本を読もうとしても一冊読み切るには結構時間がかかってしまうもの。忙しいあなたにおすすめの読書法が「フォトリーディング」。文字通り、写真を撮るように情報を画像として脳に焼き付ける要領で本の情報を瞬間的に処理していく読書法です。
最初から最後まで順を追って全部読み切るのではなく、自分に必要な情報だけを読み取るのがこの読書法。今回はこのフォトリーディングについて『考具』を参考に紹介します。
『考具』
加藤昌修 著 CCCメディアハウス 2003年
読書の定義を変えること
実は、一冊の本の中で、あなたにとって意味のある重要な部分はたったの4~11%なんだとか。よって、本に知識を求めるのであれば、必要な部分だけを読み取って自分の知識とすれば十分、とこの『考具』では述べられています。このように、一冊すべてを読み切る読書から、自分に大事な情報を探す読書へと定義を変えましょう。
右脳を活用せよ
フォトリーディングでは、その名の通り、文字が並んでいるページを「画像」として取り込みます。文章ならば左脳に入るところを、画像映像をつかさどる右脳へ絵としてインプットするのが最大の特徴です。ちょっと脱線しますが、この、「ページを絵としてインプットする」というのは私も普段の勉強で活用しています!同じページを何度も見ていると、テストの時などに「あ、これの後にはあれが書いてあったなー」っていうのが画像で思い出されます。
アクティベーション(活性化)
フォトリーディング直後にいったん復習します。復習法はざっと本からキーワードを捜し「著者への質問」を考えること。 この後最低20分~24時間あけて情報を熟成させます。そして超・高速でななめ読み&拾い読みをしていきます。必要であれば複数回、自分の直感を信じて必要とする箇所を捜索していきます。
高速リーディング
高速とはいってもずっと高速ではありません。スピードは調整しつつ読みましょう。つまり、自分にとって不要な部分は素早く、必要な部分はスピードを落としてゆっくり、といった風に。このため、先に述べたアクティベーションの段階で、大事と思われる箇所には線を引いておくといいかもしれませんね。
このフォトリーディングのいいところは、必要な情報を効率よく読み取れるという点はもちろん、高速で「何度も」読むことができる点にもあります。以前、「さらっと復習法」でも紹介しましたが、短時間で繰り返し何度も読むとびっくりするくらい定着するのです。忙しいあなたもフォトリーディングで効率よく本を読みましょう。
参考文献 『考具』加藤昌治 著(CCCメディアハウス/2003年)

