現役京大生が実践! 「青ペン書きなぐり勉強法」×「万年筆」のすごい効果。

以前、こちらの記事「東大生オススメ!『青ペン書きなぐり勉強法』はモチベーションに効果あり。」で取り上げられた「青ペン書きなぐり勉強法」。

青ペン書きなぐり勉強法は、文字通り、青ペンを使ってノートに書きなぐっていくという勉強法。シンプルな方法ながら、モチベーションのアップや勉強の効率向上など、様々なメリットがあると紹介されました。

筆者も実際に青ペン書きなぐり勉強法を取り入れており、確かな効果を実感できました。そこで今回は、その体験談も交えつつ、あらためて青ペン書きなぐり勉強法のメリットと取り組み方をご紹介したいと思います。

青ペン書きなぐり勉強法に挫折してしまったという方も、初めて聞いたという方も、ぜひ読んでみてください。

青ペン書きなぐり勉強法とは

まずは、青ペン書きなぐり勉強法について簡単に解説いたします。

この勉強法は、青ペンを使って大きめのノートに覚えたいことをひたすら書く、というもの。「書きなぐり」とある通り、ノートを見返して復習する時のことは考えずに、少々乱雑な字でもかまわず思い切り書いていきましょう。

あえて青ペンを使うのには、2つのメリットがあります。1つ目は、セロトニンの分泌があるため。人間の脳は青色を見るとセロトニンというホルモンを分泌します。このセロトニンは、ストレスを軽減しポジティブな気持ちにさせてくれるため、勉強を持続しやすくなります。そして2つ目は、効率的に記憶できるためです。本来、単語の意味などを覚えようとすると、「意味記憶」として記憶されます。しかし、そこに何らかの体験が加わった場合、その体験と単語が関連づき、「エピソード記憶」として保存されるのです。そして一般的には、意味記憶よりもエピソード記憶のほうが覚えやすいとされています。

ボールペンなどを使った場合、書き間違いやミスは消せずにそのままになり、「書き間違えた」体験と単語が関連づきやすくなるため、より効率的に学習できることになるのです。

そんな青ペン書きなぐり勉強法の唯一の懸念点は「書き疲れる」という点。ひたすらノートに書き込んでいくので、途中で手が痛くなり、疲弊していく方も多いはず。そこで筆者は、ボールペンではなく「万年筆」を使ってみることにしました。

万年筆こそ、青ペン書きなぐり勉強法に最適

万年筆は、なじみのない方も多いかもしれませんね。特徴は、インクを紙に伝えるために「毛細管現象」を利用している点と、金属でできた独特なペン先。この2つの特徴があるおかげで、青ペン書きなぐり勉強法には最適であると考えられるのです。

万年筆を使うことのメリットは、大まかに分けて以下の2つが挙げられます。

1. 筆圧をかける必要がないため、楽に書ける 先ほど、万年筆には毛細管現象を利用していると書きましたが、この現象を使っているために、万年筆は筆圧をほとんどかけずに書くことができます。なんと、手のひらに万年筆を乗せた状態でペン先を紙につけて横にひくと、それだけではっきりとした線が引けるほど。長時間勉強に取り組んだとしても、手が疲れてしまう心配はありません。

2. 使うほど手になじみ、書きやすくなる 万年筆のペン先には、紙との摩擦によってだんだんと滑らかになっていくという特徴があります。そのため、使用者のペンの持ち方など、それぞれの筆記の癖に合ったペン先へと徐々に変化するのです。使えば使うほど、使い心地が良くなっていくわけですから、自然と愛着も湧いてきて、むしろ万年筆を使いたいがために勉強に取り組むようになるでしょう。

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万年筆で「青ペン書きなぐり勉強法」をやってみた

ここからは、筆者が実践した際のリポートをお届けしていきます。

まず準備をするのですが、青ペン書きなぐり勉強法に必要なのはペンとノートのみ。

万年筆とインクは、新品を使ったほうがより良いリポートになると思ったため、AmazonでPILOTのカクノという万年筆を買いました。1,000円程度で購入できますので、試しに1本万年筆を使ってみたいという方にもオススメです。インクは、同じくPILOTのブルーブラックというインクを使用。黒よりの青という感じでしょうか。同じ青でも濃淡や明暗は様々なので、お気に入りの色を探してみてくださいね。ノートは、筆者はリングノートがあまり得意ではないので、一般的なB5ノートにしました。

次に、目的を設定します。今回は、英詩の試験が近かったので、その勉強で使用してみました。試験内容は全て筆記で、今までに扱った英詩の穴埋めと英詩の和訳でしたので、覚える内容は英詩自体とその中に出てくる英単語になります。早速、青インクの万年筆で書きなぐりながら、勉強を開始しました。

実践してみて良かったのは、何よりもまず、本当に手が疲れなかったこと。受験生の頃には、シャーペンを使って大量の解答を書くことが苦痛だったのですが、今回は、数ページにわたって延々と英詩を写した時でも、想像よりずっと疲労は少なかったのです。むしろ、軽いタッチですらすらと書いていくことに快感を覚え、ますます勉強に集中できました。

また、今回は新しい万年筆とインクを用意したため、せっかく買ったものだから使わなければという気持ちが湧きました。より勉強に熱心に取り組めたように思います。

1週間ほどこの勉強法を実践してから試験に臨みましたが、ほとんどの問題に自信を持って解答することができました。

唯一の注意点としては、万年筆の文字の太さです。今回、筆者は細字(Fと表記されることもあります)を利用したのですが、たまにインクの出が悪く感じることがありました。青ペン書きなぐり勉強法のみに使うのであれば、中字(M)などのより太い線が引けるもののほうが良いかと思います。ただし、手帳に書き込むなど、別の用途でも万年筆を使いたいのであれば、その用途とのバランスをとってくださいね。

*** 青ペン書きなぐり勉強法は本当にいい勉強法だと実感しました。その効果を十二分に発揮するためにも、ぜひ万年筆と組み合わせてみてください。きっと勉強したくてたまらなくなると思いますよ。

(参考) STUDY HACKER|東大生オススメ! 「青ペン書き殴り勉強法」はモチベーションにも効果あり。 東洋経済ONLINE|頭がいい人は、なぜ「青ペン」を使うのか? ナガサワ文具センター|万年筆の使い方・書き方・お手入れ方法・洗浄方法・おすすめ万年筆 Wikipedia|万年筆 PILOT|万年筆 カクノ

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