周囲の人に差をつけるためには
人間は周囲に流されやすいもの。 周囲の人が勉強し始めたから、自分も危機感を覚えて勉強し始めた、という人は多いのではないでしょうか。 でも、それだと周囲の人に差をつけるためには相当な努力をする必要がありそうです。 今回のコラムでは、つらい思いをして追い越すのではなく、ちょっとした工夫で差をつけるためにはどうすれば良いのかを考えていきます。
機先を制する
周囲の人に差をつけるには、先制して逃げ切るという方法があります。 周囲の人と同時に勉強し始めるか、あとから勉強し始める場合は、周囲の人以上に勉強しなければ、追い越して差をつけることは難しいでしょう。 でも、周囲の人が勉強し始める前から勉強していれば、周囲の人と同じペースでも(あるいはそれより遅いペースであっても)差をつけたままゴールすることができます。
実はこの考え方は【桂男の術】という忍術をもとにしています。 桂男とはスパイのこと。 この忍術は、どんなに完全な組織であっても桂男を潜入させることは可能であり、平和時から桂男を敵国に潜入させることで、戦いに容易に勝つことができる、という考えのもとで、スパイを敵中に送る方法を説いています。 平和時、つまり周囲の人がまだ勉強を始めていない時に動き始めることが大事だということですね!
みんなが遊んでいるときこそチャンス!
もう1つ、周囲の人に差をつける方法があります。 それは、「この日は勉強しないだろう」と誰もが考えている日に勉強する、という方法です。 学生だったら文化祭や体育祭の日、働いている人だったら飲み会の日など。 「この日くらいは勉強しなくてもいいよね」と誰もが考えている日こそ、差をつけるチャンス! たとえ10分でも、前日の内容を復習しておけば、それだけで記憶の定着に大きな違いが出ると思います。
この考え方のもとになっている忍術は【如影の術】。 この忍術は、戦争の直前に、敵中に多数の忍者を潜入させる方法を説いています。 戦争の直前は物情騒然となっています。 そのドサクサにまぎれて忍者を送り込むのです。
勉強も一緒。周囲の人がお祭り騒ぎをしているドサクサにまぎれて、少しだけでも勉強しておけば、大きく差をつけることができます。
今回のコラムでは2つの忍術を紹介しました。 忍術の考え方は、あらゆる場面で応用することができます。 【桂男の術】と【如影の術】、ぜひ使ってみてください!!
【参考文献】 奥瀬平七郎、昭和53年『忍法皆伝(上)』上野市観光協会

