あれもこれもやらなきゃいけないけど、時間がない! でも、作業時間の量を増やそうとするのはなかなか難しいもの。 そこで、作業時間の質を高めることで、時間がなくても成果を出すことができるようになる方法をご紹介します。
集中力を確実に高めてくれるポモドーロテクニック
作業時間の質を高めるために必須なのが、高い集中力を維持すること。 集中力を高める方法として、手軽にでき、なおかつ効果的なのが、ポモドーロテクニックです。やり方はいたって簡単。
25分を1ポモドーロとし、やるべきタスクを1ポモドーロ刻み(25分毎)に分ける。 25分間は、他の事は一切やらず、タスクに集中する 25分経てば、5分間の休憩を入れる 4ポモドーロ毎(2時間毎)に30分程の長い休憩をとる 後は上記を繰り返す [引用元:Hatena Keyward ポモドーロテクニック]
ポモドーロはイタリア語でトマトのこと。考案者のFrancesco Cirilloさんが時間を測るのにトマトの形のタイマーを使っていたことにちなんで、この名前がつけられました。 人間の集中力の周期は15分と言われています。それを踏まえた上で、小中学校や大学の講義などは、45分や90分といった単位になっているんです。 このポモドーロテクニックが絶妙なのは、一見中途半端に見える25分という時間設定。 集中力の周期より少し長めの時間設定になっていることで、極度に集中している状態から、あと少しだけ!と頑張ることができるので、強い集中を持続できるのです。 また、自分が今日どれくらい作業したかを測る際に、ポモドーロテクニックなら、何ポモドーロしたかを数えればいいので、簡単なうえ、目で見てわかりやすく、やる気の維持につながります。
停滞なし!で効率良く時間を活用する
勉強をしていると、わからない問題が出てきて、どうしてもそこで止まってしまいますよね。 でも、その時間をなくしてしまいましょう。 英語の文章なら、最初に読んだ時にわからない単語や文章があっても、先まで読むことで文脈が見えてきて、さっきわからなかったところがわかるようになります。 また、まったく単語がわからない状態でも一度文章を最後まで読み通した後にもう一度最初から読みだしてみると、文構造がとたんに頭に入ってくることがあります。 数学なら、わからない問題も最初は答えを見て、書き写して、何度かそれを繰り返していくうちに、だんだん解けるようになります。 これらは反復によって記憶が深まる効果と共に、人間にもとから備わっている、全てを理解できなくても、ある程度知覚できれば理解できてしまうという能力が関係しています。 10年ほど前に話題となった研究結果では、単語の最初と最後だけがあっていれば中間がぐちゃぐちゃでも読めてしまうということが明らかにされました。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。 どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ? ちんゃと よためら はのんう よしろく [引用元:next global jungle ]
当時2ちゃんねるに貼られて話題となった日本語の文章です。 ちゃんと読めますよね。 また、聴覚でも同じように、発音されている文章の途中に雑音が入ってとぎれとぎれになっていても、その部分が補完されるという、連続聴効果があるということが明らかにされています。 人間の脳は、元から10割理解できていなくても、補ってくれる性質を持っています。 安心して、わからないところは飛ばして、他のわかる知識で補いながら、とにかく停滞してやる気をそぐことのないように勉強してみましょう。 更にわからない問題の反復を忘れなければ、気が付けばわからなかったところもわかるようになっているばかりか、それぞれの作業時間が停滞なしなので効率がよく、非常に質の良い時間が過ごせることになります。
貴重な時間、最大限活用したいもの。 せひ、参考にしてみてください。
参考サイト 集中力.net 人間の集中力の限界 仮想座談会「聴覚の情景分析」――カクテルパーティー問題を越えて参考文献
横田尚哉/2012/株式会社プレジデント社/『ビジネススキル・イノベーション「時間×思考×直感」67のパワフルな技術』

