「毎日問題を解いているのに、時間ばかりかかってなかなか成果が出ない」
「モチベーションが上がらない。時間もないし、精神的に余裕もないから、勉強が続かない」

このような悩みを抱えている人は、「やる気がある人がコツコツ勉強し続けないと成果は出ない」という常識にとらわれているかもしれません。

そんな常識を覆す勉強法があります。それは、カンニング勉強法。今までの効率の悪い勉強法からは卒業して、短期間で成果を上げる近道を習得しましょう。

なぜ勉強が続かないのか?

勉強の習慣化を阻む大きな障壁は、主に「できない」「やらない」の2つです。

「できない」とは、勉強が嫌い、もしくは苦手なため、勉強しようにも手が付けられない、ということ。「やらない」とは、勉強にとりかかろうというやる気が出ないから、やりたくない、ということ。あなたはどちらに当てはまりますか。

まず、勉強「できない」人。これは、勉強そのものが苦手な人に多い特徴です。例えば、数学の問題を解いていて全く解答が思い浮かばず、ペンが進まないという経験をしたことがある人は多いでしょう。さんざん考えた挙句、結局白紙のまま模範解答を見ることになるのでは、それまで考えていた時間が無駄になってしまいますよね。

この場合、ある程度解答を導き出すことができればいいのですが、そこまでたどり着かないと、一問あたりの考える負荷が大きく、気楽に勉強することができなくなってしまうのです。そして、これは2つ目の「やらない」にもつながります。

次に、勉強を「やらない」人。やる気が出ないから勉強したくない、というのは、多くの人が抱えている悩みだと思います。やる気が出ないというのは、習慣化の最大の敵といっても過言ではありません。ですから、多くの勉強法では、勉強が続くよう、やる気を上げる方法を様々に紹介しています。しかし、そういった勉強法を実践してもなかなかやる気が起きない、という人もいるのではないでしょうか。

そこで今回紹介するのは、やる気が必要ない勉強法。モチベーションが高くない時でも、気軽にすっと勉強に取り組める方法です。

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カンニング勉強法とは

「できない」「やらない」の2つの障壁を取り除いてくれる勉強法が、カンニング勉強法。これは、難関の司法試験に一発合格した、弁護士の佐藤大和さんが編み出したものです。

参考書や問題集を使って勉強する際、「参考書を読む→問題集の問題を解く→答えを確認する」という流れで問題集をこなすのが一般的だと思われがちですが、カンニング勉強法では、「答えを見る→問題を見る→参考書を読む」という方法を取ります。やることはこれだけ。至ってシンプルですね。

このカンニング勉強法のメリットは、先に答えを見るのでわからないということがなくなること。そして、既に解答を読んで答えが分かっているため、解法のわからない問題をじっくり必要はなく、答えを復唱するだけで良いのです。先に答えを見て良いとなると、断然勉強に対するハードルが下がりますよね。これなら勉強が続けられそうです。

解法をラクして覚えられるからこそ、勉強も続けやすくなる。ずるい勉強法に思えますが、とても一石二鳥な方法だと思いませんか?

東京大学に独学で現役合格し、現在550個以上の資格を保持している “資格のスペシャリスト”である鈴木秀明さんも、問題を「解く」のではなく、解説も込みで「そのまま覚える」ことを推奨しています。なぜなら、解答の正解・不正解よりも、「なぜそうなるのか」が大切だから。

自信はなかったけれどなんとか解いた問題が、たまたま当たっていたとき。最初からわかっていたつもりになって、そのまま放置してしまった経験はありませんか? わからない問題で時間を浪費して悩んだり、曖昧な問題に勘で正解してその後放置するよりも、最初に解答を見て、解き方のパターンを正確に吸収するほうが効率が良いと言えるのです。

(鈴木さんの連載記事『資格Hacker鈴木秀明のシカクロード for StudyHacker』もぜひご覧ください)

カンニング勉強法を実際にやってみた

そこで、筆者が実際にカンニング勉強法を使って勉強してみました。紹介した通り、わからないことがないのでどんどん勉強が進みました。

目標を立てて勉強に取り組んでも、実際にはその通りに実行できなかったという経験がある人は多いのではないでしょうか。筆者もこれまで、「1日10問解いて、問題集を1ヵ月で終わらせる」というような理想的な計画は立てるものの、途中で止めてしまうことがほとんどでした。

しかし、最初に答えを見るので「わからない」ということは皆無。計画通りに勉強が進み、先の見通しも立てやすくなりました。一問一問にかかる時間もじっくり考えたときと比べてはるかに短いし、行き詰まることがありません。

難しい問題でも短時間で勉強できるので、机に向かってがっつり時間をとってやる必要はなく、移動時間や隙間時間に勉強することが可能。一回あたりにかける時間が短くて済むため、繰り返し勉強できるのも、効果が出る要因だと思います。

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「まじめにコツコツ」が必ずしも最大の効果を発揮するとは限りません。ちょっとしたコツを使って、効率よく短期間で成果を出す勉強法を検討してみてはいかがでしょうか。

(参考)
佐藤大和著(2015),『ずるい暗記術―――偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』,ダイヤモンド社.
鈴木秀明(2017),『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』,ダイヤモンド社.
Study Hacker|大きな目標より、小さな目標。 東大生が実践していた「スモールステップ勉強法」