京大式・議論で絶対ヘコまないための4つの鉄則「空気は読めなくていいんです」

社会人はもちろん、大学生にもなれば、さまざまな場面で「議論」をする機会は多いと思います。しかし、誰かから議論の仕方を教えてもらったことがあるという人はかなり少ないのではないでしょうか。議論の仕方が分からない、議論が恐い、といった理由で、議論に対して苦手意識を持ってしまっている人もいることでしょう。

そこで今回は、議論が苦手だと感じている方に向けて、議論に対する苦手意識をなくし、有意義な議論を行っていくために必要な心構えを、いくつか紹介していきたいと思います。

なぜ議論が苦手なのか

議論が苦手な人は、どのような考え方に陥ってしまっているのでしょう。特に、日本人は議論をするのが苦手だとよく言われます。日本独特の考え方に、議論を苦手に思う原因が隠されていると見ることができるようです。しかし、グローバル化が進む昨今において、日本的な考え方に足を取られてしまっていてはどうしようもありません。そこでまずは、議論が苦手だという状況を打破するために脱却すべき考え方を挙げてみましょう。

1. 反論を恐れている

議論が苦手な人の多くが、誰かに反論されるのが恐いという感情を持っているのではないでしょうか。中には、議論の最中にどうにか発言はできても同調するしかなく、無思考で終わってしまうという人もいるはずです。

このように反論されることを恐れてしまう理由のひとつとして、反論と人格否定をセットで考えてしまうから、ということが挙げられます。例えば、ある議論に関して誰かのことを「どうせこの人は○○をやったことがないんだ」「無知なんだろう」などと切り捨てるような反論があったとしたら、その反論にはその人に対する人格否定が込められています。誰でも、こんな反論をされたら傷つきますよね。

海外在住者の視点で比較文化論などの執筆を行なうフリーライターの雨宮紫苑氏は、日本では意見の内容と人格を切り離して考えることができない人が多いと言います。多くの日本人が、感情を優先してしまうのです。その理由として雨宮氏が挙げているのが、「同調圧力」「空気を読む」といった日本独特の考え方。

こうした考え方の元では、皆が同じ考え方をするのが当たり前になってしまいます。そのため、違う意見を述べる人は攻撃の対象となり、悪者として人格までもが否定されてしまうというわけです。反論するほうもされるほうも、意見と意見者を一括りにする考え方をしているから、反論されるのは恐いものだという考えに陥ってしまうということなのです。

2. 正解を求めている

学校の宿題などで出される問題には、答えがあるかもしれません。答えがある問題を解くのですから、当然正解したいでしょう。しかし、大人になるとそのような考え方では通用しない問題に多く直面します。例えば会社の開発事業の方針を決定する際に、絶対的正解は存在するでしょうか。これはもちろん存在しませんよね。そして、皆さんが会議等で議論している内容もおそらく、このように答えのないものだと思います。

正解すれば嬉しく感じ、間違えてしまうと気分が良くないのは確か。ですが仕事では、何の犠牲もない完璧な決断をするのはかなり難しいことです。いつでも完璧な決断ばかり求めていては、正解を求めるあまり発言することすら恐れてしまい、永遠に議論に参加することができない、ということにもなりかねないでしょう。

議論できるようになるための心構え

ここまで、議論に対する苦手意識の背景にある偏った考え方についてご紹介しました。ここからは、議論が苦手という状況を脱するためにはどのような心構えを持つべきかを見ていきましょう。

1. 反論は人格否定ではない

先ほどの章でも確認したように、反論を人格否定だと捉えてしまうと、恐怖や対抗心のあまりあらゆる思考が停止してしまいかねません。反論されたとしても人格まで否定されているわけではないのだ、と割り切って考えましょう。

もしかすると、相手は人格否定を込めたような反論をしてくるかもしれませんが、そこで意固地になってはいけません。自分の意見に対する過度なプライドも持たないようにしましょう。反論に対する恐怖だけでなく、自分の意見に対するプライドによって意見を固持してしまう恐れがあります。

自分の意見と他人の意見を客観的に捉え、もし相手の意見の方がベターなものならば、相手の意見に賛同する。こうした柔軟な姿勢でいることが、議論が苦手にならずに済むコツです。

2. 正解ではなく、最適解を探す

これも先ほど確認した内容です。議論で話す内容には、答えがないことが多いもの。そのような議論の中で判断を下すとしたら、目指さなければいけないのは「正解」ではなく、考えうる中で最も良いと考えられるもの、つまり「最適解」なのです。

各案のメリットデメリットを十分考慮した上で、一番妥当だと考えられる判断を下すことを目標に、議論に参加しましょう。間違えてしまうことを恐れて発言しないままでいては、いつまでも議論に対する苦手意識は無くなりません。

3. 根拠は数字で示す

議論が苦手な人は、もしかしたら議論によって相手を説得するのが苦手だと感じているのではありませんか。自信をもって議論に参加できるようになるために、意見を述べる時はきちんとデータ・数字を示すようにしましょう。

「だいたい達成」や「割と好調」といった曖昧な発言には説得力はありません。それに、このような言葉では各人の解釈がずれたまま議論が進んでしまいます。もしあなたが「目上の人に反論されたらどうしよう」と考えているのなら、きちんとデータを示すことはあなたのとても強い味方になります。たとえ上司があなたと違う意見を述べていたとしても、あなたがきちんとデータを根拠に意見を述べていることを示せれば、上司や周囲を納得させられるでしょう。

曖昧な発言を避けることで、建設的な意見を述べることができるようになれば、議論が苦手などという意識は払拭できるに違いありません。

4. 異なる価値観は客観視する

例えば、ある商品ブランドの会議にて「最高の品質を追求すべきだ」という意見と「お客様のニーズにあった商品を追求すべきだ」という意見が対立している時、あなたならどうしますか? 単純に共感する方に加勢し、対立を激化させるようとするなら、それはあまりよくありません。なぜなら、上記の二つの意見は「価値観が異なる意見」なのであり、どちらが良いというものではないからです。

このような価値観の異なる意見があった場合、日本人はどちらか一方に決めようとしてしまう傾向がありますが、重要なのはどちらか一方を選び取るのではなく、価値観の調和を図ること。ですから、自分の意見が、価値観が異なる別の意見と対立してしまった場合には、どうすれば意見を融合させることができるかを考えてみてください。上の例で言えば、「部分的には高品質を目指しつつ、また部分的にはニーズにも答える」ということです。

意見が対立した時に「相手の意見に負けるかも」「自分の意見を説得できなかったらどうしよう」と考えてしまってはいけません。ひとつの意見に凝り固まることなく柔軟に考えることができれば、議論を積極的に進めていくことが可能になり、議論に対する苦手意識も薄れることでしょう。

*** 私たち日本人は、知らないうちに議論が苦手になるような考え方を身に付けてしまい、議論下手になってしまっているようです。この記事を読んで、そのような考え方を良くないものと理解し、また、議論に貢献していくために必要な考え方を身に付けてくだされば幸いです。少しでも議論に対する苦手意識を払拭し、有意義な議論を展開できるようになることを目指しましょう。

(参考) ITmedia エグゼクティブ|アイデアは「場のコミュニケーション」から生まれる。議論しないで客観視する力を磨こう! 株式会社日立ソリューションズ|瀧本哲史のビジネス・サバイバル講座 第6回 論理的思考の基本を学び直せ! Books&Apps|「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。

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