自分は同じ職種でずっとやってきたのに、別業種から転職してきてすぐの人間があっという間に出世していく……。このように、相手の要領の良さや自分の運の悪さだけでは解決できない問題に直面する場面は多々あります。どうして時間をかけずに成功する人と、コツコツやっても伸びない人がいるのでしょうか?

もしかしたら、その違いは良き師匠の有無かもしれません。今回は、良き師匠を意味する「メンター」の見つけ方、そしてメンターから学ぶ方法について考えてみます。

自分の10倍優れた人をメンターにしよう

・ずっと努力しているのに、うまくいかない人
・人より努力していないように見えるのに、なぜかうまくいく人
この2人の違いはいったい何なのでしょうか?

投資家・起業家のタイ・ロペス氏はTEDスピーチで、この2人の違いを作るひとつの要素として、「優れた人物をメンターとして持つかどうか」を挙げています。つまり、成功者の多くは優れた人物にメンターとなってもらい、彼らの真似をしているのだというわけです。

ただし、自分にとって良き師となる人ならどんな人でもメンターになることができるかというと、決してそうではありません。

よくある間違いは、自分より少しだけ優れた人をメンターに選ぶことです。自分も物事をよくわかっていないのに、同じ程度にしか物事をわかっていない人を選んではなりません。これを10Xルールと呼んでいますが、メンターには自分の10倍優れた人を選ぶべきです。

(logmi|“居心地が悪い”くらいの優秀な人をメンターにせよ–人生の成功者になるためのルール

つまり、自分よりも10倍優れた人をメンターに選び、彼らから学ぶことが大切なのだそう。例えば年収1,000万円を目指すならば、年収1億円の人から学ぶべきなのです。

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メンターを選ぶのは自分自身

メンターを選ぶ際には、ほかにも注意点があります。それは会社の制度として選ばれたような他人行儀なメンターではなく、個人的な関係を結んだメンターを持つということです。

若手心理学者クリスティーナ・M・アンダーヒルの研究にヒントがある。(中略)彼女の調査結果によれば、職場でメンターがいる人は、メンターがいない人よりも平均して成果が若干上回ることが判明した。しかも「非公式のメンター制のほうが公式のメンター制よりもキャリアの結果に大きく重大な効果があった」とアンダーヒルは言う。

(シェーン・スノウ著, 斎藤栄一郎訳(2016),『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』, 講談社.)

誰かに「あの人はすごいからメンターになってもらうべきだよ」「この人から学びなさい」などといきなりメンターをあてがわれても、相手から何を学べばいいのか理解し、実感するまでに時間がかかりますよね。何よりも、メンターと信頼関係を結ぶのに長い時間がかかってしまうでしょう。

本当に重要なことは、一見してすぐにわかるようなものではありません。だからこそ、自分が「この人から学びたい」と思った相手にメンターになってもらうことが大切なのです。

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本を読んで徹底的に真似をしよう

とはいえ、自分が「この人から学びたい」と思った一流の相手にメンターになってもらうことは容易ではありません。たとえ出会うことができたとしても、一流の相手と近しい関係を築くには「運」も大きく関わってくるでしょう。結局、時間をかけずに成功するのは運次第なのでしょうか?

そんなことはありません。もちろん他の方法はあります。それは成功者たちの本に学ぶという方法。自分が学びたい分野における一流の人物の本を読み、彼らを真似るのです。例えば、経営者を目指す人なら松下幸之助さんなどの本を読むとよいでしょう。

この方法を行うときの注意点は、徹底的に真似をするということ。技芸の伝承に際して次のような言葉があります。

「師を見るな師が見ているものを見よ」

(引用元:Study Hacker|学ぶことは真似ること。でも、いったい何をどう真似すれば成長できるの?

「成功者たちは朝何時に起きて、まず○○をして、次に△△をして……」このように表面的な部分を真似するだけでも多少は効果的でしょう。しかし、それだけを真似していても、私たちの思考が成功者たちに近づくことはできません。「彼はなぜ、このような行動をとったのだろう」「どうしてこのような言葉を使ったのだろう」といった成功者の視点で物事を見るようにすると、より多くのことを学べるでしょう。

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優れた人からの教えには、その分野における肝心なことが詰め込まれています。ぜひメンターとなる人を探し、徹底して真似をして、一番肝心なことを探してみてください。そうすれば、きっと今よりもっと効率よく成長できるはずですよ。

(参考)
シェーン・スノウ著, 斎藤栄一郎訳(2016), 『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』, 講談社.
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