睡魔が襲ってきたとき、あなたならどのように対処しますか?

徹底抗戦?それとも無条件降伏?

多くの人が徹底抗戦を挑むも、最終的には負けてしまうイメージが強いですね。
「睡魔」という言葉からわかるように、抗えないほどの魔物的な強さで襲ってくるから、本当に困ります。

今回はそんな「睡魔」を利用した、とっておきの勉強法をご紹介します。

badge_Columns_100睡魔と「友達」になろう

睡眠は脳、とりわけ記憶を整理するために必要不可欠。
記憶は睡眠中に再現/整理されて、定着していきます。

脳科学の研究者である、東京大学大学院 薬学系研究科教授の池谷裕二教授によると、睡眠中にもっとも再現されやすいのは「眠りに落ちる直前にしていたこと」だそうです。

つまり、睡眠直前に暗記科目を勉強すると、睡眠中にその暗記事項は優先的に処理され、効果的な暗記が可能になるということ。

さらに、わずか20分の昼寝でさえも記憶の整理が行われると池谷教授は述べます。

それでは、睡眠と記憶の関係を利用したこんな勉強法はどうでしょう。

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勉強中に「眠いなぁ」と感じて集中が切れ始めたら、英単語や古文単語などの暗記に移ります。
眠気と戦いながらとりあえず100単語ほど覚えましょう。
1単語10秒として100単語で1000秒。20分もかかりません。

何でそんなに一気にやるのかって?
その秘密は「忘却曲線」という記憶のメカニズムにあります。

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ドイツの心理学者エビングハウス氏(Hermann Ebbinghaus、1850年1月24日 – 1909年2月26日)が発見したと言われる忘却曲線。
その内容を詳しく見てみましょう。

出典:wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A

これが忘却曲線です。赤い線が示すのは、経過時間ごとの記憶の量。
見ての通り、1日が経過する時には記憶量は50%ほどになっていますね。つまり、1日で半分は忘れてしまうということ。
1週間もすれば ほとんど何も覚えていないという状態に。

緑の線は、もう一度同じ内容を暗記した場合の忘却率になります。
2日目、3日目、4日目とだんだん忘却率は緩やかになっていますね。
同じ内容に連日取り組むことで、忘れてしまう量は明らかに減っていくのです。

これが示すのは、10単語ずつ10日に分けて100単語覚えるより、100単語一気に覚える作業を10日間続ける方が、圧倒的に記憶に残りやすいということ。

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さて、先ほどの続きに戻ります。
「眠くなってきたなぁ」と感じてから100単語ほど取り組んだら、アラームを20分程度にセットして仮眠をとりましょう。

大事なのはここからです。

目が覚めたらすぐに、仮眠直前に取り組んだ100単語の見直しに取り組みます。
仮眠をした直後なので、覚えた100単語が頭の中できっちり整理されているはずです。

池谷教授の研究によると、記憶はアウトプット時に最も定着します。
これは、アウトプットすることで海馬あるいは扁桃体に入れた内容がもう一度刺激されるから。

やるべきことをたくさん抱えた受験生のみなさん。
時間は極限まで効率的に使って、ここでしっかりと覚えきりましょう。

sleep1-02

badge_Columns_100睡魔と親友になるために

短時間の仮眠でさえも記憶を再現・整理する機能があることがわかりました。
仮眠や昼寝をうまく使って、睡魔と友達になる方法が見えてきましたね。

暗記科目以外でもこんな話があります。

数学の問題で解法がどうしても浮かばない場合、寝る直前に再度問題を取り出し、できるところまでやってみます。わからなくなったらそのまま寝てしまってOK。すると不思議、翌朝解答がふっと浮かぶことがあるそうです。

これは睡眠中の記憶の再現と整理によって、複雑な数学的思考を脳が自動的に処理したということです。寝てる間に自動で解法が浮かぶなんて……まさに夢のようですね(笑)

ちなみに、このエピソードは、池谷教授の研究を応用して受験勉強をしていた私の友人の実体験です。

友人は、「暗記をしてから昼寝をすること」「就寝前は数学の問題と格闘すること」を日課にしていたそうです。
その結果成績は急上昇し、合格最低点を30点以上もオーバーして見事東京大学に合格を果たしました。

しかし!
口を酸っぱくして言いますが、睡魔と友達になるには暗記をしてから昼寝をするだけでは足りません。

【重要】睡眠を利用した記憶術のポイント!

・目覚めたら暗記したことをアウトプットすること。
・暗記は一度にたくさん、復習はこまめに。

そうすることで、睡魔という宿敵と親友になることができますよ。


東京大学文科三類所属。磐田南高校卒業。4歳からサッカーとピアノを始める。大学ではスペイン語を学んでいる。三島由紀夫とMr.Childrenをこよなく愛する。将来はスペインに住んで日がな一日レアルマドリードの試合を見て天寿を全うしたい。