試験中に思いついた自分オリジナルの解法。解答を書き終え、絶対に満点だと自信満々で返ってきたテスト答案を見ると、まるでダメダメだった…

こんな経験のある人、結構いるのでは?

自分で思いついたやり方だからこそ、愛着がわいてなかなか「間違いだ」とは気づきにくいもの。
そんな人のために、今日は古くから教育学・心理学の分野で注目されている「クリティカル・シンキング」をご紹介しよう。

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badge_Columns_100クリティカル・シンキングとは

1930年代のアメリカで提唱された考え方であり、文字通り「批判的に考える」ことを意味している。

自分の出した答え、そして答えに至った根拠に対して、「本当に正しいのか?」と疑問をもち、最後は自分の頭で結論を導くこと。

これが「クリティカル・シンキング」の基礎となる考え方だ。

問題を解いている時、オリジナルの考え方にこだわりがちになってしまう。そういう人は、自分の考えていることに対して「批判的」になれていないのかも。

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批判的思考に関して、心理学者のWadeとLeftonが「ガイドライン」を紹介している。
今回、その中から勉強に応用できそうなものをピックアップしてみた。

1、問いを定義する
「問われていることは一体なんなのか」それを検討すること。試験問題では「問われていること」が一見するとわかりにくいことも多い。意識的にこのプロセスを通すことで、自分の解答が曖昧になるのを避けられる。

2、利用可能なもの、最初の思いついた答えに固執しない
受験生の多くがやりがちなのがこれ。自分の思いついた解法や、類題の解法を利用しようとしてしまうのだ。確かにそれで解決できることも多いが、もし無理だったらサッパリあきらめて違う解法を試そう。

3、感情的推論を避ける
時間が限られた試験では、精神的余裕を失うこともしばしば。そんな時に感情的になるのは禁物だ。感情的な考えは、間違った推論を生む。

4、過度な単純化・早期の一般化はしない
試験問題、特に数学の試験では、問題を一般化したり、単純な場合を考えるとうまくいく場合が多い。ただ、あまりに度が過ぎるとそれも逆効果だ。過度な単純化は細かい部分の見落としを生むし、早期の一般化は例外の見落としにつながる。

***

「最後に信じられるのは自分だけ」
受験界でよくいわれるスローガンだ。
でも、そんなに信用していいものか?
自分のことは自分が一番よくわかっているはず。
自分をちょっと疑ってみることも、時には大切に違いない。

参考:
日本における批判的思考力を育成する心理学教育に関する実践的研究展望 池田智子

Using Writing to Develop and Assess Critical Thinking Carole Wade

Wikipedia 批判的思考


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福田伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。