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直前期、何をすればいい??

受験の直前期、何をしたらいいのか見当がつかない……誰しも経験するでしょう。今回提案したいのは、直前期に「自己マネジメント」を行うこと。時間のない直前期こそ、少し立ち止まって自分を見つめ直してみては?

ここでお話しするのは、センター試験についてです。二次試験と違って、とにかく余裕がありません。ならば効率よく勉強しませんか? やってほしいことを一言で言うと「ミスの総ざらい」です。では、具体的に見ていきましょう!

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レッツ、自己マネジメント!

STEP1 「マイ過去問」を出そう。
まず、やり終えたセンター式の問題を全部引っ張り出してきてください。過去問、センター模試、青パックの問題などなど……全部です。これが逆に何を意味するか。やった問題は、捨てずにとっておかなくてはいけないということです。復習のために、受験が終わるまでは保管しておきましょうね。

STEP2 自分のミスをチェック。
次に、ノートを一冊用意します。そこに自分がどんなミスをしているのか、教科ごと、ミスの種類ごとにまとめてください。たとえば、「英語 ケアレスミス 2011過去問 第3問 (1) 問題文読み落とし」「数学 駿台模試 第一問 公式出てこなかった」などです。

この時意識するのは、分かりやすくまとめること。ぼんやりと「ケアレスミス」だけではだめです。ケアレスミスでも、「計算ミス」なのか「読み落とし」なのか「書き間違い」なのか……とにかく、ミスの内容が分かるように記載しましょう。そうすれば自然と、自分がどんなポイントでミスをしやすいのかが分かってくるはずです。

ここで、筆者の具体例を挙げてみます。

筆者が苦手としていたのは、数学1Aの「図形」の問題でした。解いたことのある人なら分かるかもしれませんが、一つの答えを出して、それを手掛かりに次の答えを導きだしていく形式です。一つでも公式が出てこないと一発アウト、なんてことも。筆者もまさにそのパターンで、いつも途中で詰まってしまいました。そこでこの「自己マネジメント」を行い、どんな公式が出てこないのかをチェックしたところ、「方べきの定理」を使うところでいつも詰まっていることに気づきました。何も考えずに解いていたときには、ここが苦手だとは思ってもいませんでした。まさに「自己マネジメント」によって弱点を発見できたと言えるでしょう。

STEP3 同じミスは二度とするな。
自分の陥りやすいミスをまとめるだけで終わってはいけません。せっかく弱点をあぶりだしたのですから、問題を解くときに意識しないと意味がありません。ではどのように意識したらよいのでしょうか。

筆者の場合は、次に演習するときから、詰まった際には「方べきの定理か? 」と頭の中で唱えることにしました。自分のミスのパターンは押さえたのだから、あとはそれを逃がさなければいいのです。すると不思議と、状況が打開できました。人間のミスには、やはり癖やパターンがあるということです。

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「自己マネジメント」でセンター九割!

筆者はこの方法をセンター二週間前からずっと続けました。過去のミスをチェックして弱点を見つけ、意識し、直す。これを繰り返しました。しかしすぐには効果が出ず、二週間ずっと、八割前後の成績をうろちょろしていました。自分のミスに向き合い、弱点をただ淡々とまとめていく日々。しかしセンター試験の本番当日、なんと93%という成績を出したのです。

驚きでしょう? 練習ではずっと八割だったのに、本番で九割出すなんて。

でも、よく考えたら当然のことなのです。これまでのミスのパターンを網羅し、自分の弱点を把握し、もう二度と同じミスをしないようにしたのですから。直前の二週間、新しい問題に手を出すのも良いですが、ちょっと立ち止まって、過去の自分のミスを見直してみてはいかがでしょうか。


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。