創造的な人の考え方。ダ・ヴィンチに学ぶ、アイディアをうむ3つのステップ。

皆さんはアイデアを出す“創造力”に自信はありますか? クリエイター気質で天才肌の人であれば「あります」と答えられるかもしれませんが、実際にそういう人は少ないのではないでしょうか。

“創造力”とは選ばれた人だけが持つ才能だと思っていませんか。そんなことはありません、アイデアを出す能力は「天賦の才」ではないのです。自分は凡人だから……と思っている人だって、冴えたアイデアや独創的な発想で周囲をあっと言わせることはできるのです。

ここではその「発想のコツ」をお教えしたいと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチの創造力

創造の天才と聞いて、筆者が最初に思い浮かべるのはレオナルド・ダ・ヴィンチです。彼は画家として知られる一方で、偉大な科学者、発明家としても知られています。業績を残した範囲は建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など、その才能の幅広さは目を見張るものがあります。

そして彼を特徴づけるのは、その知識の幅広さに加え、卓越した発想力であったと言います。

彼は、生涯に渡って40年もの間書き綴った「レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿」と呼ばれる膨大なノートを残しており、そこに記された彼の発明の多くは、生前よりもむしろ死後に実用化され、製造業の黎明期を牽引したと言われています。そして、ヘリコプターや戦車など、ダ・ヴィンチが生きていた時代としては先進的すぎる発明をしていたという事実は、その創造力がいかに驚異的であったかをうかがわせます。

創造力の“材料”をノートに書き留める

ダ・ヴィンチのこの発想力にはもちろん才能も寄与していますが、一方でその無限とも言える発想力の秘密は、彼の残した膨大なノートにあると言われています。

彼は旺盛な知的好奇心と探求力を持っており、日常で気になったり考えたりしたあらゆることをノートに残していました。そして、そこに書き込みを入れることで思考を深め、数多くのアイデアを出していたのです。その中には「○○の専門家に聞きに行く」「○○の書物で調べる」というように、疑問に対する答えを探すためのスケジュールまで記していたこともわかっています。

米国・ニューヨークに本社を置く、世界最大の広告会社ジェイ・ウォルター・トンプソンで数多くの功績を遺した、広告界の重鎮ジェームス・W・ヤングは、自著である『アイデアの作り方』の中で「アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程である」と述べています。

このことから、ダ・ヴィンチの膨大な発想もフォード車の製造と同じように、ノートの作成と書き込みという決まったプロセスの中で順当に生み出されたのだと言うことができるでしょう。つまり私たちも、ある一定のプロセスを順当に踏むことでダ・ヴィンチのように豊かな創造力を身につけることができるのです。

現代においては、インターネットを活用することができますし、ダ・ヴィンチの時代よりもさらに充実し、使いやすくなった図書館もあります。あとは、気づいたことや疑問の数々をしっかりとノートに書き留め、創造の材料をしっかりとため込む習慣をつけるだけで、あなたはすぐにダ・ヴィンチをも上回るスタート地点に立つことができるのです。

アイデアを“発酵”させる

アイデアの材料をたくさんため込んだら、次はそれらをしっかりと“発酵”させてやることです。

鉄や油、アルミニウムやプラスチックなどを正しく組み合わせることで初めて自動車が完成します。それと同様に、ため込んだ知識をどのように組み合わせるのか、その組み合わせの幅をどれだけ広げていけるのかというところに“創造力のキモ”が存在しているのです。

では実際、アイデアの材料をどのように“発酵”させればよいのでしょう。やるべきことは単純です。様々な“材料”をため込んだノートを見直してその内容を確認したり、余白にさらに気づいたことを書き込んでいくだけで良いのです。ノートを切り貼りして、関係がありそうなもの同士を近くに配置してみるのも非常に大きな効果があります。そうすることで単独で存在していただけの知識が関連性を持ち、アイデアに昇華される準備が整うのです。

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ひらめきの鍵はリラックス

ここまできたら、アイデアが生まれるのはすぐそこです。 しかし最後の一押しをするためにも、アイデアがどのようにして生まれるのかを理解しておくことが必要です。

日本大学文理学部で脳研究をしている森昭雄教授は、ひらめきのメカニズムについて「ひらめきとは、脳の『頭頂連合野』と『側頭連合野』にファイリングされた記憶や知識が『前頭前野』に伝わって、異なる要素が統合された瞬間に生まれるもの」と述べています。これは、ひらめきという現象が「突然湧き上がるもの」ではなく、「複数の材料の化学反応」として脳内で作り出されるということです。

さらに森教授は以下のようにも述べています。

そのためには、脳をリラックスさせておく必要があります。その点、散歩も有効な手段の一つ。ひらめきを得たいときは、アイデアの元となる情報を脳にインプットして、一時的に思考のスイッチをオフにしましょう

(引用元:web R25│脳研究者が教える!アイデア発想術

これこそが、ため込んできた情報を発想へと昇華する決め手になります。

アイデアが出ないときにやりがちなのが、机に座ってうんうんと唸り続けることですが、そんなことをしていると創造力は失われてしまいます。創造力を後押しするにはリラックスすることが最も重要なのです。

人間の脳は、何かに集中しているときと同じかそれ以上に、リラックスしているときに活発な活動をするということがわかっています。何かに集中しているときの脳は「目の前のこと以外を脳の外へと追い出す」という活動をしていますが、リラックス中の脳は「色々な情報を繋ぎ合わせ、重要な気づきとして返す」という、まさに“ひらめき”活動を行っているのです。

もしあなたが疑問に対して十分なリサーチを済ませているのなら、創造力はほとんどあなたの手の中にあります。あとはひらめきが訪れてくれるように、気分転換の時間を使って脳を休め、心をリラックスさせましょう。

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周囲と差をつける仕事をするには創造力は欠かせない武器になります。 普段の習慣とちょっとしたコツを身につけて、豊かな発想でみんなをあっと言わせましょう。

(参考) ジェームス・W・ヤング(1988),『アイデアの作り方』,阪急コミュニケーションズ. web R25│脳研究者が教える!アイデア発想術 Wikipedia│レオナルド・ダ・ヴィンチ Wikipeida│レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿 NIKKEI STYLE│仕事では「ぼんやり」した方がいい理由

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