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受験生を含む学生であれば平面・空間図形や確率、就活生や社会人であればSPIをはじめとした記述式(またはWeb)テストに挑む機会が多い季節ですね。こういったテストに必ず含まれる中に、「非言語領域」と呼ばれる分野があります。「非言語領域」とは、文字どおり言語ではない領域、つまりは数学的思考や科学的知見、論理的思考等を問う内容を言います。これが苦手でたまらない人も少なくないでしょう。
そこで今日は、苦手な人でも少しずつ訓練することができる! という朗報を、具体的な例とともにお届けします。

そもそもどうして苦手なの? どうしたら解けるようになる?

ある就職試験の対策サイトでは、非言語領域の問題について下記のように紹介されています。

非言語問題
仕事をするためには、基礎的な計算能力や論理的思考力も大事だ。それを調べるのが非言語問題。計算問題や「グラフと領域」、「モノの流れと比率」、「図表の読み取り」、「集合」、「組合せ」、「確率」、「推論」などが出題される。

出典:日経就職ナビ2016|『SPI 非言語問題』

非言語領域の力を上げるというのは、SPIをはじめとした各種テストで高い合計点を目指すのであれば、避けては通れない道です。この分野の問題が苦手な人に足りないもの……それは、「どうせ私は苦手だから」「文系だから」という先入観。これ以外にはないというのです。

「そんなことない、そんな能力が自分には本当にないんだ」と嘆く人もいるでしょう。解きたくても解けない思いをし続けている人は多いと思います。それでも、苦手意識が高いことが最も問題を解きにくくする要因となっているのです。先天的な能力の欠如ではないと思うと、少し明るい道が見えてきそうですね。
この先入観を克服するには、どの対策サイトを見ても書いてあるとおり、繰り返し演習を行うことが一番の近道なのです。

就職や転職の際に採用されている非言語領域のテスト問題は、多少の差こそあれど、それぞれパターンが決まっています。このパターンを脳に刷り込むのです。新しいことを覚えるのが好きな「海馬(かいば)」で繰り返し記憶すると、海馬からその外側の大脳皮質に記憶が定着していきます。
定着した記憶は、20分後には4割ほど忘れてしまい、1日経つと7割忘れてしまいます。しかし演習を繰り返すことで短期記憶が長期記憶となって脳に残るので、繰り返し学習することが肝要です。

そして何より大切なことは、単なる「公式の記憶」にとどまらないよう、公式そのものの理解に努めること。考え方の根本が理解できることによって、様々な応用問題にも自然に対応できるようになります。

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より効果をもたらすために、日常生活に取り入れたいこと

●両目を閉じて日常を送ってみる
図形の問題を解く際には、その全体像をつかむ必要があります。そこで、家の中でできる非言語領域のスキル(一部)を高める訓練法を例として挙げておきます。
まず、目を閉じてみてください。普段は何気なくそこにあるものを取ったりする行為を、目を開けている時と同じようにやってみてください。引き出しを開けて文房具を取る、カップを持ってみる、紙にマルを描いてみるなど、いろいろあります。最初は距離感が全くつかめなくても、訓練することで上手になっていきます。

これらは、空間認知というスキルを高めるのに効果的で、立体的なものの捉え方を向上させることに効果があります。実力をためすには、もうすぐお正月ですし「ふくわらい」が最適でしょう。

●料理をする
「何かを作って食べよう」と思い立ってから口に運ばれるまで、よくよく考えるとものすごい数のプロセスを経ていると思いませんか? 料理は人によってその経路が違うのも面白いところです。
とりあえずスーパーに行く人とメニューをきっちり決めてから買いに行く人、チラシでお店を選ぶ人。そして作り始めるとさらに違いは広がり、調味料を計る人と計らない人、見た目にこだわる人とこだわらない人。本当に千差万別。
しかしながら全員「美味しい料理を作る」という目指すゴールは同じなのです。

料理はスタート地点からゴールまで、意思決定やプランニング、直感や視覚といったあらゆる脳の活動を総動員して行います。この一連の動作を意識しながら繰り返すことは、あなたの非言語領域の強化にもつながります。

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いかがでしたか。進学や就職に必ず立ちはだかる「非言語領域」の壁は、必ず乗り越えることができます。ただただ問題集にかじりつくだけではなく、紹介をさせていただいたような日々の行動が脳のベースアップを図るということも、頭の隅においてみてくださいね。テストで足切りされるなんて、もったいない! みなさんの成功を祈っています。

参考:
日経就職ナビ2016|筆記試験対策
日本経済新聞|『人間は料理をする』
ニュートンムック|脳力のしくみ―記憶力,直観力,発想力,天才脳など


横浜国立大学卒業。ライティングオフィス『シーラカンストークス』所属。過去に大学職員、プロ家庭教師の顔を持つ一児の母でもある。趣味は整理収納。