「パレートの法則」を知っていますか? これは「経済において、全体の数値の大部分(80%)は、全体を構成するうちの一部の要素(20%)が生み出しているという説」 現代では「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している」というような事象にパレートの法則が用いられます。 これを見て、自分の「勉強の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している」と感じた人、いませんか? 私は、ダラダラと過ごす時間が多く、まさにパレートの法則が当てはまる勉強のやり方をしていました。 もっとメリハリをつけて勉強し、遊ぶ時間や休憩時間もしっかり確保しながら勉強すればよかったと後悔しています。 そこで今回は、メリハリをつけて集中的に勉強する方法を紹介します。
人の目があるところに身を置く
まずは勉強する環境について。 自宅で勉強すると、自分のペースでできるので気楽です。 しかし、自宅はダラダラしやすい環境でもあります。 自宅での勉強時間のうち、2割以下しか集中していないと感じている人は、カフェ等、人の目があるところに移動してみてください。 STUDY HACKERのコラムでも、何度か「カフェ勉」がオススメされていますよね。 環境を変えるだけでも、集中力はアップします。 集中力は環境に大きく左右されるものだと自覚し、自分が最も集中しやすい環境を意識的に選んで勉強するようにしましょう。
「締め切り効果」を使って集中力を高める
よく「締め切りギリギリにならないと集中して勉強できない」という嘆きを耳にします。 これは裏を返すと、「締め切りギリギリになると集中力が高まる」ということです。 人間の脳は、締め切りを設けられると「ノルアドレナリン」というホルモンが出て、集中力や注意力、やる気が高まると考えられています。 締め切りを決めずに勉強していると、ダラダラしてしまいがち。 勉強を始める前には、「1時間で10単語覚える」など、締め切りを設定することで、集中して取り組むことができるようになります。
カフェに行って勉強する際、コーヒー1杯で粘れるのは2時間程度でしょうか。 コーヒーを注文してから1時間後までに終わらせる勉強内容を決め、集中して取り組みます。 1時間たったらトイレ休憩。 さらに1時間後に締め切りを設けて集中的に勉強し、終わったらカフェを出ます。 そして散歩を楽しみながら、あるいは電車で本を読みながら帰宅。
カフェで勉強した時間はたったの2時間。 でも、集中して勉強すれば、自宅で5時間ダラダラと勉強するよりも進んでいるはずです。 「自宅でのダラダラ勉強5時間」より、「カフェで2時間集中勉強+楽しく1時間散歩(往復の移動時間)+自宅で趣味に2時間没頭」の方が有意義だと思いませんか?
時間はあればあるだけ使ってしまうということを意識し、適切な「締め切り」を設け、集中して勉強しましょう!
【参考資料】 園善博、2014年『とつぜん記憶力がアップする 4日で脳が変わる習慣』講談社

