プレゼンで人前に立って話をするとき、ちょっとした会議などで発言をするとき、ゼミで発表するときなど、学校や会社で発言する機会があると思います。
しかし、思うように話せず、伝えたいことを上手く伝えきれなかったことはありませんか? せっかく話しているのにちゃんと聞いてもらえないことはありませんでしたか?
私は、サークルの役職で100人の前に立って1年間話す機会があったのですが、一番苦労したのが「きちんと自分の話を聞いてもらうこと」でした。そんな経験の中で会得した、絶対に人に自分の話を聞いてもらうコツをお話します。
話を聞いてもらえない3つの要因
話を聞いてもらえないのには大きく3つの要因があります。
1.相手の興味を惹けていないこと 誰だって、自分が興味のない話や自分には関係のない話は聞こうと思いません。 話をするときは、どんな相手に聞いてほしいのかを考えましょう。相手にとってその話はどう関係あるのか、どうメリットになるのか、ということを加味して話すようにするのです。
まずは、聞き手にとって関係ある話、メリットのある話であると伝えることで、よっぽどでない限り聞いてもらうことができるでしょう。
2.話が長すぎる 学生時代の校長先生の話を思い出してください。どんなにいい話をしていても、その話が長すぎて興味を失い、つい近くの友達と雑談をしていませんでしたか? 結局、何の話をしていたのか覚えていない、ということもあったでしょう。
情報をたくさん伝えたいがために話が長くなってしまいがちですが、それでは伝わる情報量が少なくなってしまうのです。要点をまとめ、簡潔に説明し、細かいことは聞かれれば答える、くらいの気持ちでいたほうが結果としてうまく情報伝達ができることになります。
3.内容が難しすぎる 人は、自分が理解している内容に対しては必要な説明を省き、小難しい物言いをしてしまうものです。ですが、相手は自分が話している内容については初見。難しい話では聞く気が起きないのも当然です。そのことを念頭に置いて、簡単で分かりやすい説明をするようにしましょう。
話を聞かせる小さなテクニック
まずは、印象的な言葉で始めるようにしてみましょう。
スピーチを成功させるには、全体の10%で決まるといわれています。もちろん、内容や話し方も大切ですが、何よりもまずは最初の言い方に気を配るだけで印象を大きく左右することができるのです。
例えば、最初に「あなたたちは馬鹿です」と言われたらどうでしょうか? 思わずぎょっとしてつい気を惹かれてしまいますよね。ムッとしてしまう方もいるかもしれませんが、話を聞いてみたくなりませんか?
そのあとに、「この商品を知らないなんて」と続けてそこから商品に関するプレゼンをしていくのです。これで最初の掴みは大丈夫だといえるでしょう。
その他にも、スピーチ中に聴衆に対して話しかける、というテクニックもあります。 「~なのですが、これに関してどう思われますか?」と、話しかけることで聞いている人に「きちんと聞いて考えないといけないんだな」という意識を投げかけることができます。
また、話しかけた相手だけでなく、他の人に「次は自分かもしれない」と思わせることで「話を聞かなければ」と思わせることができますね。
せっかくいいことを話していても聞いてもらえなければ意味がありません。どうせ話すなら聞いてもらえるように工夫してみましょう。
(参考) 仕事美人|人の話を聞かない・・・その究極の3つの心理 Direct Communication|傾聴コラム④~傾聴で感情を読み取る力を身に着けよう♪~ KISOBI|ジョブズ伝説のスピーチが人々を魅了する理由から学ぶプレゼンのコツ OKWAVE|スピーチの始め方 ザ・チェンジ|挨拶やスピーチで好感度を上げる!すぐに使える15の言い方・話し方