『宣言効果』に『単純接触効果』 勉強の効率を上げる心理学的テクニック

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心理学は、人間のこころの動きを研究している学問です。学習効果がアップする心理学的なテクニックをご紹介します。

badge_columns_1001711『部分強化』

「ある行動に毎回ご褒美を与えるよりも、たまに与えた方が何度もその行動を続けるようになる」という心理法則。鳩のかごにスイッチを用意し、スイッチを押すと扉が開く仕掛けを施しました。Aのグループの鳩にはスイッチを押すと必ず餌が出てくるように、Bのグループの鳩にはたまに餌が出てくるように設定したところ、Aの鳩はおなかが空いたときだけスイッチを押したのに対して、Bの鳩はずっとスイッチを押し続けるようになったというもの。

勉強したことや努力したことに対して自分にご褒美をあげすぎていませんか?あげすぎないほうが、実は効果的ですよ。

badge_columns_1001711『単純接触効果』

これは、繰り返し接すると好感度や印象が高まるという効果。例えばよく会う人や、よく聞く音楽は次第に好きになって行くものですね。ですので苦手な教科や、頑張りたいことは時間があるときにまとめて片づけてしまうのではなく、毎日少しづつでもいいので継続してコツコツ進めるようにしましょう。気づいたらそれをすることが好きになり、最後には得意になっているかも!?

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badge_columns_1001711『割れ窓理論』

建物の窓ガラスが割れたまま放置されていると、管理人がいないと思われ、凶悪な犯罪が増えるという理論。米国ニューヨーク市ではジュリアーニ市長がこの理論を応用し、地下鉄の落書などを徹底的に取り締まった結果、殺人・強盗などの犯罪が大幅に減少し、治安回復に一役買ったそう。いいかげんに放り投げているタスクはありませんか?苦手だから、面倒だから……そういってひとつ放置してしまうと、そのいい加減な気持ちは他のタスクにまで伝播するもの。最近なかなか勉強が進まないなとおもったら、いい加減に向き合っている科目をきっちりやりなおしてみましょう。

badge_columns_1001711『宣言効果』

ある目標を達成するのに、あらかじめ目標を周囲に宣言してしまうと成功率があがるという心理現象。自分の夢や目標を周囲の人に宣言してしまうとあとには引けなくなり、達成しないといられなくなり、また何度も人に話すことでその夢が自分の潜在意識にしみこんで達成しやすくなるという効果があります。私は意志が弱かったので、自分の志望校を高校2年生の時にはいろいろな人に話し、後には引けない状況を作ることで、自分を追い込んで勉強していました。おかげで今はその憧れの大学で勉強することができています。

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どうでしたか?心理学には様々なものがありますが、どれも「たしかに。」と納得できるものばかり。ぜひぜひ自分の心理を利用して勉強をはかどらせてくださいね。

(参考文献) 「宣言効果」 ウィキペディア「割れ窓理論部分強化の心理:ポケット心理学 朝礼ネタ


京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。

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