「自分好みの情報」に囲まれていませんか? 手軽に価値観を広げられる3つのアイデア

スマホを見ながら歩く女性

スマホを開けば、自分好みの情報だけが並んでいる。一見便利に思えるこの環境が、じつはあなたの思考を狭めているかもしれません。

これは「フィルターバブル」と呼ばれる現象。偏った情報だけに触れ続けていると、自分の価値観も知らず知らずのうちに凝り固まってしまいます。しかし、自分とは異なる視点や価値観に触れることは、クリエイティビティを高めるためには不可欠なのです。*1 ビジネスパーソンとしては、意図的に視野を広げる工夫を取り入れたいところ。

今回は、日常で手軽にできる、価値観を広げる工夫をご紹介します。

作業中や移動中に、ラジオをつけっぱなしにする

ラジオをつけっぱなしにして過ごすことは、価値観を広げるのに効果的です。

ラジオは「オールドメディア」だと思われがちですが、radikoの普及もあって、じつは若い世代にも意外と聴かれているメディアです。コロナ禍以降、radikoの10代ユーザーが大きく増えたことが報告されています。*2

ラジオ最大のメリットは、「情報の選択権が自分にないこと」にあります。番組で取り上げる話題やゲストを選ぶのはパーソナリティや制作側で、私たちリスナーが選ぶわけではありません。そのため、普段自分では決して選ばない話題が、勝手に耳に入ってくるのです。

最新のニュースやエンタメ情報だけでなく、リスナーのお悩み相談、専門家の深い解説など、流れてくるコンテンツは多種多様。自分とはまったく異なる人生を生きる人達の思考や感情に触れることができ、「そういう考え方もあるのか」と、楽しみながら価値観を広げることができますよ。

 

ポイント

  • デスクワーク中や通勤中に、BGM代わりに流し聞きする
  • 番組内容を検索せず、あえて「いま放送中の番組」をそのまま聴くのがおすすめ

何かを調べるときは、「逆側のキーワード」でも検索してみる

意図的に「逆側のキーワード」で検索してみるのも、価値観を広げるのに効果的です。

何かを調べるとき、私たちは無意識のうちに「自分が信じたい方向」のキーワードだけを入力しがちです。このような「自分に都合のよい情報ばかりを集めてしまう心理傾向」のことを、心理学で「確証バイアス」と呼びます。*3 「逆側のキーワード」で検索すると、この確証バイアスによる偏りを減らすことができるのです。

具体的には、「在宅勤務 メリット」と検索して肯定的な意見を集めたら、あえて「在宅勤務 デメリット」や「在宅勤務 無駄」といったネガティブな検索もセットで行なうということ。

両方の検索結果をフラットに見比べるだけで、「自分はこれまで片方の情報しか見ていなかった」という偏りにハッと気づけるはずです。

 

ポイント

  • 何かを調べたら、すぐに「真逆のキーワード」でも再検索してみる

  • 両方の検索結果を見比べて、自分がどちらの意見に偏っていたか客観的にチェックすると効果的

本棚の背表紙

書店で、あえて「普段行かない棚」の前に立ってみる

書店に立ち寄るのも、価値観を広げるのに一役買ってくれます。
ネットで本を買うと、関心のある書籍がリコメンドされてきますが、リアルの書店ではそれがありません。自分は興味がないジャンルの本もたくさん並んでいます。そこがいいのです。

普段立ち寄らないコーナーを、散歩のつもりでブラブラ歩いてみましょう。それだけで、いま社会でどんなテーマが話題になっているのか、他人が何に悩んでいるのかという「自分以外の視点」が自然と入ってきます。

このように、意識的にいつもと違う行動をとることが、思いがけない発見や新しい視点との出会いにつながるといわれています。*4

 

ポイント

  • 本屋に行ったら普段は行かないジャンルの棚の前に立ち、本を眺めてみる
  • 立ち読みしなくても、本のタイトルを目で追うだけでOK!

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遊び感覚で工夫してみるだけで、価値観は簡単に広げることができます。たまには、自分好みにカスタマイズされたスマホの世界から離れてみるのもいいかもしれません。

よくある質問(FAQ)

Q. SNSやニュースアプリが「自分の好む世界」に閉じ込めてしまうのはなぜですか?
利用者の閲覧履歴や好みに合わせて表示内容が最適化される仕組みが使われており、これは「フィルターバブル」と呼ばれています。便利な一方で、自分の好みに近い情報ばかりに囲まれやすくなるという側面があります。
Q. 価値観が偏ると、具体的にどんな問題があるのですか?
自分の好みに近い情報ばかりに囲まれていると、新しい視点に触れる機会が減り、判断や意思決定の幅が狭くなってしまうことがあります。普段触れない価値観に触れることで、創造性が刺激されたり、より良い意思決定につながったりするとされています。
Q. 紹介した3つの方法は、本当にひとりでできますか?
はい。ラジオをつけっぱなしにする、検索を賛否両方で試す、本屋で普段行かない棚の前に立ってみる、のいずれも人と直接会う必要はなく、いますぐに実践できます。
Q. どのくらいの頻度で取り組めばいいですか?
決まった頻度はありません。数分の空き時間にひとつ試すだけでも充分です。無理に毎日続けようとせず、気になったときに試す程度から始めるのがおすすめです。

【ライタープロフィール】
澤田みのり

大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格と国際中医師の資格を取得。日々勉強を継続しており、勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。