記憶のメカニズムを味方につける!京大生が時間を区切って勉強するワケ

 

学校の授業は50分や45分に区切られていますよね。 自宅学習の時も、「何時まで」、「この課題の何ページまで」など、区切りを決めて勉強している人は多いのではないでしょうか。

この勉強法、一般に言われている「集中力の持続」とは別に、認知心理学的に、暗記量を増やす効果があるんです。 キーワードは、初頭効果と新近効果。 自習の時にもこの効果を応用すれば、暗記量は飛躍的に増加します。

 

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badge_columns_100171初頭効果、新近効果って?

「これから魚の単語を言っていきます。順番は気にせず、頭の中で覚えていってください。まぐろ、たこ、いか、さわら、すずき、たい…」

このような問題を出された時、多くの人は単語を頭の中で反復して覚えていくのではないでしょうか。この問題の後、いったん休憩をはさんでからさっき記憶した単語を書き出してもらうように指示すると、正答率は最初の方が高く、中間に行くにつれ低くなり、最後になるにつれまた高まっていきます。

その理由は、最初の方が集中していて、だんだん集中力が途切れ、最後の方は最近聞いた単語だから覚えている……この推理は、一部は正解で、一部は誤りです。

正答率が先に述べたような結果になるのは、認知心理学でいうところの“初頭効果””新近効果”が影響しているから。

人間の記憶には短期記憶と長期記憶があります。 短期記憶は、一時的に保存された記憶のこと。この短期記憶を反復することで記憶は定着し、長期記憶と呼ばれるものに移行していくのです。 初めから繰り返した場合、最初の単語は他の単語より多く繰り返されることになります。 結果、最初の単語ほど記憶されやすくなるわけですが、このことを「初頭効果」と呼びます。

新近効果はいわずもがな。「一番最近覚えた単語は思い出しやすい」という状態のことです。この場合、記憶は短期記憶のままの状態になります。

 

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badge_columns_100171時間の区切りで、新近効果を活かした暗記勉強を

初頭効果は暗記の最初ほど効果あり、新近効果は暗記の最後ほど効果あります。 とすれば、時間を区切れば、最初と最後が自動的に生まれて、初頭効果、新近効果を効果的に活用できることになりますね。

時間を区切って勉強すると、記憶のメカニズムを味方につけることができるということですね。

これまで自宅での勉強は、時間のある限りやるぞ!という方針だった人も、暗記物の時は特に、時間を区切ることを意識して勉強してみてはいかがでしょうか。

もちろん新近効果で覚えていられた単語は、反復しなければ長期記憶にはなりません。 時間を区切りながら、前の時間の最後にやったことを特に重点的に復習しましょう、 さらに暗記効率があがることが期待できます。 まずは一度、苦手な暗記科目から試してみてはいかがでしょうか。

参考: 心理学入門講座臨床心理士指定大学院入試対策講座

 


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。

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