追い込まれないとやる気がでない人向け! 京大合格者が実践していた『追い込み勉強法』

「ローマは一日にして成らず」
ことわざにもあるように、素晴らしい成果を成し遂げようと思ったら、その努力は一朝一夕に完結するものではありません。

しかし、テスト前やレポートの締め切りに追われ、残された少ない時間で成果を上げなければいけない状況に陥ったことはありませんか? もちろん余裕をもって勉強ができればいいのですが、ギリギリにならないと勉強ができない人は多いことでしょう。

そういった環境の中でも、しっかりと成果が出せるようにするオススメの勉強法があります。それが「追い込み勉強法」です。

時間の捻出方法

追い込み勉強法では、なんといっても“時間”がキーワードになってきます。他の人と比べて圧倒的に時間が足りないとき、その足りない時間をどうやって捻出すればいいのでしょうか?

1.勉強時間の確保

まずは今ある時間を目一杯、勉強に充てること。当たり前のことかもしれませんが、この意識が大切です。

2.精度を上げる

せっかく確保した時間を無駄にしないように、集中して勉強に取り組みましょう。集中して取り組むことで、必要な時間は短くて済みます。

3.費用対効果の最大化

時間は限られていますから、集中してただ闇雲に勉強をしても意味がありません。そこで、何を勉強すれば手っ取り早く点数に直結するのか、という「費用対効果」を意識しましょう。

1.勉強時間の確保

今までコツコツ勉強してきた人と、まだ始めて間もない、あるいはまったく手がついていないあなたとでも、試験当日までに残されている時間は同じです。そこから挽回して追い上げようとするならば、当然残された日の中で、コツコツ勉強してきた人よりも多くの時間を確保する必要があります。

そのために1番気を付けてほしいのは「悩むことに時間を使わない」ということです。 自身が勉強しているときのことを思い返してみてください。勉強をしていて「あれ、このやり方で本当にあっているのかな?」、「もっと効率の良い勉強方法があるのではないだろうか」と悩んでしまったことはありませんか?

勉強というものは結果が出るまでになかなか時間のかかるものです。また、やり方が一通りでない以上、その方法で勉強し続けてもいいものか途中で不安になってしまうこともあります。しかし、時間がないあなたがこんなところで躓いているようでは、きちんと勉強する時間を確保することができません。

そこで、時間がない時にこそ、最初に勉強計画をきっちりと立てておくことをオススメします。すぐに取りかかりたくなる気持ちを抑えて、まずは計画。迷わないためにはこのステップが重要ですよ。ここで大切なのは、細かく計画を立てること。そうすれば、うまくいかなくなった時に軌道修正が簡単にできますし、そこで無駄なタイムロスをせずに済みます。

自分で立てた計画に自信が持てなければ、信頼のおける人に相談してみるのもいいかもしれません。最初にしっかり時間をかけて計画を練ることで、後々の勉強時間をしっかりと確保することができます。

2.精度を上げる

さて、せっかくたくさんの時間を勉強時間として確保できても集中して取り組めなければ意味がありません。

勉強する際に「集中力が続かない」という悩みを持つ人が多くいます。私も受験生時代はどうしても集中力が下がってしまい、それに悩んでいました。そのとき集中力を上げるために気を付けていたことが2つあります。

勉強時間を細かく区切る

「1時間、一生懸命集中しろ!」と言われると難しいですが「5分だけ集中しろ!」と言われれば比較的容易にできそうですよね。その要領で、私は20分を1コマとして集中時間を区切っていました。人間が集中できる限界の時間は15分と言われています。そこからもう少し頑張って20分、それができたら1,2分立ち上がったりして休憩します。

それほど集中力が続かない、という人は「問題を1問解く」などハードルを下げてみましょう。1つの問題を目安に区切りをつければ、「これさえできれば休める!」というモチベーションになり、問題への気持ちも上がりますし、集中力もアップします。

勉強の休憩に勉強をする

よく休憩時間にコンビニへ行ったり携帯を触ったりする人がいますが、これは休憩後に勉強を再開するときに、また集中しなおさなければならず非常に効率の悪いやり方です。勉強の休憩として他の科目をやれば程よく気持ちもリフレッシュされますし、集中力も保たれます。

間違えた問題の見直しや、簡単な計算問題など、それほど負荷のかからないものを休憩用に用意しておき、携帯や外出のようなリフレッシュ方法は大きな休憩以外ではなるべくやめるようにしましょう。

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3.費用対効果最大化

これは、つまり「実戦形式の勉強を積む」ということです。時間があるのならば、王道通り単元ごと、あるいは文法から勉強していくのがいいのですが、時間がないのであれば最初に過去問題集を1周やってしまいましょう。

もちろん、勉強がほとんど進んでいない状態であればこれは解けなくて構いません。むしろ解けないのが当たり前。だからこそ、これをやる意義もあるのです。

過去問を最初に解く意義は2つあります。

どこが出るのかを把握しやすくなる

資格試験であれ、受験であれ、全分野がまんべんなく、さまざまな出題方法で出されるということはほとんどありません。むしろ、出題分野や出題形式というのはどこか一か所に偏っているのが当たり前です。

そういう場合に最初に過去問題集を1周回しておけば、いざ勉強に入るときにどこを重点的にやればいいのか、どんな風に回答を作る練習を積めばいいのかがわかります。また、実際にやってみることで、あとで解いた時にも初見よりはスムーズにこなすことができたり、過去問を分析する時間と過去問を解く時間を1つにまとめることができるというメリットもあります。

「解けない」という焦りがブースターになる

追い込み勉強法では、最初こそ焦りがあるので猛烈に勉強するものです。しかし、時間が経つにつれて最初の焦りも薄れ、ペースダウンしてしまいます。本来、最初のペースを続けられれば間に合ったものの、途中からペースダウンしてしまい間に合わなくなる、というのはよくある失敗のパターンでしょう。

しかし、最初に過去問題に触れて「どうしよう、全然解けない!」という最高潮に焦る瞬間を経験しておけば、慢心しそうになっても過去問題を開くたびに「まだ全然解けない、頑張らないと!」と焦りでもう一度モチベーションに火をつけることができます。この焦りという感情は、一見良くないもののように思えますが、必死な状態を維持しないといけない追い込み勉強の時には非常に貴重なブースターの1つとなるでしょう。

これを活用するのも、やる気を維持するためには大切ですね。

(参考)
ダイヤモンド社 書籍オンライン|受験直前の追い込みにも使える!子供の集中力がグングン上がる「黙々タイム」
ザ・チェンジ|集中力を鍛えて、学習力を劇的にアップさせる9つの方法

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