怠け癖は改善できる
勉強しなければならないことはわかっているのに、つい怠けてしまう……。 そんなことが積み重なると、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。 でもご安心ください。 その怠け癖、ちょっとした工夫で改善することができます!
なぜ怠けてしまうのか
そもそも、なぜやらなければならないと認識していながら、怠けてしまうのでしょうか。 それは「意志力」が弱いからです。 「意志力」とは、目的や目標のためにタスクを地道にこなす力、あるいはそのために自制・我慢する力のことです。 意志力が強ければ、目標達成のために怠けずにやるべきことをやることができます。
「前頭前野」が「意志力」の鍵!
では意志力を強くするためには、どうすればよいのでしょうか。 意志力は前頭葉の機能のおかげで成り立っています。 前頭葉の機能の強弱は人によって違い、それは「前頭前野」の厚さの違いにあります。 前頭前野の厚さには個人差があるのですが、トレーニングで鍛えることが可能です。
前頭前野を鍛える5つのトレーニング
以下で具体的なトレーニング方法を紹介します。 日々の生活で少し工夫すれば誰でもできる、「気軽に、手軽に」できるものを選びました。
1:本を読むときは音読・速読で! 本を読んで頭が疲れた経験はありませんか。 疲れたのは、前頭前野を使った証拠です。 黙読でも脳は活性化されますが、音読の方がより活性化されます。 全部を音読するのが大変なのであれば、気に入った箇所だけでも構いませんので、声に出して読んでみてください。 また、できるだけ速く読むことでも脳は活性化されます。
2:伴奏なしで一人で歌う 「伴奏なし」で「一人」で歌うと、前頭前野が活発に働きます。 これは、歌詞を見ながらでも構いません。 家で好きな歌を口ずさんだり、“ヒトカラ”で音量をゼロにして歌ったり。 歌うのが好きな人は、トレーニングという感覚なしで脳を活性化させることができます。
3:自分で演奏する 自分で音楽を演奏すると、前頭前野が活性化します。 楽器を持っている人は脳のトレーニングも兼ねて(周囲の人の迷惑にならない場所で)気軽に演奏しましょう!
4:その日にやらなければならないタスクをメモせずに覚えておく メモをする習慣がある人は、メモせずに覚えておくトレーニングをすることで、脳を鍛えることができます。 日々の小さな積み重ねが大きな結果につながるので、普段の生活の中で頭を使うことを心がけてください。
5:マルチタスクを並行してやる 料理をしながら洗濯して掃除もして……というように、様々なタスクを並行してこなすようにすると、脳のトレーニングになります。
以上、簡単にできる5つのトレーニング方法を紹介しました。 日常生活で少し意識すれば取り組めることばかりなので、みなさんも今日から「脳トレ」を始めてみてはいかがでしょうか。
【参考資料】 中野信子、2014年『脳科学が解く!「がんばっているのに報われない」と思ったら読む本 努力不要論』フォレスト出版 記憶の玉手箱

