じめじめして暑い夏場になると、どこでもクーラーが必須ですよね。クーラーなしには仕事も勉強もできないけれど、夏の冷房に悩まされる人がいるのもまた事実。たくさんの人がいる学校や職場では、ある人にとっての適温が他の人にも当てはまるとは限りません。冷房のせいでオフィスが寒いけれど、我慢している……そんな人はいませんか?

そこで今回は、皆が快適に過ごせる空間を作るための、エアコンの使い方をお教えします!

夏によく聞く「不快指数」とは

夏になると天気予報などで耳にすることが増える「不快指数」。これは、夏の蒸し暑さを数字で表したもので、「70」を超えたあたりから不快に思う人が出始め、「80」になると全員が不快感を覚えるようになります。

不快指数は、気温と湿度の兼ね合いによって導き出されます。気温が一定の場合、湿度が高くなるにつれて不快指数も大きくなり、湿度が一定ならば気温が上がるにつれて不快指数は大きくなります。だから、気温も湿度も高い夏は不快指数が上がるのですね。

気象庁のデータによると、夏場の平均湿度は75%を超えており、この湿度での不快指数は、25℃で「74」。気温が上がるとさらに上昇していきます。快適に過ごせる空間を作るには、この不快指数を下げる必要があるのです。

真夏の天気を思い浮かべてみてください。朝起きた時点でもう25℃越え、日中は30℃以上なんて日も珍しくありませんよね。25℃でさえ不快指数は「74」もあるのですから、なんとかしてこの不快指数を下げたいものです。

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体感温度には個人差がある

不快指数を下げる手っ取り早い方法としては、冷房で「温度」を下げてしまう事ですね。

しかし、空調機メーカーのダイキンが2012年に行った調査によると、冷房を苦手だと感じている人の割合は54.9%と、半分を上回っているのです。この原因の一つに、“男女での体感温度の差”が挙げられます。

簡単に言うと、男性は女性に比べて代謝が多いため、発熱量も多い。ゆえに、体感温度が女性に比べて高くなり、男性は女性よりも2℃程度暑く感じるのだと言われています。男性が冷房を設定すると女性が寒く感じるのは当然、というわけです。

また、風の流れも体感温度に影響を及ぼすため、席の位置によっても体感温度は変動します。エアコンの風が直接当たる場所にいると、そうでない席に比べて寒く感じてしまうのです。

このように、「温度」を下げる事で不快指数を下げようとしても、個人差があって上手くいかない事がわかります。そこで不快指数を下げるのに有効となるのが、「湿度」を下げること。エアコンのドライ機能を使って、不快指数を構成するもう一つの要素である湿度を下げると、全員にとって快適な空間にすることができるのです。

ドライでも室温は下がる

湿度をさげるためにドライを使う際に、一つ問題があります。ドライは除湿をするだけのはずなのに、室温も一緒に下がってしまうのです。これはなぜ起こってしまうのでしょう?

その理由は、空気中の水蒸気を減らす際に、取り込んだ空気を一度冷却しているからです。空気は温度が下がると、含むことのできる水蒸気の量も減少します。空気が含みきれなくなった水蒸気は水となって出てくるので、これを外部に排出する事で室内の水蒸気は減り、結果湿度が下がるという仕組みですね。

しかし、この乾いた冷たい空気をそのまま室内に送り返してしまうため、結果としてドライでも室温は下がっていくのです。これでは、室内を冷やすことなく湿度を下げたい、という問題が解決されていません。つまり、ドライを使うだけでは「みんなが快適」は実現できないのです。

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室温を下げずに湿度を下げるには、再熱除湿を活用すべし

そこで、部屋を冷やさずに除湿を行う最適の方法としておすすめしたいのが、“再熱除湿”です。

再熱除湿とは、クーラーに備わっている機能の一つで、一度空気を冷やして除湿したのち、温めてから室内に送り返すという除湿の方法。最近のクーラーは、この機能を搭載したものが増えてきています。これを使えば室温を保ちつつ除湿ができるという訳ですね。

この再熱除湿があるエアコンは、再熱の程度を加減できるので、本当に暑い夏場には適度に室温を下げつつ除湿する事も可能です。

職場のエアコンにそんな機能ついてない! という方は、職場に1つ除湿器をおいてみるとよいでしょう。クーラーを付け替えるよりも簡単ですし安く済みます。除湿器にはコンプレッサー式とゼオライト式の2つがあり、簡単に言うと前者が普通のドライ、後者が再熱除湿を行う除湿器です。なので、室温を下げたくないのであれば、ゼオライト式のものを使うと効果的でしょう。弱めの冷房と組み合わせて使うのもおすすめです。

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職場に限らず、自宅の勉強スペースなどでも、快適な空間をつくるために湿度のコントロールは必須です。今回ご紹介した方法をぜひ取り入れてみてください。ぜひ、暑い夏には上手に除湿して、仕事や勉強を快適に進めましょう!

(参考)
DAIKIN|エアコンのなぜ 空気の学校「冷房と除湿はどう違う?」
DAIKIN|<ダイキン 「第18回 現代人の空気感調査」>
気になるあれこれ。。|部屋の湿気対策には!ポイントを押さえて確認する事は!
tenki.jp|晴れても 梅雨らしく 不快指数は高い
Wikipedia|不快指数
気象庁|各種データ・資料 浜松 平年値(年・月ごとの値) 詳細(気温・蒸気圧・湿度)
日経トレンディネット|「冷房弱者」とはどんな人? ~体にやさしいエアコンとの付き合い方【前編】