「この話、退屈だなあ」、「なんでこんなことやらなければいけないんだろう」と、思ったことはありませんか? 他にも、休みの日にただただ家でゴロゴロ過ごしてしまい「無駄な時間を過ごしてしまった」と、後悔したことはありませんか?
しかし、それは本当に“無駄な時間”なのでしょうか。もしかしたら、自分自身で“無駄な時間”と決めつけてしまっているのかもしれませんよ。物事に対する取り組む姿勢や視点を変えるだけで、無駄だと思っていた時間が“有意義な時間”に変わっていくのです。
無駄なことはそもそも存在しない
無駄な時間を過ごさないようにしたい、と思っている方は多いと思います。しかし、そもそも世の中に無駄なことは存在しないのです。失敗してしまったからといって「無駄な時間だった」と、自分の都合の良いように言い訳していませんか?
「しなければよかった」と思うのは、経験した後だけです。 後になって考えると「素晴らしい経験だった」と思えるようになります。 時間が経つにつれて、無駄と思えた経験が熟成されて、知識や知恵に変わるからです。
(引用元:人生の教科書 Happy Life Style|魅力的な人になる30の方法)
たとえ、その時に「無駄な時間だった」と後悔しても、その“無駄な時間だった”とわかることが大切なのです。
また、何かを行動する時に「これは無駄なことだからやらない」と、決めつけてしまうことはありませんか? 多趣味で多才、“全力の自由人”と呼ばれる所ジョージさんは、あるインタビューでこう言っています。
先のことを考えて、損得を考えたりとか、無駄なことなんかひとつもないのに、これは無駄だからやらないとかね。
(引用元:BARKS|【インタビュー】全力の自由人・所ジョージの奇天烈人生訓『JAM CRACKER』最終回)
最初から無駄だと決めつけてしまうことで、もしかしたら気づかないうちに自らチャンスを逃してしまったりしているのかもしれません。では、そうやって時間や物事を無駄にしないためにはどうすればいいのでしょうか?
課題を作る
まず最初に、自分に課す目標を設定しましょう。どんなことにも存在する意味があるので、どんな些細なことでも構いません。自分が成長できるような課題を立てます。
例えば、つまらなそうな講義を受けなければいけない時、その講義に対して論理的な反論を考えるトレーニングをしてみるのです。また、誰かと待ち合わせをしていて待たされることになったら、「何もせず、日々の疲れを完全にとる」という風に、あえて「何もしない」という課題を作ります。
こうやって課題を作っていくことで、無駄になったかもしれない時間が有意義な時間に変わっていきます。
また、「失敗は成功のもと」ということわざや発明家トーマス・エジソン、自動車メーカー・ホンダ創始者の本田宗一郎氏の名言があるように、たとえ失敗したとしても、それを価値ある失敗だと捉えれば、無駄なものではなくなるのです。
失敗したわけではない。それを誤りだと言ってはいけない。勉強したのだと言いたまえ。
(引用元:癒しツアー 自然・音楽・名言で心も元気!|トーマス・エジソンの名言・格言
「私にとって成功は、99%の失敗に支えられた1%だ」
(引用元:中央日報|ホンダ創業者「成功は、99%の失敗に支えられた1%だ」(2))
世の中、無駄に思えることは多いかもしれません。しかし、そこを価値あるものにすることができれば、他人と差がつく有意義な人生を送ることができるでしょう。
何事も楽しむことが大切
「つまらない」、「無駄だ」と思っていたら、本当にそうなってしまうもの。「何事も楽しんだもの勝ち」という言葉があるように、全力で楽しんでみませんか?
しかし、無駄だと思っていることに対して、そう簡単に楽しむことはできませんよね。そういった時には、まず、真剣に取り組んでみましょう。そうすることで物事の本質が見えてきて、相手をよく知ることができます。これが“楽しむきっかけ”となるのです。
また、「視点を変えてみる」というのも1つの手です。ポジティブに物事を考えましょう。
例えば、遊ぶはずだった友達にドタキャンされてしまい、時間が空いてしまったとします。この時に「他の予定を入れられたのに……」と思うのではなく、「せっかく時間ができたから、溜まっていたDVDを見よう」、「いつも時間が合わなくて行けなかったところへ行こう」と行動することができれば、無駄な時間の過ごし方にはならないはず。
試練や困難を楽しんで乗り越えることで、無駄だと思っていた時間があっという間に有意義な時間に変わります。
*** 無駄にしない力を身に着ければ、例え失敗したり困難に突き当たったとしても、その経験をプラスにすることができるようになります。見えない部分でも物事は全てつながっており、あの時の経験が役に立ったと感じることは自身が想像していないところでも起こり得ることです。何事も無駄にしない姿勢が“今のあなた”だけではなく、今後のあなたを作るのです。
(参考) 遠藤 周作(著), 鈴木 秀子(監修)(2005), 『人生には何ひとつ無駄なものはない』, 朝日新聞社 上甲 晃(著)(2009), 『人生に無駄な経験などひとつもない―「難有り」を「有難い」に変える「志」の力』, 五月書房 BARKS|【インタビュー】全力の自由人・所ジョージの奇天烈人生訓『JAM CRACKER』最終回 人生の教科書 Happy Life Style|魅力的な人になる30の方法