試験の勉強においては、日々の学習から知識を増やしていく、インプットの作業が大切なのは言うまでもありません。しかし、インプットした知識を本番で正しく生かすという、アウトプットの方法となると、あまり意識されていないものです。

試験の本番になると、普段の勉強でインプットした知識をそのまま問う簡単な問題もあります。その一方で、その知識を応用した、ひねりのある問題も出題されます。合格不合格を分かつのは、そのような応用問題であることがしばしば。

そこで、ちょっと考えてもわからなかった問題に正しい方法でアプローチしていくための方法を伝授したいと思います。

潜在意識を生かす方法

潜在意識の威力は非常に強力です。例えば、会社に出る前にその日のラッキーカラーを決めるだけで、脳がバックグラウンドでその色を探し、通勤中に意識せずともその色の物が目に付くようになるというようなことが起きます。

このように、潜在意識を生かすことができれば、ある問題を考えながら、意識せずとも脳のバックグラウンドで別の問題を考えることができるのです。

これは、個人的な経験から、英作文の問題を解くのに特に有効だと感じました。英語の試験が開始したら、まず最初に英作文の問題に目を通します。そして、あまり時間をかけずにざっと文章の下書きを作り上げます。そして、暗記している決まり文句に当てはめられなかった表現や、うまい言いかえが思い浮かばなかった日本語を頭に入れておきます。その時点で一度その問題を解くのをやめ、長文読解などほかの問題に取り掛かります。しばらくしてからその英作文の問題に戻ると、不思議なことに、わからなかった部分が解決しているのです。これは、潜在意識で答えを探し、記憶の奥底にある文章の中から回答に使える文章を発見してくるというメカニズムです。

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マンダラート

マンダラートという方法を紹介します。紙に3×3の9マスを書き、それを使ってアイデアを整理し、思考を深めていくというものです。

まずそのマス目の中心に、深く考えたいテーマを書きます。そしてほかの8コマに、そこから連想される事柄を書きます。図が仏教芸術の曼荼羅のように展開していくので、このような名称がつけられています。このとき大切なのが、その8コマをなんとしても埋める、ということです。埋めるための事柄がぱっとは思い浮かばないときでも、脳がなんとしてもそこを埋めようと動き出し、苦し紛れでもアイデアが浮かんできます。そして、周囲の8コマのうち、さらに深めていけそうなものを中心に、再びマンダラートを展開するのです。

これは、数学のテストにおいて有効だと思います。よほどの難問奇問でもない限り、出題される問題は解法を何パターンか組み合わせたものです。どういった切り口で行ったらいいのかもわからないような場合に、そこからマンダラートを書いて、知っている解法を使っていくと、意外なほどあっさりと正しい解き方にたどり着くことができてしまいます。

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マインドマップ

マンダラートと同じく、一つのテーマを中心として、考えを深めていく方法です。紙の中心に考えたいテーマを書き、そこから連想される事柄をつなげて書き、またそこから連想される事柄をつなげて書いていきます。そうすることで、脳内の情報が芋づる式につながり、知っている情報が一通りひねり出さるのです。

これは、小論文や、社会系科目の論述など、文章を書く試験において効力を発揮します。両方とも、自分の頭の中にある情報や思考を整理して、それを取捨選択することが求められる問題です。マインドマップを実際に書き、頭の中をビジュアル化できれば、後はそれを出題者の意図に即してまとめればいいのです。

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いかがでしょうか。自分なりの頭の整理法、発想法を持っておけば、試験時などの緊張状態にあるときの安心材料となります。是非、お試しください。

参考文献
加藤昌治著(2003),『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』, CCCメディアハウス.