皆さん、英語学習の際に、辞書は使っていますか? 「もちろん使ってるよ!」という声が聞こえてきそうですね。
ですが、「英英辞典を使っていますか?」と聞いたら、ほとんどの方がノーと答えるでしょう。
先生などにおすすめされることも多いのですが、実際に使うとなると二の足を踏んでしまうという方もいるかと思います。
それでもなお、私は英英辞典を強くオススメしたい!やっぱり利点がかなり大きいですから。
電子辞書収録のものを使おう
私は、受験生時代から、英英辞典を使っています。英英辞典と聞くと、何だか親しみのわかない難しいもののように感じる方がいらっしゃるかもしれません。 でも、最近の電子辞書には、英和辞典や和英辞典のほかに、英英辞典も収録されている場合がほとんどです。これを使わない手はありません。「紙の辞書しかだめ!」という人もいますが、重いですよね。物理的に(笑)
英語が苦手な人ほど、英英辞典。その2つのメリット
英英辞典を使うと、オトクなことが2つあります。
1つ目は、「長文を読むための訓練になること」です。 英英辞典は、どのページも英語ばかり。これを使っているだけで必然的に、読む英文の量は格段に増えます。 そもそも、辞書は単語の定義をわかりやすく解説するものですから、難しい構文は出てきません。やさしめの英文をたくさん読むことで、英文を読むことへの抵抗も薄れていくはずです。
英語の勉強がいやになる瞬間って、だいたい小難しくてよくわからない英文がでてきた時だったりします。英英辞典の簡単な英文に普段から慣れていくことで「簡単な英文で、読むことに慣れる」「言葉の意味をたくさん覚えていく」という状態を同時に作れるので、英語学習の上でのつまづきが格段に減っていきます。
そして2つ目。それは、「単語の理解が正確になる」ということです。
たとえば、evaluateという単語は知っていますか? たいていの単語帳には、「~を評価する」と書かれています。 しかし、ちょっと待ってください。日本語の「評価する」には大きくふたつの意味がありますね。 1つめは、「あるものの価値などを見定めること」もう1つは「あるものの価値を認めること」。 前者は、それがどんなものなのかを中立的に判断しています。対して後者は、それが価値あるものだとポジティブに捉えていますね。
では、次の英文はどうでしょうか?
You should evaluate his ability.
「君は彼の能力を評価すべきだ」と訳したあなた。 これはどちらでしょう。
A「君は彼の能力を見定めるべきだよ」 B「君は彼の能力をもっと褒めるべきだよ」
評価する、という日本語訳だけに頼っていてはどちらも成立してしまいます……。
そこで『ロングマン現代英英辞典』を再び引くと,この単語は次のように説明されています。
To judge how good, useful, or successful something is
つまり、「あるものの真価をしっかりと見極める」というイメージ。 ということは、答えは当然A「君は彼の能力を見定めるべきだよ」となります。
いかがでしょうか? 電子辞書に入ってるのに、そのまま使わないでいるのは、まさに宝の持ち腐れ。 使いこなせば、英語力は何倍にもなります。
しかも、周りが英和辞典を使っているなか、自分だけ英英辞典を使っているのって、なんだかカッコよくないですか? えっ、キザなだけ? まぁ、そこは人それぞれ、ということで(笑) 何はともあれ、皆さんも、英英辞典を使って、ぜひその効果を実感してみてください!

