人事を尽くして天命を待つ… 最後の最後まで努力したあなたが頼るのは、きっと神様だ。
困った時の神頼み… 最後の最後までさぼっていたあなたが頼るのも、たぶん神様だ。
どうせ頼りにするなら、味方は多い方がいい! 今日は世界中の学問の神様にご登場いただき、我々の受験を後押ししてもらおう!
ガネーシャ(インド・ネパール)
[caption id="attachment_5237" align="alignnone" width="988"] 出典:http://sitarama.jp/?pid=45091206[/caption]
ヒンドゥー教の学問の神様で、ご覧の通り像の顔をしている。ちょっぴりキュート。 学問だけでなく、元々は障害の神様も兼任という不名誉な感じだったのだが、 あらゆる障害を持つことからそれを取り払う神様になったとのこと。
逆境に強い、ピンチをチャンスに変えるタイプ。まさに受験にぴったりな神様といえる。
ちなみにこの神様、片方の牙が折れているのだが、神話によると籠で運ばれている途中に振り落とされて折れてしまったらしい。神様なのに不憫である。
トート(エジプト)
[caption id="attachment_5238" align="alignnone" width="220"] 出典:wikipedia[/caption]
エジプトのヘルモポリス神話で信仰された、知恵の神様。ほかにもヒエログリフを開発して書記の神様になったり、月の神様との賭けに勝って時の支配者になったりと、多彩な神様だ。 記論述問題に困ったり、時間配分に失敗したらトートを思い出そう。
そしてなんと言ってもこのトート、印象的なのが誕生のシーン。 神様の誕生には神秘的なエピソードがあるのが普通だが、
このトートは、 「世界ができたとき、自分の力で石から生まれた」。
とんでもないど根性である。
「自分の力で石から生まれた」。 神様界でもピカイチの気合いとガッツの持ち主だ。本番に弱い人は、ぜひ味方につけてほしい。
ミネルウァ(ローマ)
[caption id="attachment_5239" align="alignnone" width="640"] 出典:wikipedia[/caption]
ローマ神話の知恵の女神であり、医学の神様でもある。医学部志望ならばぜひ知っておきたい。よくフクロウと一緒に描かれることがあり、フクロウが知恵の象徴とされる理由でもある。
この女神様、何がすごいかと言えばその知名度だ。
Wikipediaに記載があるだけでも、イェール大学、コロンビア大学、米軍陸軍士官学校などなど多くの教育機関に像がおかれている。さらにアラバマ大学やバージニア大学などは紋章にミネルウァが登場しており、かなり人気の高い女神様である。
残念ながら日本の大学名は見当たらなかったが、ミネルウァにパワーをもらって、イェール大学に受かるつもりで勉強すれば、東大だって京大だって楽勝…かも。
文殊菩薩(インド・日本)
[caption id="attachment_5240" align="alignnone" width="640"] 出典:wikipedia[/caption]
仏教の菩薩の一尊(菩薩の数え方)であり、神様とは少し違うかもしれない。
菩薩というのは「成仏を目指す仏僧」を指すので、簡単に言えばお坊さんのこと。インドの身分制度であるカースト制、そのトップである「バラモン」の家に生まれ、一介の僧でありながらお釈迦様の直弟子、十大釈迦弟子と対等に問答をしあったほどの頭脳の持ち主。 仏教の教典でも「悟り」の象徴として語られるなど、超エリート。
そんな超スゴい文殊菩薩。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるが、 たかだか三人だけなのにはっきり言って失礼である。
受験生諸君は謙虚な気持ちで文殊菩薩を拝むことにしよう。
オモイカネ(日本)
古事記、日本書紀にも登場する有名な日本の神様。名前を聞いてわかる人はいないと思うが(いたらすごい)、このエピソードなら知っているはず。
弟神スサノオの乱暴におこったアマテラスは、天岩戸という洞窟にこもってしまう。すると世界は闇に包まれ、悪霊が飛び交うように。困った八百万の神様は相談に相談を重ね、アマテラスが隠れている天岩戸の前で宴会を始める。楽しそうな笑い声が気になったアマテラスはそっと岩の扉をあけて外の様子を伺う。そこを力自慢の神様がこじ開け、アマテラスは外の世界へと戻ってきたのだった。めでたしめでたし…
この計画を思いついたのが、オモイカネである。力技でも泣き寝入りでもなく、うまいことアマテラスを誘い出した機転。この柔軟な対応は受験生も見習いたいところ。
ただこの作戦、あまりにもお下劣かつ破廉恥であるためここではちょっと詳しく書けない。気になる人は下の参考サイトを見てほしい。時にはアホみたいな作戦が戦況を大きく変える…ってことなのかも!?
ケリドウェン(イギリス・ウェールズ)
[caption id="attachment_5241" align="alignnone" width="640"] 出典:wikipedia[/caption]
ケルト神話に登場する魔女。もはや神様でもなんでもないが、そこは気にしないでほしい。ハリーポッターや他の魔法使いと同じように、魔法の薬を作る大きな鍋を持っているのが特徴だ。なんとその鍋で、世界最高の「智恵」「霊感」「学問」を得られる薬を作れるという。
試験前にはよく、「あー、アンキパン欲しいー」なんてつぶやいたものだったが、もう違う。これからは「あー、ケリドウェンの魔法薬飲みてー」と言うことにしよう。
菅原道真(日本)
[caption id="attachment_5242" align="alignnone" width="640"] 出典:http://tennjinnsama.asanohitta.com/[/caption]
最後を飾るのはやっぱりこのお方。日本で「学問の神様は誰?」と聞かれたらこの方の名前をあげる人が多いのでは?
島流しにされたことを恨んで化けて出た道真。京の都を荒らし放題荒らし、政敵を呪い殺し、あまりの恐ろしさに日本各地に神社が作られた。
太宰府天満宮、北野天満宮などの「天満宮」は超有名な学問の神社だが、すべて道真を祭ってある。毎年毎年多くの受験生が参拝し、お守りを買い、「天神様」のご利益をうけている。
そもそも傲慢な政治のせいで島流しとなった道真。そのくせ化けて出るなんてちょっと自分勝手な気もするが、おかげで全国の受験生の心の支えになっているのだから文句は言えないかも。 受験生のみなさんは自分の才能を過信しないように。 大学に落ちて暴れたからといって、神とあがめてくれる親切な人は、多分いない。
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題名にある「柱」というのは神様の数え方。そのまま「はしら」と読んで、「ぱしら」や「ばしら」と濁らないのに注意だ。
紹介した7柱の神様たち。きっとどこかで私たちのことを見ていてくれている…はず。
いや、ちょっと怖いか。

