ただの「いい人」は損だらけ。自分を犠牲にしすぎずに「ノーと言える人」になる方法

「いい人だと思われたい」

これは、多くの人が抱いている感情だと思います。人に優しく振る舞うことは大切ですが、無理して何でも引き受けてしまったり、頼みごとを断れなかったりして、「都合のいい人」になってはいませんか?

自分を犠牲にしてまでいい顔をしていては、結果的に自分が苦しい思いをすることになりがち。きっと「いい人」をやめたほうが、仕事も人間関係もうまくいくはずです。

そんな方のために「いい人」をやめる方法をご紹介します。

「いい人」とはどんな人なのか

「いい人」と聞いてどのような人をイメージするでしょうか。

頼みごとを何でも引き受けてくれる、何を言われても反論しない、怒らない……。一般的に言われている「いい人」は、そんな「都合のいい人」ポジションに陥りがちです。

「人に嫌われたくない」という気持ちが強い人、「褒められたい」という優等生タイプの人、「これだけは負けない」という軸がないために評価を他人に委ねている「自分に自信がない」人、自己表現が苦手な「意志の弱い」性格の人は、特に「いい人ぶって」しまう傾向にあると言われています。

当てはまっている方は「都合のいい人」扱いされているかもしれません。

「いい人」をやめるメリット

「いい人をやめる」というのは、何も「悪い人になる」というわけではありません。

皆さんの身の回りにも、決して都合のいい人扱いされているわけではなく、意志をしっかりと持っているにもかかわらず、周りから好かれている人はいるのではないでしょうか。

反対に、何を言っても怒らない聖人君主のように思われている人には、「きっと本心じゃないんだろう」と信頼を得られなかったり、少しネガティブなことを言っただけで大げさにとられてしまったりといった弊害もあります。

相手を気遣う気持ちは変えずに、自分の意志をきちんと主張したり、過度な自己犠牲に走ることをやめるだけで、相手にとっても自分にとっても快適な人間関係を築くことができるようになりますよ。

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「いい人」をやめる方法

「いい人」をやめる方法をいくつかご紹介しましょう。

◆アサーティブコミュニケーションを心がける 「いい人」にありがちなのが、言いたいことがあっても、相手に合わせて黙っていたり、相手の意見に常に同調したりしてしまうこと。

「アサーティブコミュニケーション」とは、相手を気遣いながら自分の意見を主張するものです。ただ自分の意見を主張するのではなく、あくまで相手を尊重することが重要になります。

例えば、差し迫った用事が迫っているにもかかわらずミーティングが長引いている場合、「いい人」は何も言い出せずにただそわそわしたり、「あの……そろそろ……」と顔色をうかがいながら尋ねたりしてしまいがちです。このようなシチュエーションでは、「恐れ入りますが、今日はここで切り上げてもよろしいですか。〇時から〇〇の予定が入っております」と、はっきり丁寧に述べるのが「アサーティブコミュニケーション」になります。

ミーティングが始まる前に「〇時から予定があるので、〇時には切り上げさせていただきます」と述べておくと、より丁寧ですね。相手を尊重する姿勢は変えないまま、自分の意見をはっきりと主張することで、「悪い人」になることなく「いい人」を脱することができるのです。

◆「ノー」を上手に言えるようになる 「いい人」であろうとしてしまっている方々は「ノー」を言うことも苦手なのではないでしょうか。上手に「ノー」を言えるようになることも、「いい人」をやめるために大事なステップです。

CEOやリーダーにアドバイスを行っている戦略コンサルタント、ピーター・ブレグマン氏は上手に「ノー」と言うための習慣をいくつか提唱しています。

1. 何に対して「ノー」なのかを明確に 何が「ノー」なのか自分の気持ちをはっきりとさせましょう。自信を持って「ノー」を言うためには、「断りたい」という意識を明確に持つことが大切です。「イエス」か「ノー」か分からない、という状態では前進できません。

2. 人に対してではなく、依頼に対して「ノー」を言うことを意識する 「ノー」と言うことは、相手を拒絶することとは違います。依頼や主張を提唱した人物に「ノー」を言ったのではなく、ただ依頼そのものを断っただけ。あくまで主張の相違です。この点を意識してみましょう。

3.些細な場面で練習する 居酒屋の客引きや衣服店の「ご試着してみませんか?」など、日頃なんとなく断りづらいと感じている些細な誘いをきっちりと断ることから練習してみましょう。リスクの低い状況で練習を重ねることで、いざというときにスムーズに「ノー」が言えるようになりますよ。

*** 「いい人」を脱するのはなかなか勇気がいりますが、「いい人=好かれる」、「いい人を脱する=嫌われる」ではないことをまずははっきりと認識しましょう。

相手を気遣う気持ちが変わらなければ、「都合のいい人」を脱したとき、人間関係がより快適になるはずです。

(参考) STUDY HACKER|嫌われることを恐れるな! 成果を出す人の「ノー」という言葉の使い方 STUDY HACKER|人間関係をストレスフリーに。“我慢しすぎ” から脱却できる、3つのコミュニケーションテクニック 日経ウーマンオンライン|頑張るほどあなたの首を絞める「いい人」をやめるコツ

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