勉強嫌いも関係ない! 京大生おすすめの『とりあえず音読』勉強法のすごいメリット

「集中力が続かない。そもそも5分と机に向かっていられない。なんでこんなにも集中力が続かないんだ……」

勉強しなくてはいけないと思っていても、集中力が続かなくて自己嫌悪に陥っている。そんなあなたには、とりあえず音読をすることをおすすめします。

「とりあえず音読する」とは?

「とりあえず音読する」というのは、勉強するとき、まず音読からとりかかるということです。

なぜ音読から始めるとよいのかということについては、後程詳しく説明しますが、まずは具体的にどのように実践すればよいのかをご紹介します。

みなさん、小学校のときに九九を覚えましたよね。その際、何度も繰り返し声に出して覚えていったはずです。「とりあえず音読」もそれと同じ要領でやります。

例として、英単語の暗記を題材に音読をしてみましょう。

まず、覚えたい英単語を50個から100個ほどリストにし、その英単語のリストの横に日本語訳を一つだけ書きます。「study 勉強する」このような形です。そのリストを毎日15分間音読してみてください。1周で終わらせるのではなく、15分間かけて、何周も音読するのです。音読する際は、英語・日本語の順に、一つの単語を連続で2、3回言いましょう。

今回は英単語を例に紹介しましたが、古文単語・敬語や世界史の暗記物、数学の公式など、さまざまなジャンルに応用することが可能です。

「とりあえず」が良いのはなぜ?

「とりあえず音読」をするタイミングは、勉強を始めるとき。なぜなら、勉強のやる気をアップさせるのに効果的だからです。

勉強の始めは、なかなかやる気が出ないもの。例えば、一日の勉強の始めから数学の難問を解こうとするのは、よほど数学が好きというわけでもなければ、気乗りしないと思います。そこで、やる気がなくても簡単にとりかかることができる音読を最初に行うことで、勉強のエンジンをかけるのです。

また、上で「15分間音読してください」と書きましたが、この15分にも訳があります。それは、音読を楽しくするため。音読はある意味で単純な作業ですので、はじめはあまり楽しくないかもしれません。しかし、始めてから10分ほど経つと、脳の側坐核という部分が刺激されだんだんと楽しくなってくるのです。楽しくなければ、このあと勉強しようという気持ちも湧いてきませんから。

このように、脳を刺激して勉強に取り組む意欲を高めるためには、音読がよく効きます。「やる気は出るものではなく、やっているうちに出てくるものだ」という話を聞いたことがあると思います。始めからやる気は出ないということです。音読でやる気に火をつけてから、本格的に頭を使う勉強に移りましょう。

黙読よりも音読の方がいい!

ではここからは、音読の意義について理解していきましょう。音読なんて面倒だから、黙読で十分ではないのかという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、黙読より音読の方が優れている点を二つご紹介します。

一つ目は、集中の目安が分かりやすいという点です。黙読の場合、単語や文章の上を目が滑っているだけで、ちっとも頭に入らないということはありませんか? これでは読んでいる意味がありません。一方、音読の場合、声が出ているということ自体が集中していることの目安になります。単語や文章を理解しないまま、それらを声に出して読むことはできないからです。やっていただくとわかりますが、特に苦労することなく、集中モードに入れることが実感できると思います。

二つ目は、長期記憶に残りやすいという点です。黙読に比べて、音読は脳の部位をたくさん使うため、長期記憶に残りやすいそうです。声を出すという運動を行い、さらには自分が発声した音を聞くことが記憶の定着につながります。

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書いて覚えるよりもまずは音読!

小学校時代以来、学校の先生に「覚えるときは、書け! ひたすら書け!」と指導されてきた方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。

確かに、学校のテストや入試では書くことが求められるので、書いて覚えることは一見すると理にかなっています。しかし、少なくとも初めて覚えることについては音読も組み合わせたほうが良いのです。

書いて覚えようとした場合、読み方と書き方の両方を同時に覚える必要があります。しかし、一度に多くのことを覚えようとしても、なかなか頭には入りません。頭に入らないとストレスになりますし、覚えようという意欲も落ちてしまいます。「困難は分割せよ」というように、ものを覚える際も、分けて覚えるほうが結果的に効率は上がるのです。

例えば英単語でしたら、まずは音読によって、読み方と意味を覚えます。その後、書くことによってスペルを覚えてください。音読を繰り返す過程でその英単語を何度も見ているので、スペルを覚える段階でもより簡単に覚えることができるようになります。

また、暗記には繰り返すことが欠かせません。繰り返し書くのに比べて繰り返し音読するほうが、疲労も少なく時間もかからないので、まずは音読で覚えたほうが良いのです。

音読のさらなるメリット

音読には他のメリットもあります。それは、机に縛られる必要がないということです。

音読をする際に、机に向かって椅子に座る必要は全くありません。私は受験生時代、部屋の中をうろうろ歩き回りながら音読をしていましたし、部屋の中が嫌になったら、外に出て音読することもありました。

『最新科学で解き明かす最強の勉強法』という本によると、記憶は匂いや音などの刺激と関連付けられることで定着しやすくなるそうです。常に部屋の中で勉強をしていると、刺激は単調になりがちですが、場所を変えたり、外に出たりすることで刺激が変化し、記憶の定着にとってより良い状況を作り出せます。なので、机に縛られる必要のない音読は、暗記と相性が良いと言えるでしょう。

*** 音読によって英単語を覚える方法を知ってから、私は暗記をする際は音読を実践することにしています。音読によるインプット方法を知らなければ、京都大学に合格することもなかったでしょう。

集中力が続かない人にも適している方法なので、是非とも試してみていただきたいと思います。

(参考) ベネディクト・キャリー著,花塚恵訳(2015),『脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!』,ダイヤモンド社. 『最新科学で解き明かす最強の勉強法』,2016,洋泉社. 川島隆太著(2003),『「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする』,たちばな出版. STUDY HACKER|「とりあえず10分」で人生が変わる。10分間勉強法。

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