読書は大切、役に立つ。
多くの人が読書の重要性を語っていますよね。

しかし、ただやみくもに本を読むだけでは、その恩恵を最大限に受けることはできません。それは、読書という行為を「知識を手に入れるため」だけに行っているから。

たしかにたくさん読書をすれば知識は増えるでしょう。しかし、知識が増えただけでは、私たちの仕事や生活を直接的に変えることはできません。

では、読書を仕事や生活に活かすためには何をしなければならないのでしょうか。今回は読書を実生活に活かすための3つの工夫について紹介します。

1. 実践すべし

1つ目の工夫はシンプルです。知識だけの人間にならないようにするためには行動すればよいのです

例えば、本を読んで「文章を書くときは一文を短くするとよい」という知識を得たとします。そこで実際に文章を書くことをせずに、頭の中で理解して納得しただけでは、あなたの文章は良くも悪くもなりません。何もしていないのだから当然です。

しかし、実際に文章を書く際に短くすることを意識すれば、格段に良い文章になるでしょう。このように、本に書かれている知識を行動に移すことで、私たちは読書を変化につなげることができるのです。

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2. 自分でも考える

読書を活かす2つ目の工夫は、本の内容について自分で考え直すことです。

読書という行為は他者の思考のトレースです。知識に乗っかってばかりいると、自分で考える機会が減ってしまいます。

『思考の整理学』著者の外山滋比古さんは、本を読んでばかりではどんどん考えられなくなると警鐘を鳴らします。

知識と思考力は反比例します。知識が多い人ほど考えない。知識を自分のもののように使っていると、物マネ癖がついてしまいます。

(引用元:PRESIDENT Online|94歳が断言”読書が役立つのは30代まで”

先ほどの「文章を書くときは一文を短くするとよい」というテクニックを例にとって考えてみましょう。このテクニックを試せば、あなたの文章スキルはきっと向上するはずです。短い文章はシンプルなので、わかりやすくなるからです。

しかし、短い文章がいつもわかりやすい上手な文章かというと、決してそうではありません。例えば、多くの人は短い文章を作ろうとすると代名詞を多用してしまいがちです。そのため、やたらと代名詞が多い文章が完成してしまった……ということにもなりかねないのです。

このように、何も考えずに本に書かれている知識をただうのみにするだけでは、読書を実際に活かすことはできません。また、知識の本質が理解できていないので、知識を発展させたり、応用したりすることができないのです。

たしかに、本に書かれてある知識は著者が長年考えて導き出したもの。読んですぐに本の内容が意味することを全て理解するのは無理かもしれません。それでも、その意味を自分で考え続けることで、読書をより有意義なものにできるのではないでしょうか。

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3. 偏った読書をしない

3つ目の工夫は、他人と同じ本や1つの分野の本ばかりを読まないということ。

「アイデアは既存のアイデアの組み合わせだ」という考え方があります。言い換えれば「私たちのアイデアは読んだ知識の集合だ」ということです。

成毛眞さんは、35歳でマイクロソフトの社長になれた理由を、「徹底して他の人が送るような生活をせず、他の人と同じような場所には行かず、他の人と同じような本を読まなかったからだ。」と述べています。

(引用元:LEADING&COMPANY|ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」

もしもあなたが他人と同じような本を読んでいれば、あなたの思いつくアイデアも他人と同じようなものになってしまいます。また、偏った分野の本ばかりを読んでいては、偏った分野のアイデアしか生まれないでしょう。例えば文芸書をよく読むなら、科学雑誌など普段触れないような分野の本を読んでみてください。

同様に、あなたが他人とは少し違う視点で物事を考えたいのならば、流行の本や名の知れている本だけではなく、書店の本棚に埋もれているような本を手に取ってみてはいかがでしょう。きっと新しい考え方ができるはずですよ。

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読書は大切で、そして力になります。しかし、本を読むだけではその効果を十分に引き出しているとは言えません。多くの特別な本から得た知識を自分なりに解釈し、そして実行してみてください。工夫することで、きっとあなたの読書はもっと有意義なものになるはずです。

(参考)
PRESIDENT Online|94歳が断言“読書が役立つのは30代まで”
LEADING&COMPANY|ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」
Harvard Business Review|読書とは知識を吸収するためのものではなく知識の体系を築くためのもの
毎日新聞|読書日記 著者のことば 養老孟司さん 「意味」からの脱出