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普段勉強をしていて、よく聞くアドバイス、ありませんか?
「復習が大事」「時間を区切って色々な科目を勉強しよう」「関連付けて覚えよう」
これらのアドバイス、たしかにそうだろうなあとはボンヤリ思うけれど、それをするとなんでいいのか、までわかって納得して実践している人って、
なかなかいないのではないでしょうか。
今回は、これら三つのアドバイスの、神経科学的、心理学的根拠をご説明します。

badge_columns_1001711「復習が大事」

人間はせっかく覚えたことでも時間が経つと忘れてしまいます。
このことは心理学者のエビングハウスが明らかにしています。
エビングハウスの忘却曲線が有名ですが、その意味は多くが誤解されていて、説明もやや複雑なのでここでは割愛しますが、要するに、勉強しても、何もしなければ記憶は薄れていってしまうということ。
だから、記憶を定着させるためには、脳の中の記憶を司る海馬という部分に、同じ情報を繰り返し送り続ける必要があります。
この、「繰り返し」の時に重要になってくるのが「間隔をあけること」。
立て続けに脳に情報を送るよりも、ある程度間隔をあけ、脳が忘れかけた頃にその情報をまた送ると、記憶の定着率が高くなるということが、神経科学でも実証されています。

間隔型学習が効果的な理由は、新しい知識の意味を学習し、予備知識に接続する、というプロセスを数時間・数日の間隔を置いて行うことで、長期記憶の中に知識が埋め込まれ、記憶痕跡が強化されるため。少し忘れた後に脳内で知識を検索し直すことで、記憶を統合・強化する効果があるとされています。

(引用元:1万時間勉強するより効率的な学習方法とは?

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badge_columns_1001711「時間を区切って色々な科目を勉強しよう」

このアドバイスも、様々な科目をやることで集中力が続きやすくなるといった意味以外にも、思わぬ効果があります。
「記憶の干渉」といって、ある記憶が他の記憶によって影響を受け、思い出しづらくなってしまう現象のこと。互いに似た記憶ほど、干渉が起こりやすいと言われています。
交互に勉強する効果は、この記憶の干渉を避けることにあります。

なんとなく文系教科の気分だからと、長時間英語や古文の勉強を区切りなくしたりすると、.記憶の干渉が起こりやすくなってしまいます。

気分を変える意味もかねて、英語を勉強した後は数学、などガラッと違う勉強をしてみるのがおすすめです。

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badge_columns_1001711「関連付けて覚えよう」

先ほど説明した「繰り返し」。この繰り返しは、心理学用語ではリハーサルといって、短期記憶を長期記憶へと変える手順とされています。
このリハーサルには、二つの種類があります。それが「維持的リハーサル」と「精緻化リハーサル」です。
「維持的リハーサル」とは、例えば漢字練習帳に漢字を繰り返し練習といったように、単純に反復すること。
一方「精緻化リハーサル」とは、例えば日本史などの勉強で、メモリーツリーをつくること。メモリーツリーというのは、「明治」という単語のまわりに、「文明開化」や「教育勅語」といった連想されるキーワードを木の枝のように書き込んでいくようにして、一つの事柄から一つの事柄を関連付けて覚える方法のこと。
このように、

短期記憶で一時的に保持している情報を、他の知識と結びつけたり構造を理解しながら反復すること

を精緻化リハーサルといいます。
こうした情報の整理によって、長期記憶のネットワークと短期記憶内の情報が結びつき、覚えようとする事柄への理解が深まり、記憶が定着しやすくなります。

***

いかがでしたか。
根拠を知ると、実践しやすくなること、ってありませんか?
よく言われていることには理由があるもの。
どうせなら思いっきり利用して、効率よく勉強しちゃいましょう!

参考引用元
コトバンク|維持的リハーサル
wikipedia|忘却曲線
ビーカイブ|おしゃべりすると疲労回復? 好きなもので気分転換して疲れをとる方法
ハンプティーの勉強のコツ|いろいろな勉強を交互にしよう
Gigazine|1万時間勉強するより効率的な勉強方法とは?


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。