みなさんは、一度決めたことを最後まで守り通すことができていますか?
勉強をする時に「今日は○○までやる!」と決めても、つい他のことをしてしまって宣言通りに勉強が進まなかったり、仕事では自分で決めたスケジュール通りに進めれば納期に間に合うのに、だんだんと後ろ倒しになっていってしまったり……。また、何か大きな目標がある時に達成しなかったら恥ずかしいから、と自分の中だけで宣言して結局達成しなかった、ということはありませんか?
事の大小に限らず、自分のやることや夢を叶えるために誰かにその決意を語る方もいらっしゃるでしょう。今回は、目標の達成に“有言実行”が大変有効である理由をお伝えしたいと思います。
「自分との約束」を守ることがどれほど大切か
自分で決定したことをしっかりやり遂げるということは、自分の自信につながります。
例えば、自分で「今日は課題を○分やろう」というように決めたとします。もし、計画通りに進めることができれば、自分にはそれを達成する能力があるのだということが証明できたことになります。徐々に達成できることが増えていくにつれ、自分自身に誇りが持てるようになってくるはずです。
自ら決めたことが守れる人は次第に周囲からの評価が上がり、信頼も得やすくなるでしょう。誰かとの信頼関係に直接結びつくという訳ではありませんが、たとえ自分の中での小さな約束であっても無碍にするのはできるだけ避けましょう。約束を守ることができればご褒美を貰え、守れなかった場合には罰ゲームを受けるというシステムを自分で作っておくのも良いかもしれませんね。
「不言実行」よりも「有言実行」
何かを達成しようとする時、誰にも言わず静かに実行する「不言実行」と、あらかじめ誰かに目標などを伝えておく「有言実行」があります。達成できる自信がないから「有言実行」はできない、という人もいますが、どちらかというと「不言実行」よりも「有言実行」でいる方が目標を達成しやすくなります。
その理由の1つが、そもそも「できないことをやる」ことは「有言実行」ではない、ということです。「頑張ればできる」ということを周囲に証明するのが「有言実行」であり、「やるとは言ったものの、無理しないとできない」のはただの「無鉄砲」です。
また、目標を伝えておく方が周囲からの協力を得やすくなります。ただ「頑張ってるね」と応援してもらえるだけではなく、自分が探し求めるだけでは得られなかった耳寄りな情報をもらえるかもしれません。自分のリサーチ力は完璧だと思える人は決して多くはないでしょう。より広範囲の、より深い情報を活用していくためには周囲からの協力も必要です。
成功する人は……
社会で活躍している人は基本的に約束を破ることなどありえません。社会では、信頼関係はなくてはならないものなので、もし相手との約束を破ってしまえば自分の評価を著しく下げることになってしまうからです。また、彼らは人々だけでなく時間も大切にしますから、待ち合わせに遅れるなどということもありません。
そして、社会で成功している人は得てして「有言実行」です。例えば、ソフトバンクグループの創業者で知られる孫正義氏。彼はデジタル情報革命の到来を予期し、綿密な調査を行った上でソフトバンク社を飛躍させました。
他人との約束を守るだけではなく、自ら決めたことも最後まできちんと守り実行することが成功へと辿り着く1つの条件となっているのです。みなさんも、できるだけ周囲の人に自分の目標を言うようにすると達成しやすくなりますよ。
参考文献 Suzie|300年後を見据える! 松下幸之助と孫正義に見る6つの成功法則 マイナビ|学生の窓口|有言実行と不言実行、どちらがかっこいい? 半数以上が「有言実行派」 INSIGHT NOW! プロフェッショナル|「スター社員の仕事術」〜約束を守る〜 人材派遣会社登録まとめ.com|信頼される人になるには? やると言ったらやる、できないならやると言わない。