東大生って小さいころはどこで勉強していたのでしょうか。やっぱり自分専用の勉強部屋?それとも塾の自習室でしょうか。 そんな疑問にこたえる調査結果が先日発表されました。
東大生が子どもの頃勉強していた場所としてもっとも多かったのがリビング、ということがテレビで放送されて以来、実践されているご家庭も多いのではないでしょうか。(アンケート項目:子どもの頃、勉強していた場所は?解答:リビング48%『テレビ東京ザ・逆流リサーチャーズ』調べ) でも、このリビング勉強、実際やってみてもあまり効果がない気がする…!という人、いませんか!? それって実は、やり方が間違っているのかも。 リビング勉強法には、意外なポイントがあるんです。
適度に散らかっている方がいい!?
『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える頭のいい子の育て方』の著者である西村則康氏によれば、生活感のないリビングよりも、生活感のある、適度に散らかった部屋の方がそこで勉強する子どもの成績が伸びやすい、というのです。 記憶する時は、周囲の環境と結びつけて記憶されることが多いので、情報量の多くなる、生活感ある部屋の方がむしろ記憶効率が上がるという訳です。 また、様々なものが置かれていることで好奇心が刺激され、能動的に勉強する気持ちも生まれてきやすくなります。例えば私自身もリビング勉強をよくしていましたが、気が散ると新聞を読んでみたりして、それが勉強に役立っていたと感じます。 もちろん、勉強中の誘惑になるような、マンガやゲーム機が散乱していたり、散らかし放題!というのはNG!です。
騒音防止しすぎない!
リビング勉強のメリットの一つに、自然な生活音があることが上げられます。 適度な雑音がある方が集中しやすいということが、様々な研究によって明らかにされています。 日常にあふれる様々な雑音のことを環境音と言います。 アメリカにおける環境音の研究で、次のような結果が報告されました。 ノイズが50デシベル程度の静かな環境(図書館など)と70デシベル程度の環境(カフェなど)では、 後者の方が、作業効率が高まり、生産性が上がるというのです。 ちなみに、85デシベルの高レベルのノイズになると、逆に集中できなくなってしまいます。 なので、リビングで聞こえる、家族の話声や料理の準備をする音、食器を洗う音などは、カフェと同様の適度な環境音なので、集中に最適だと言えるのです。 勉強をするからと騒音に神経質になりすぎず、普段のまま勉強するのがおすすめです。 また、自分の興味が惹かれる音だと、そちらに意識が持ってかれてしまうこともあるので、自分の好きなテレビ番組を家族が見ている時などは要注意。 自分の部屋に移動するか、もしくはテレビ画面は見ないようにして、視覚だけでもシャットアウトすると、集中力を保つことができるようになります。
リビング勉強のメリット
最後に、リビング勉強のメリットとしてあげておきたいのが、『人の目がある』ということ。自分の部屋では誰の目もないのでだらけてしまいがちです。けれど、リビングで勉強すれば、家族の目があるので一定の緊張感を保って勉強することができます。また、家族が仕事をしたり、本を読んだり、何かに集中している様子を見ると、自分も頑張ろうという気持ちになって勉強することができます。どうしても勉強に集中できないという人ほど、リビングで勉強するといいかもしれません。
いかがでしたか? 私自身もリビングで勉強することで、両親が仕事をしているのを見て自分も頑張れたり、逆に集中が途切れた時に話しかけてはリフレッシュできたりして、集中して効率よく勉強することができたので、リビング勉強、おすすめです。 いつも自室で勉強している人も、今日は参考書とノートを持って、リビングで勉強してみませんか。
参考サイト 環境音にこだわって仕事をクリエイティブに!環境音の意外な役割とは 早稲田集中力研究会のブログ/東大生の6割がリビングで勉強していた パピマミ/今や定番!?子どもの成績が上がる”リビング勉強法” パピマミ/子供をリビングで勉強させた方がいい理由3つ 幼児才能開花プロジェクト~幼児脳を鍛えて「できる子」に~/テレビ東京「ザ・逆流リサーチャーズ 東大生の子供時代に逆流スペシャル!」の取材 日刊アメーバニュース/整理整頓は逆効果!散らかったリビングの方が脳にいいと判明

