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みなさんは「量より質派」ですか? 「質より量派」ですか? 友達の数や食べ物の話題などでよくのぼる質問ですが、勉強に関してはある法則があるようです。

わかっているはずなのにおかしい……

「勉強していてもなかなか結果になかなかつながらない」という経験はありませんか? わかっているはずなのになかなか試験で点数が取れない、座学では理解したはずなのに、実技になると手元がおぼつかないような経験、一度はあると思います。
私自身高校1年生の時、学校の数学がわからなくなくなった経験があります。私の数学がわからないのは教師の教え方が悪いか、参考書の書き方が悪いせいだと思い、最高の参考書・先生を見つけるために意固地になって二ヶ月もの間、様々な塾の体験授業を受け続けていました。ですがその後、通い始めた塾の先生に言われた一言で、私の考えは変わりました。

「どれだけ理解していても精通していても、ある程度まではそれだけではできるようにならん。量をこなして初めて、自分の武器になるんや」

それから、勉強を始めて私は2か月後にその言葉を体感することになります。理解したはずなのに結果が出ていなかったところや、わかっているはずなのに今までテストで点数を取り切れていなかったところが、問題量を積み重ねていくことで、解けるようになっていたのです。
この先生の言葉や私自身の経験からも、勉強はある程度までは量をこなす必要があるのです。

平日1日1時間でも、英語力大幅アップでTOEIC830に。無駄をそぎ落とした科学的トレーニング。
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量をこなせ

とはいっても、量をやみくもにこなし続けることがいいわけではありません。みなさんは量質転化の法則の法則をご存知ですか。

多くの「量」をこなす毎日を過ごしていると、あるとき、大きな「質」の変化、つまり飛躍的な向上が訪れる、という意味です。

(引用元:ウィングネット|量質転化の法則

量をこなすことで、ある時から自身の理解やアウトプットの質が飛躍的に向上する瞬間があります。よく勉強は勉強時間に比例して伸びていくのではなく、停滞期を経て、大きく飛躍するといわれますがそれと同じです。ずっと続けていれば、急にある日わかる日が来る、といわれるのも同じことです。

今さっぱりわからなくて何の参考書をやればいいのか、なにをすればいいのかわからない場合はまず、とりあえず2か月ふんばってみてください。正しいのか信じられないときは、2か月も続けることが時間の無駄に思えてためらわれることもあるでしょう。しかし、なにをやろうか、あれでもないこれでもないと迷い続ける2か月よりはずっと身になることは間違いありません。
是非、“量質転化”を信じてまずは2か月、続けてみてください。

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How to 量質転化?

ですが、いきなりただやみくもに量をこなせ、と言われても難しいと思います。私の経験から、量質転化には2つのコツがあります。

1つ目は、期限を守ること。例えば量をこなす期間を2か月と決めたはずなのに、勝算がなさそうなのに2か月を超えて3か月も4か月もその勉強法をやみくもに続けてしまう方がいます。これは良くありません。
経済学用語では既に支払ってしまってもう戻ってこない費用・労力・時間のことを「サンクコスト」といいます。このまま続けても効果が無いとどこかで分かっていても、今までのお金や時間が無駄になることを恐れてその後も続け、さらに「損」を上積みしている状態です。
例えば一番わかりやすい例が恋愛です。将来が無いと分かっている関係なのに、今まで投資した時間やお金、気持ちを考えると、なかなかその関係を断ち切れないなど、身近、あるいは自分自身が経験されたかたもいるんではないでしょうか。

この理論を理解し、一定量をこなしても成果が出ない勉強法は「「合っていない」と割り切って、すぐに新しい方法に切り替えることが大切です。

2つ目は、無理な量をこなさないこと。決めた期限で絶対に成果を出そうとするあまり、ものすごい量の勉強をこなす方がいます。
もちろん勉強量が多いに多いに越したことはないのですが、他の全てのことを犠牲にしてまで量を増やして、本来効果が薄い勉強法で無理矢理効果を創出しても、それも本末転倒です。量をこなすにしても「何をどうやるか」の部分を事前にじっくり検討しておくことが大切です。
特に経験者など、周りの人に話も聞きながら「なにをやるべきなのか」ということをしっかり考えたうえで、時間を決めて量をこなすようにしましょう。

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いかがでしたか。勉強も、恋愛や他のこと同様「これは続けていても効果が薄い」と分かっていながら、今までの習慣でダラダラと続けていくのは一番無駄です。しっかり期限を切ることで効果を測定しつつ、最適な勉強法を見つけていきましょう。

(参考)
ウィングネット|量質転化の法則
マンスリーインフォメーション|上達論
教育・受験に役立つ情報|勉強のコツ・学習のしかた
仕事理論|サンクコスト効果と「もったいない」


京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。