「受験」と聞くと、諸君はどのようなイメージを持つだろうか。
「苦しい」「人生最大の頑張り」「夜中までゴリゴリ勉強」「団体戦」など、様々なイメージが飛び交っていると思う。
人によって受験のイメージは様々であるが、今回は多くの人が抱いている「夜中までゴリゴリ勉強」というイメージについて、科学的な切り口から払拭してゆきたいと思う。

「勉強は朝にした方が良い」というのは以前から言われているところであり、今更紹介しなくても知っているよ!と思う方もいるだろう。
しかしながら、大多数が未だにこの「朝勉強」の真のすばらしさには気づいていない。

「昨日夜中の3時まで勉強しててさ〜」
「今日のテストのために一夜漬けしてきたぜ」

そんな声を学校で耳にすることも少なくないだろう。
この記事を読んだ諸君は、彼らの狂言を鼻で笑ってガッツポーズをしていればいい。

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早朝勉強の圧倒的なメリット

badge_Columns_100睡眠の直後のため、脳が整理されている

1日の出来事・記憶は睡眠中に整理される。
人間の脳は、その日の出来事をとにかくばらばらに頭に詰め込み、睡眠という行為によって整理整頓をする。
1日の出来事は海馬に保存され、重要な物は海馬で強固に固定されたり、側頭葉に移行して長期記憶になる。

一方で、不要なものは海馬から削除される——これが「忘れる」ということだ。

そのため、夜にはその日の出来事が脳内に氾濫している状況にあり、海馬の容量も残りわずかになっている。
当然、雑多な物事があふれる脳内に新たな記憶は定着しにくい。

反対に、朝は脳が整理を終えた直後なので、出来事がスムーズに脳に入ってきやすい。
海馬に空き容量がたくさんあるのだ。時間の経過とともに海馬の容量は減少していくので、起床直後に勉強をするのがベターなのである。

badge_Columns_100空腹により扁桃体が活性化される

扁桃体は情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている。(wikipediaより)

扁桃体は本能や感情や記憶を司る。
例えば、試験前に緊張するのは、この扁桃体の仕業だ。
記憶に関して言えば、PTSD(トラウマ)やフラッシュバックという現象は、実は扁桃体の機能である。
忘れたくても忘れられない嫌な記憶というのは、その当時に扁桃体が活性化されており、強固な記憶として定着されてしまったものなのだ。

扁桃体のこの機能をうまく利用するのが、早朝の勉強なのだ。
扁桃体を活性化させて、記憶を定着させやすくする。
トラウマばりに忘れられない記憶だらけだったら、どんな大学だって余裕で受かるだろう。
ではどういう状況で扁桃体は活性化するのか。

それは、「飢餓」である。
朝は脳にブドウ糖が不足しており、これが飢餓状態だと判断される。
すなわち、朝は脳の飢餓状態=記憶されやすい状態なのだ。

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badge_Columns_100「締切効果」で効率倍増

歯を磨いたり顔を洗ったりご飯を食べたり身支度をしたり……朝は兎角忙しい。
勉強すると言っても3時間が限界だ。
だらだら勉強をしていたら学校に間に合わない。この時間の無さが、集中力をあげてくれる。
定期テストや模試だとものすごい集中力を発揮できるけど、普段の勉強は模試みたいにいかないなぁ……。
多くの人がそう感じているだろう。

テストや模試で集中力が増す理由のひとつは、「時間制限」だ。
テスト中は時間を意識せざるを得ないため、集中が増してスピード感が出る。

心理学ではこれを「締切効果」と呼び、スピードを高める効果があると言われている。

テスト中と同じスピード感で問題を解ければ、当然効率が良い。
時間のない朝の時間に、擬似テスト空間を創るのが、朝の勉強なのだ。

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以上のことから、早朝の勉強は科学的に推奨される。
加えて、早朝は家の中で起きている人は少なく、外も静かだ。小鳥のさえずりや日の出の清々しさから、一層フレッシュな気持ちで勉強できるであろう。

記憶のしやすい「起床直後」、静寂から集中力が高まる「早朝」。

この組み合わせが、ベストの勉強時間なのだ。ゆえに、夜は22時くらいには寝て、朝早くに起きて勉強するのが好ましい。

余談だが人間の成長ホルモンは22時〜2時の間に出ると言われている。
寝付いてから2時間後に成長ホルモンが出るため、本来なら20時に寝るのが1番よいらしいが、さすがにそれは厳しい。
しかし22時に寝たとしても、0時から2時まで成長ホルモンが出ていることになる。

成長ホルモンには身体を成長させたり、疲れをとったりする効果がある
遅くまで起きて勉強した結果翌日疲れがとれず、また夜遅くまで勉強し、そうして疲労が蓄積されていくという負のスパイラルよりも、早く寝て疲れを取り、早朝に集中して勉強する方が、圧倒的に建設的だろう。

男子受験生諸君!!

早く寝ることで身長が伸びる。

早く寝ることで肌に張りが出て精悍な顔立ちになる。

早く寝ることでホルモンバランスが整えられてニキビが消える。

早く寝て早起きして勉強することで高学歴になれる。

女子受験生諸君!!

早く寝ることでスタイルがよくなる。

早く寝ることで肌に張りが出て美しくなる。

早く寝ることでホルモンバランスが整えられて痩せる。

早く寝て早起きして勉強することで高学歴になって才色兼備という無敵の女性になれる。

朝勉強はモテる要素ばっかりじゃないか!!!!!!


東京大学文科三類所属。磐田南高校卒業。4歳からサッカーとピアノを始める。大学ではスペイン語を学んでいる。三島由紀夫とMr.Childrenをこよなく愛する。将来はスペインに住んで日がな一日レアルマドリードの試合を見て天寿を全うしたい。