「椅子は靴だ」
これは糸井重里さんの本の中で見つけた言葉です。 「靴は一日中履いているものだから、足にフィットしていることが大事だとみんな知っていますが、靴以上とも言えるほど長い時間腰を掛けている椅子については、靴ほど神経質に選んではいません。」 なるほど、と思いました。 普段みなさんが使っている椅子は、最適な椅子だと言えるでしょうか。 今回のコラムでは、椅子について考えてみたいと思います。
「立ったまま」は厳しい
長時間勉強する人ほど、椅子との相性は大切になってきます。 そもそも、長時間座ったままでいることは健康に良くありません。 (海外で話題に!記憶と健康に効く「立ったまま勉強法」)
このコラムでも、長時間座ったままでいることの弊害が述べられています。 でも、ずっと立ったまま勉強できるかと言えば、なかなか厳しいのが現状だと思います。 私もこのコラムを読んで「立ったまま勉強法」を実践してみましたが、三日坊主どころか、1日で挫折してしまいました。やはり勉強に椅子は欠かせません。 ではどういう観点で椅子を選べばいいのでしょうか。 ポイントは3つあります。
1.身体との相性
長時間座っていることが健康に良くないことを上述しました。 少しでもマイナス面を減らすには、自分の身体と合っている椅子を選ぶことが大切です。 身体と合っていないと、姿勢が悪くなってしまいます。 自分では合っていると思い込んでいても、改めてチェックしてみると合っていない可能性もありますので、特にずっと同じ椅子を使っている人は見直してみてください。
2.座り心地
いくら身体に合っていても、座り心地が悪かったら座りたいと思えません。 やはり座り心地の良い椅子を選びたいものです。
また、快適さだけを追及した椅子を用意するのもアリだと思います。 しっかりと座って勉強するだけが勉強ではありません。 “たまには”だら~っと、ゆる~く勉強してもいいですよね。 ふわふわの、寝そべることができるソファーで本を読む、というのはいかがでしょうか。 幸せな時間になりそうです。
3.デザイン
実用的な側面だけでなく、デザインも椅子を選ぶポイントになります。 気に入った色や形の椅子があれば、勉強するモチベーションにつながると思います。
実際には、この3点すべてが完璧な椅子が見つかるとは限りません。 座り心地は100%だけどデザインは80%、というように、どこかで譲歩しなければならないケースもあるでしょう。 その際には、自分がどれを一番重視したいのか、考えてみてください。 優先順位が決まっていれば、一番大切だと思うポイントは必ず満足できる結果になります。 どれも中途半端になってしまわないようにしたいですね。
【参考資料】 糸井重里、2014年『インターネット的』PHP文庫

