床し、朝食前にエクササイズを行なうことで知られています。彼のような成功者たちは、朝のルーティンに運動を組み込むことで、確実に実行しているのです。

ローラ・ヴァンダーカム氏は著書『うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか』(SBクリエイティブ, 2017)で成功者が朝活をする理由を次のように挙げています。*5

  • 「片づけなければならない仕事や、夢の実現につながることを優先している」
  • 「一日のうちで自分のためだけに使える時間は、朝の時間しかない」

つまり、誰にも邪魔されない朝の静かな時間を利用して自己投資をすることで、気づかないうちに着実に成長していくのです。この習慣が定着すれば、日々の小さな積み重ねが大きな変化をもたらすでしょう。

しかし、朝起きてすぐに行動に移すのは難しいと感じる方も多いかもしれません。そんな方には、具体的な朝のルーティンを設定し、見える化することをおすすめします。例えば、以下のような流れを紙に書いて、ベッドサイドに貼っておくのはどうでしょうか。

【朝のルーティン具体例】

  • 起きたらコップ1杯水を飲む→ 洗顔して身支度する→ 公園を30分ウォーキングする
  • 目覚めたらすぐ筋トレ系のモチベーション動画を再生する→ 動画を見ながらスクワットを10回繰り返す
  • 眠気覚ましに効くペパーミントのアロマスプレーを空間に吹きかける→ 鳥のさえずりが聞こえるヒーリングミュージックに合わせて深呼吸→ 肩回しや腕・足伸ばしなど軽いストレッチをする

これらの例を参考に、自分に合った朝のルーティンを作ってみましょう。ポイントは、起きたらすぐに行動に移すこと。迷う時間を作らないのがコツです。続けていけば、朝の運動が自然と習慣になるでしょう。

早朝ランニングをしている女性

朝の習慣5:午前6時より早く起きている

「年収1,000万円を超えるには朝が大切だとわかったけど、具体的に何時に起きればいいの?」

そんな疑問をお持ちの方に、ひとつの目安をお示しします。

ハイクラス転職サービスのdodaX(旧:IX)が行った調査(2019年2月、首都圏のビジネスパーソン800名対象)によると、年収1,000万円以上の人は、平均的な年収の人よりも早起きの傾向にあることがわかりました。

特に注目すべきは午前5時です。年収1,000万円以上の人の21.9%が5時に起床するのに対し、平均年収層では10.4%にとどまりました。一方、6時起床ではあまり差がありませんでした。*6

もし既に6時に起きている方なら、さらに1時間早めて5時起床にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

では最後に、勤務開始時刻が午前9時の方向けに、これまで紹介した朝の習慣1~5を実践する具体例を示します。

  • 午前5時:起床
  • 午前5時15分~5時30分:軽いストレッチ・水分補給
  • 午前5時30分~6時:読書や勉強
  • 午前6時~6時30分:朝食準備・朝食
  • 午前6時30分~7時:シャワー・身支度
  • 午前7時~8時(通勤時間):ポッドキャスト視聴や電子書籍
  • 午前8時:出勤
  • 午前8時~9時:メールチェック・一日の計画立て

朝の時間を有効活用すれば、自己投資や仕事のための時間を意外と確保できます。30分でも1時間でも、新しい習慣のためのチャンスがあるはずです。

具体的な計画を立てるには、書き出して整理してみることも効果的です。あなたの朝の習慣を実際に書いてみましょう。この簡単な作業が、新しいルーティンを始める第一歩になります。

***
日々の努力は裏切りません。本記事でご紹介した朝習慣を取り入れて、あなたも年収1000万超えプレイヤーを目指しましょう。

【ライタープロフィール】
上川万葉

法学部を卒業後、大学院でヨーロッパ近現代史を研究。ドイツ語・チェコ語の学習経験がある。司書と学芸員の資格をもち、大学図書館で10年以上勤務した。特にリサーチや書籍紹介を得意としており、勉強法や働き方にまつわる記事を多く執筆している。

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