まだまだ流行中の「カフェ勉」が科学的に有効な2つの理由

みなさん、普段はどこで勉強しますか?

最近話題になっているのが、カフェに勉強道具を持ち込んでやる「カフェ勉」。お金がかかる、周りが静かでない、いられる時間が限られているなど否定的な意見も多いですが、実際のところどうなのでしょう?

実はこの「カフェ勉」、科学的な視点から見ても、非常によいものだということが分かってきました。

今日はそんな「カフェ勉」の魅力についてご紹介しましょう。

badge_columns_1001711適度な雑音の持つ効果

以前Study Hackerでは「雑音によって集中力が高まる」ということをご紹介しました。

適度な雑音があった方が、人間は集中できるということですね。これ、まさにカフェにあてはまります。

さらにイリノイ大学のラヴィ・メータ教授によると、「適度なBGMとしての周りのおしゃべりは効果的だ」とのこと。教授は、図書館のような完全に静寂が保たれているところでは、創造的な思考は阻害されると語っています。

特に、車が通り過ぎるくらいの音量(約70デシベル)が最も効果的とも。これ、割と大きな音ですよね。ちょっと騒がしめのカフェの店内…それくらいがちょうどいいのかも?

badge_columns_1001711制限時間は人をアツくする?

カフェ勉でネックになってくるのが、営業時間の壁。一部のカフェは深夜遅くまで営業していますが、それでも都合の良い時に空いているとはかぎりません。また、あまり長い時間席を占拠するのも迷惑です。

ですが、実はこの「制限時間」、人間の脳にはいいことだとわかっています。

脳神経外科医である築山 節氏によって書かれた『脳が冴える15の習慣』の中では、こんなことが紹介されています。

脳の基本回転数をあげるには、時間の制約が必要です。90分なら90分という時間の制約が先に与えられているから、その時間内にあれだけの問題が解けるわけです。

そう、人は追いつめられないと頑張れない生き物なのです。学生時代のテスト勉強も、直前にならないとやらなかったように。

その点で、「制限時間のある空間」を提供してくれているカフェは、非常に有用なものであるといえるでしょう。

badge_columns_1001711カフェ勉フリークにおすすめ!自宅でもカフェの雰囲気を味わう方法

紹介したように、様々な魅力をもつ「カフェ勉」。その魅力に取り付かれ、カフェに行かなければ勉強に手がつかなくなってしまったカフェ勉フリーク(!?)のために、とっておきの動画を紹介します。それが、これ、「カフェ店内の雑音動画」!!

必要ないじゃん、こんなもの…と思う方もいるかもしれませんが、これ、まさに先ほど紹介した「適度な雑音」を再現しているのです。カフェの雰囲気を味わいたい方は、ぜひ。

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カフェ勉。やったことがある人ならわかると思いますが、おしゃれな雰囲気も相まって、思った以上に集中できるものです。普段は行かないなんて人も、ぜひ気分転換にいかがでしょうか。

参考: mail online "Having music on at work actually makes people MORE productive - background noise stimulates the mind"


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福田伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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