相手の目を見て話せますか? 意外と難しい「目を見て話す」を実行する3つのコツ

相手の目を見て話そう——。おそらく皆さんの誰もが、まだ子どもだったころに親や学校の先生にこう言われた経験があるかと思います。しかしながら、その大切さは頭の中ではたしかにわかってはいるものの、いざキッチリと実践するのはなかなか大変ですよね。

取引先との商談や会議でのプレゼン発表、あるいは就職活動での面接……。大人になった今、私たちはこういった「自分の意思を表示する」コミュニケーションの場面に数多く向き合わなければいけなくなりました。そしてこのようなとき、私たちはつい不安や緊張に襲われてしまいがちですよね。

だからこそ、コミュニケーションの基本でもある「相手の目を見て話す」に立ち返ってみませんか。今回は相手の目を見て話すコツをお伝えいたします。

相手の目を見て話せない原因

相手の目を見て話せない原因は様々あるようですが、その根本に潜んでいるのは自分に自信がないという気持ちです。

自分自身の意見や発言に対する不安、外見へのコンプレックス、過去の苦い経験など、「自分を認められない」という負の感情が心に宿っていると、相手の目を見るという行為がどうしても難しいものに感じられてしまうのです。

また心理学的にも、自分の視線が相手を不愉快にさせてしまうのではないか、自分の視線が相手から変に思われるのではないか、などと不安になり相手の目を真正面から見られなくなる正視恐怖症という症状があることが認められています。

ほかにも、「相手の目を見て話す」ことについて深く考えすぎるあまり、どの程度じっと見つめるのが正解なのか、どのタイミングで視線を外せばいいのか、といったことがわからなくなり挙動不審になってしまうなど、単純にテクニックとして習得できていない可能性もあります。

いずれにせよ、相手の目を見て話せなければ、自分の意思が正しく伝わらないどころか、「この人は自信がないのでは?」と悪い印象を相手に与えてしまうことにもなりかねません。そしてこのようなマイナスの心理は、その後の良好な人間関係を構築するうえでも、絶対に相手に抱かせてはいけないものなのです。

目を見て話すことの効果

そもそも、相手の目を見て話すことによってどのような効果が得られるのでしょうか? ここでは、話している立場ではなく、相手の話を聞かなければいけない立場に自分がいることを想定してみるとイメージしやすいかもしれません。

例えば取引先との会議のときに、「この企画は絶対にうまく行きます!」と、うつむいた状態で説得された場合と、真正面から正視されて説得された場合とでは、どちらが説得力にあふれているでしょうか。あるいは面接の場で「入社したらがんばります!」と、明らかに目を泳がせながら宣言している人と、瞳を据えて宣言している人とでは、どちらを採用したくなるでしょうか。言わずもがな、どちらも後者ですよね。

相手の目を見て話すことはすなわち自信の証明になり、話を聞いている相手は安心します。すると、自分の意思や考えが相手にしっかりと伝わるようになるのはもちろん、誠実な印象を相手に与えることができるようにもなるのです。

「相手の目を見て話す」は何気ない習慣かもしれません。しかし、日ごろから大切にすることで、いざ重要な場面に直面したときに正しく対処できるようになるのです。

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目を見て話すコツ

それではここからは、実際に相手の目を見て話すコツをご紹介していきましょう。

1. “自分が相手をどう思うか” に意識の先を向ける 相手の目を見て話せない根本的な原因が自信のなさであることは先に述べましたが、そのようなとき、私たちは心のどこかでつい「相手によく思われなければ……。」と自分自身に過度な負担を強いてしまうものです。ここで大切になってくるのが、“相手が自分をどう思うか” ではなく “自分が相手をどう思うか” に意識の先を向けること。「相手のいいところはどこだろう」「相手のこんなところが好きだな」と相手を観察する気持ちを持つことができれば、心にも余裕が生まれるはずです。

2. 目ではなく鼻や眉間あたりを見る 「相手の目を見て話す」といっても、終始じっと相手の目を見つめすぎてしまっては不快感を与えかねません。ポイントとしては、適度に目をそらすことももちろん大事ですが、“相手の目を見る” というよりも “鼻や眉間あたりを見る” イメージを持つこと。目だけを見るのではなく見る対象を少しずらすことで、お互いに不快感を覚えることなくコミュニケーションが取れるようになりますよ。

3. 複数人がいるときは見る対象を決める 一対一ならともかく、会議やプレゼンとなると、場合によっては相手の数が数十人や数百人にのぼることもありえますよね。このような場合は、話を進めている中で真剣に聞いてくれている聴講者を頭の中で数人ピックアップし、その人たちに向けて順々に語りかけるように話していくとよいでしょう。常に一定の人を見るというよりは、「動線」を意識して数人を見ていくイメージですね。聴講者の表情をきちんと確認しながら話を進められるプレゼンテーターとしていい印象も与えられますよ。

*** コミュニケーションを取る際に「相手の目を見て話す」ことはとても重要です。例え一朝一夕では身につかなくても、繰り返し実践していけば自分自身のスキルとして少しずつ定着してくるはず。失敗を恐れず、思いきって相手の目を見ながらお話をしてみてはいかがでしょうか。

(参考) ダイレクトコミュニケーション|目を見て話す心理と問題とは?① ダイレクトコミュニケーション|目を見て話す人へ。思い込みを改善しよう!③ KAIWA.Lab|コミュニケーションの基本は「相手の目を見ること」 Wikipedia|対人恐怖症 キャリアパーク!|相手の目を見て話せない原因と簡単にできる克服方法 マイナビウーマン|視線が苦手?相手の目を見られない人がやるといい2つの方法

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