どうしてもアイデアが出てこない時、皆さんはどうしていますか?
どんなに頭を捻ってもダメだ、ということは少なくないと思います。机に座ってうんうんと唸り続けていると、余計にどつぼにハマるもの。

そういうときはデスクを離れて、気分転換に“散歩”をしてみるのはいかがでしょうか?

散歩は創造力の源

散歩というと怠けているような印象を持ってしまうかもしれませんが、実際はそうでもありません。

スティーブ・ジョブズが散歩の愛好家だったというエピソードは非常に有名な話です。その他にも、創造力を要する芸術のジャンルではベートーヴェン、また前衛的で奇抜な発想を盛り込んだ小説で知られるジェイムス・ジョイスやヴァージニア・ウルフ、独創的な誌で近代詩の父と呼ばれるようになったシャルル・ボードレールなども、散歩の愛好家として知られています。

さらに、柔軟な発想力を要する学者では精神分析学の父であるジークムント・フロイトからカント主義という一大分野を切り開いた哲学者、エマニュエル・カント、進化論で常識を覆したチャールズ・ダーウィンなども挙げられます。

これだけの人々が愛好した散歩ですが、散歩のような軽い運動は脈拍数と代謝を上げ、脳の働きを活発にすることで創造力を増進してくれるのです。

またスタンフォード大学の実験によれば、発想力をテストする質問のスコアは、歩きながら回答したグループの方が座ったまま回答したグループよりも高くなったことがわかっています。このように、散歩が脳へ良い影響を与えることには科学的根拠もあるのです。

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歩くのは屋内でもOK

散歩をすると創造力が増進されるのは上記の通りですが、実際に外を歩かなくても、屋内を歩き回るだけで創造力が増進されることも分かっています。

スタンフォード大学の研究によると、実際に外へ出て散歩を行ったグループには劣るものの、部屋の中を歩き回ったり、ランニングマシンを用いて歩いたりしたグループについても、座ったまま回答したグループよりも高いスコアを記録したとのことです。

なかなか外に散歩に出られない環境であったり、雨の日で散歩に気が向かなかったりする場合は、トイレに立ったり、部屋の中をぐるりと一周するだけでも創造力が高められるということになります。

しかし外を散歩したグループが最もスコアが高かったことからも、実際に散歩を行うことの効果は、屋内を歩くよりも高いことも分かっています。これは外を歩いたことで目に入る多くの景色や聞こえてくるさまざまな音が脳を刺激し、活性化させるからだと考えられます。

余裕があれば、実際に外に出て散歩をしてみましょう。

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日頃の移動も散歩に

わざわざ散歩の時間を取るのが難しい人は、最寄り駅までの歩く道のりを別のルートに変更してみることをオススメします。

毎日歩いている道は完全に覚えてしまっていて、無意識に歩いているうちに目的地に着いていた、ということがありませんか? そのような人は思い切って他のルートを試してみると、脳が新鮮な情報を受け取って活性化し、創造力の向上に繋げられますよ。

人間の脳は新しいことに取り組んだり、触れたときに新たな神経回路を作り、活性化する性質があります。そのため、日頃の習慣とは少し違うことを意識的に取り上げることで、脳が活性化し、創造力も増進することができるのです。

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机に座って悩んでいてもなかなかアイデアは湧かないもの。そんなときは思い切って部屋を飛び出し、散歩をしながら新鮮なアイデアに出会えるといいですね。

(参考)
PHOTOSHOPVIP|スティーブ・ジョブズも実践していた、「散歩」をすすめる5つの理由
The New Yorker|Why Walking Helps Us Think
Stanford University|Stanford study finds walking improves creativity
友寄英哲(2017),『老ける脳と老けない脳』, 主婦の友社