“魔法の紙” を上手に使えてる? 仕事と読書の質が上がる、3つの「ふせん活用術」

付箋。さまざまな場所にくっつけることができる、小さい紙片です。みなさんはどのように付箋を活用していますか?

付箋といえば、目印として使うことが多いもの。例えば勉強で、参考書や単語帳で、解けなかった問題や覚えるべきポイントの目印に使うというのは定番ですよね。このように、特定の箇所をすぐに見つけるのに便利な付箋ですが、実はもっと幅広い使い方ができる文房具なのです。

今回は、付箋の効果的な使い方を3つ紹介します

その1:タスクを効率よく管理する

まずは、付箋を使えばタスクの管理を簡単に行うことができます。

1枚の付箋にひとつのタスクを書き込んで、パソコンの縁に貼っていきましょう。パソコンがデスクにない場合は、自分のデスクに直接貼ってもよいですね。付箋を貼っておけば、仕事中、いつでもタスクが目に入ってくるので、やるべきことを忘れてしまうことがなくなります

注意してほしいのは、付箋の上に付箋を重ねないことです。下の付箋が見えなくなり、タスクを忘れてしまう可能性が高くなります。付箋を貼るスペースが足りないときは、重ねて貼るのではなく半分ぐらい位置をずらすようにするとよいでしょう。

また、この方法は、タスク終了後に付箋を捨てるときスッキリした気分になれるのもメリットです。「付箋を捨てる快感を味わいたくて、いつの間にか仕事がスピードアップしていた」なんてことにもつながるかもしれませんよ。

その2:アイデアを取りこぼすことなく管理する

また、付箋を使えば、パッと思いついたアイデアを効率的に残し、管理することができます。

私たちの思考には、あまり脈絡がありません。例えば「この後すぐにAさんと打ち合わせで、そのためには何を用意しておけばよいだろうか……。そういえば、最近Bさんとあまり話していないな」というように、仕事のことを考えていたのに、次の瞬間には人間関係について考えている……といったことはよくあるでしょう。

このように脈絡のない思考の内容を整理するには、どうしたらよいでしょうか。

考えたことをそのまま全部ノートに書けばいいかというと、そうではありません。ノートがいろいろなアイデアでごちゃまぜになってしまうからです。この状態では、後からそのノートを見返しても、どこに何が書いてあるのかわかりませんよね。たとえ、少しでも整理できるようにアイデアを項目ごとに分けようとしても、アイデアは一瞬しか頭に浮かばないことも多いもの。書いているうちに多くのアイデアを忘れてしまう可能性があり、あまり効率の良いやり方とは言えないでしょう。

こうした問題を解決するのにも付箋は役に立ちます。場所を移動して貼り直すことができる」という付箋の特性を活用するのです。

まずは、付箋にアイデアを書き出します。先ほどの例なら、3枚の付箋にそれぞれ「Aさんと打ち合わせ」「打ち合わせの準備」「Bさんと会話していない、どうするべき?」と書きます。そして、書き込んだ内容ごとに付箋の集まりを作ってみてください。「Aさんと打ち合わせ」「打ち合わせの準備」のグループと、「Bさんと会話していない、どうするべき?」のグループができるはずですね。グループごとにページを分けてノートに貼ると、整然としたノートが出来上がりますよ。

このように、思い浮かんだアイデアをすぐに付箋に書き、項目ごとに集めてノートに貼れば、決してごちゃごちゃしたノートになりません。アイデアを取りこぼすことなく、整理することができるのです。

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その3:本の理解を深める

付箋を利用すれば、本を深く読み込むことも効率よくできるようになります。

読書していると、よくわからないことや、大切だなと思うことが数多く出てきますよね。そういったとき、感じたことや疑問点を付箋に書き、該当のページに貼り付けるとよいのです。後から、貼り付けた付箋の内容をまとめ、疑問点を解消すれば、より深く資料や本を読むことができるでしょう。

いちいち付箋を貼らなくても、後でノートに感想をまとめて書けばいいようにも思えるかもしれません。ですが、ただノートに書くだけでは、メモした内容に対応する箇所を探すのが意外と面倒。ノートに書くたび「120ページ、13行目」などと記述する必要があるほか、「どこに書いてあったっけ……」と忘れてしまうこともあるでしょう。しかし、付箋なら、気になった場所に直接、言葉を書き残すことができるのです。

また、「本を読みながらメモを取るのは億劫。何も書かなくても付箋だけ貼っておけば、後で思い出せる」と思う人もいるかもしれませんね。ですが、先ほど述べたように、アイデアはすぐに忘れてしまうもの。読み終わった後、付箋だけが貼られたページを振り返ってみても、なぜここに付箋を貼ったのか、なかなか思い出せない可能性があります。

大事なのは、メモを書いた付箋を、該当のページに貼ること。こうすることで、本の内容と自分の感想を見返すことが楽になります。簡単に読書の質を上げることができるでしょう。

*** 付箋は目印として使うのもよいですが、ちょっとしたメモ代わりに使うと、さまざまなことの効率がぐっと上がります。ぜひ試してみてくださいね。

(参考)
StudyHacker|付箋の使い方まとめ。仕事にも勉強にも!
東洋経済ONLINE|「付箋+ノート」で仕事がいっきに速くなる GetNavi web|ガンガン消費すべし! 付箋の「正しい使い方」、文房具のプロが教えます THE21 ONLINE|頭の中を整理する「付箋」の使い方 BOOK-OFF Onlineコラム|読書効果がアップする付箋の選び方と使い方

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