みなさんは、休日を有意義に過ごせていますか。もしかすると、仕事や学業の疲れを休日の睡眠で解消しようとしているかもしれませんね。読書やスポーツなど様々な趣味に時間を費やしたり、スキルアップのための勉強をしていたりするという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そういった時間の使い方に少し飽きてきたと感じることもあるのではないでしょうか。今回は、マンネリ化してしまった休日を脱するためにできる普段の習慣についてお伝えしたいと思います。
休日の過ごし方の重要性
化粧品の企画や開発、販売を手がける株式会社メディプラス研究所が行なった、「ストレス」と「有給休暇」の関連性についての調査によると、ストレスの高い人は、家事や掃除、テレビ番組の視聴やネットサーフィンなど、自宅での静的な作業をして休みを過ごす人が多いとのことでした。その一方でストレスの低い人は、買い物や旅行など、より行動的な過ごし方をしていることがわかったのだそうです。
また精神科医の西多昌規氏は、デスクワークの連続によって陥りがちな「心は疲れていても身体が疲れていない」というアンバランスさについて、体内時計が狂いやすくなり睡眠の質にも悪影響が出ると伝えています。適度に運動をして身体を疲れさせておかなければ、眠りが浅くなってしまうなど、逆になかなか疲れが取れにくい身体になってしまうこともあるのです。
このように、休日をどのように過ごすのかということは、身体的にも精神的にも私たちに大きな影響を与えています。しかし、かといって何か外で活動をしていればそれで良いのかというと、実際はそういうわけでもなさそうなのです。
休日がマンネリ化することの危険性
毎回同じ活動をすることによって休日の過ごし方がマンネリ化してしまうのは、あまり芳しいことではありません。仕事や学業であれば、同じ作業や勉強を繰り返すことで慣れるとともに効率よくそれを行うことができるようになるため、多少マンネリ気味であることも成長の証となります。しかし、せっかくの休日にまでそのスタイルを持ち込む必要はないのです。
いつも同じ休日の過ごし方をしていると、刺激を受けることがなくなり画一的な思考や発想しかできなくなってしまいます。つまりそれは、脳の成長が停滞してしまうということ。そうなれば、仕事や学業の方にまで影響が出てしまいかねませんよね。
そこで筆者がおすすめしたいのが、休日の過ごし方がマンネリにならないように、平日にちょっとした工夫を行なってあげるということ。休日の時間をどのように使うのかを考え、マンネリにならないよう行動することにより、脳に適度な刺激を与えることができるようになります。いつもと異なる脳の回路を使うことで思考の幅も広がりますから、普段の仕事にも集中して取り組みやすくなりますよ。
脱マンネリ化のために日頃からできること
それでは、休日をマンネリ化させないために私たちが日頃からできる方法を「ビジネスパーソン」と「大学生」の2つの場合に分けて具体的にご紹介したいと思います。
1. ビジネスパーソンの場合
仕事が忙しく、休日はいつもその疲れを解消するだけで終わるというビジネスパーソンの方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。しかし先ほどお伝えしたように休日の過ごし方の重要性を考えると、家でずっとゴロゴロして過ごすことはあまりオススメできません。
メンタリストのDaiGo氏によれば、そういった過ごし方をせずに済むようビジネスパーソンが普段からできることとして、平日に1~2時間ほどの「怠けタイム」を設けると良いと伝えています。たとえば、ランチの時間を少しだけ拡大して仕事から頭を開放したり、仕事帰りにふらっと映画館に立ち寄ったり、録画していたテレビ番組を自宅でのんびり見たり……。このように、とにかく自分なりにリラックスできることをしてみましょう。
仕事のある日でも自分でコントロールできるレベルの小さな休息を取るように心がけることで、休日にまで疲れを持ち込まずに済みます。休日をマンネリ化させる元凶ともいえる「疲れたから休日はまるまるボーっとして過ごす」というリスクを、これで防ぐことができますよ。
2. 大学生の場合
大学生はビジネスパーソンに比べると休日がたくさんあります。しかしそのために休日の過ごし方にもマンネリ化が起こりやすいと言えるでしょう。
そうならないようにするためには、普段から「日記をつける」ことをオススメします。毎日日記をつけていると、書く内容をより充実させたいと次第に思うようになり、自然と脱マンネリ化することができます。もし似たような内容になりそうならば、英語やほかの言語で日記の文章を書いてみるのも面白いかもしれません。
日記は継続力をつけるのにも良いトレーニングとなるはずです。途中で1日ぐらいサボることがあってもかまいません。まずは始めてみることです。
価値ある休日の過ごし方
それでも休日が退屈で仕方ないという方には、やはり外出することをおすすめします。
今はインターネットが普及しているので、まだ行ったことのない場所や経験したことのないものなどをすぐに調べることができます。SNSを見れば人々のその場所に対する評価を事前に知ることだって可能でしょう。
ちなみに筆者は、好奇心から以前1人で工場見学ツアーに参加したことがあります。これまで休日に1人で出かけた経験はほとんどありませんでした。しかし、未知なものについて学ぶことはとてもワクワクするものです。帰りに道に迷い1時間ほど景色を見ながら駅まで歩いたりするなど予定外のこともありましたが、そういったことほど、後から振り返ればきっと良い経験に感じられるはず。休日がマンネリ気味な人は、新たな刺激を受けに外へ出てみてはいかがでしょうか。
*** 休日がマンネリ化している、疲れも取れない……、なんて感じることがあれば、ぜひお伝えした方法を試して有意義な休日をお過ごしください。
(参考) NIKKEI STYLE|「疲れの借金」解消のポイントはオフ時間の過ごし方 オフラボ|大切なのは“どう”使うか?「休みの過ごし方」でストレス状態に影響が 日本経営合理化協会|第19回「生活のマンネリ化からの脱却で脳が成長する」 PRESIDENT Online|経営者も実践する「休日の朝時間」の有意義な過ごし方 ログミー|一流のビジネスマンは“予定のない休日”をどう過ごしているか J-CAST会社ウォッチ|その「休日の過ごし方」では出世しない 将来性を見抜くポイント