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badge_columns_1001711幸福度の観点から勉強する意義を考える

日ごろ、皆さんが勉強しているのには様々な理由があると思います。
勉強すれば良い大学、良い会社に入って「成功」することができる。
スキルアップして昇進すれば経済的な「成功」を手にすることができる。

そう思って日々勉強に取り組む方も多いのではないでしょうか。
しかしその努力を経てやっとのことで掴んだ成功、そこに本当に幸せが伴うと言い切れるのでしょうか。

もちろん、勉強しても報われないなどといった悲観論を並べるのではありません。
しかし今世界が注目しているのは「成功者=幸せ」というありきたりな物差しではなく、「ポジティブ心理学」を使った、まさにポジティブな幸福論です。
今回はそんな新たな幸福論をご紹介します。

長時間学習からの脱却。多忙な就活生が短時間でTOEIC®855点獲得した、科学的理由。
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badge_columns_1001711勉強や仕事の生産性を高める! 幸福優位性とは?

「幸福優位7つの法則」の著者として知られるハーバード大のショーン・エイカー氏が提唱し、話題となったのが著書の表題にもある『幸福優位性』という新たな概念です。


『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』

ショーン・エーカー著 高橋由紀子訳
徳間書店 2011年

http://amzn.to/1FehdKf

エイカー氏は、

一般的に成功者と世間で言われている人たちは、努力して成功したからこそ普通の人よりも幸福だとイメージされがちだが、実はそうではない

と指摘します。

彼は、ハーバード大学内をはじめ多くの国や地域でカウンセリングをしてきた経験とそこで集めたデータから、「一般的に成功者のイメージが強い名門大入学者は必ずしも幸福とは限らず、むしろストレスを感じている」という結果を導きました。

それはなぜか。彼の仮説は、

脳は人が成功するたびに、成功の定義を書き換え次の幸福のハードルを高くしてしまう。その結果、私たちは成功したと感じれば感じるほど、次の満足のハードルが上がり幸せから遠ざかっていく。というもの。

その後エイカー氏は、「幸福でポジティブな脳はストレス下でネガティブな脳よりも31%も生産性が上がる」という発見をし、「成功したから幸せになる」のではなく、「幸せと感じているからこそ成功できる」という幸福優位性を提唱しました。

この一見逆説的なポジティブ思考は、国内外の様々な業界から注目を浴びています。日立製作所ではこの理論をもとに「ハピネス度(=幸福度)」を計測するウェアラブルセンサーを開発し、2015年から提供を開始する予定です。

cute little girl and her mother having fun on the grass in sunny day

badge_columns_1001711ポジティブマインドは簡単に手に入る

成功すればするほど幸福から遠ざかる…私たちも経験をしたことがありますよね。

たとえば受験の時に上のクラスに入ることを目標に頑張ったものの、いざ上のクラスに入ると周りはもっと優秀でクラスで落ちこぼれて落ち込んだ、仕事で目標を達成して喜んだらさらにノルマが上がり、結果的に自分を苦しめてしまった…などなど。

成功のために必要だとわかってはいても、様々な努力が辛く感じるときがあります。そんなとき私たちは、その苦しい努力自体によって幸福から遠ざかり、その結果皮肉にも成功を逃してしまっているのです。

エイカー氏の考えに従えば、

「幸福度を上げて勉強すれば、生産性が高まり成功へと近づく」という逆転のロジックです。

badge_columns_1001711幸福度を上げる具体的な方法

エイカー氏が学生や企業に勧めているのが、「一日に3つ、ありがたく思うことを書き出すことを新たに21日間続ける」という方法です。その日あったポジティブな出来事に目を向けることで、ストレスを回避して幸福なマインドを生み出すことに繋がるそうです。

どうですか?これならすぐにもできそうですね。

このように、ポジティブシンキングはこれを知った今日から始められます。

勉強する理由づけに悩んでいる方は、「今日は新しい単語を5つ覚えられた」「去年は読めなかった長文がどうにか読めた」など、ポジティブなことを一日一つでも二つでも探してみてください。

【参考】TED | The happy secret to better work


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福田伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。